「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ボーダーラインとの関係の 神話を放棄する (2)

2015年05月28日 19時58分19秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
(前の記事からの続き)
 
※ アクション・ステップ18 (2)
 
 ほとんどのBPは、 どの程度やりたい放題をしてよいか 分かっているのです。
 
 問題は その境界が、 あなたの 「破壊点」 に近すぎるということです。
 
 どのような振る舞いは認め、 どのようなものは認めないか明確化し、
 
 境界をしっかり守ることです。
 
_ 「私は BPの愛と承認を必要です。 手に入れなければなりません」
 
  これは特に、 親がBPである場合の神話です。
 
  愛と承認を得るために、 自分の一部を断念すると、 もっと重要な何かを失います。
 
  あなたを傷つけず、 境界を断念する必要のない愛を、 他から得ることはできます。
 
  あなたの前進を阻んでいるのは 承認ではなく、 承認を必要とする気持ちなのです。
 
  承認に対する 期待が大きければ 失望するでしょう。
 
  小さければ、 承認を得られたとき、 嬉しい喜びを得る 可能性が増えます。
 
_ 「BPたちは、 私の幸福と不幸に対する 責任があります」
 
  BPから 必要とするものを得ようと試みて、 数十年を費やしても、
 
  結局BPは 与えるべきものを持ち合わせていないことが 分かるでしょう。
 
  BPに必要なことはしても、 人生の他の全てのことを 見失わないように。
 
  自分の幸せを決めるのは 自分自身です。
 
_ 「論理的な言葉や議論は 役に立つ道具です」
 
  論理が機能しないことを学ぶのに 時間がかかる人がいます。
 
  それを把握するには、 コントロールを断念し、
 
  自分自身の感情に 焦点を当てることです。
 
_ 「他の人々が 感情的に虐待されているのであって、 私ではありません」
 
  感情的虐待と言葉の虐待は、 BPの商売道具です。
 
  男性は特に 感情的に虐待されていることを 認めたがりません。
 
  また、 子供が虐待されている事実も 見たがりません。
 
  男性は 子育ての専門家とされていないからです。
 
(次の記事に続く)
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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ボーダーラインとの関係の 神話を放棄する (1)

2015年05月27日 20時47分16秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
※ アクション・ステップ18 (1)
 
 non-BPが BPに対してよく持つ幻想を、 以下に挙げます。
 
 捨て去る必要があると感じる神話に ○を付けてください。
 
 一番努力しなければならないものには ◎を付けてください。
 
_ 「もし問題があるなら、 それは私の落ち度です」
 
  BPは自分の発言を 本気で信じているので、
 
  相手の欠点を納得させることに 長けています。
 
  何事に対しても 責任を引き受けたり、 レッテルを貼られる前に、
 
  信頼できる他の人からの チェックを受けてください。
 
_ 「愛は全てを克服します」
 
  問題を解決するには、 愛以上のものが必要です。
 
  BPの脳は、 記憶統合に関わる 海馬の大きさに違いがあります。
 
  強固な個人的境界を設定し、 遵守することが必要です。
 
_ 「BPの行動は 私に影響があり、 私の責任です」
 
  何がBPの引き金になるかを学び、 そのような環境を回避するか、
 
  BPにとって 楽なものにするように努力しましょう。
 
_ 「境界を設定する前に、 ボーダーラインを理解しなければなりません」
 
  BPがどうして問題行動をするのかは 問題ではありません。
 
  大切なことは、 あなたの感じ方と状況の処理です。
 
_ 「境界を設けることは不可能です」
 
  境界設定は全面的に可能です。
 
  秘訣は3つです。
 
  (1) 境界がどのようなものか,
 
  (2) 守られなかったときにどうするかを 事前に決定する,
 
  (3) 変わることのない反応をする。
 
(次の記事に続く)
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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魔女との生活

2015年05月17日 20時52分30秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
魔女の行動についての 典型的なnon-BPの思考
 
_ 虐待されている, 裏切られていると感じる。 恐くて何もできない
 
_ 魔女が望むことに従う。 反抗は無駄に終わる。 私は同化されていく
 
__________________________________
 
non-BPDの思考から派生する 典型的な感情
 
_ 恐怖
 
_ 否認 (犠牲者を守れた人の側の)
 
__________________________________
 
non-BPの感情が駆り立てる 典型的な行動
 
_ 魔女の引き金を引かないように 努力するが、 効果がない
 
_ BPの残酷さを刺激しないよう、 要求に服従する。
 
  これはnon-BPにとって 更なる感情的な問題になる
 
_ 魔女の行動が長引くと、 自尊心を持つのが難しくなる
 
_ 魔女をパートナーに選んだことを 認めないようにするため、 自分自身を責める。
 
  しばしば 子供を保護することができない
 
__________________________________
 
魔女の親を持つことの影響
 
_ 魔女の気まぐれを恐れている。
 
  理解もコントロールもできない戦争ようだ
 
_ 強烈で残酷な攻撃に対して、 自分が悪いと考える。
 
  恥, 抑うつ, 不安, 警戒心を感じ、 現実逃避的になる
 
_ 大人になると、 人間関係, 身体の病, PTSDなど、 多様な困難を抱える
 
__________________________________
 
 
                   *
 
 ボーダーの人の思考 → 感情 → 行動のサイクルに対し、
 
 ノン・ボーダーの人は 何らかの解釈をし、 様々な感情の原因になります。
 
 それがまた ボーダーの人の行動に繋がり、 同じサイクルが再び始まります。
 
 ボーダーの人への 考え方を変えることで、 このサイクルを止められます。
 
 歪んだ解釈が ボーダーの人に強く影響するのです。
 
 ボーダーの人は 自分の考えを変えることができません。
 
 でもあなたにはできるのです。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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女王との生活

2015年05月16日 20時12分18秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
女王の行動についての 典型的なnon-BPの思考
 
_ 女王の要求には合わせられない。 最善の努力をしても充分でない
 
_ 何の要求も持てないのだろうか? (何か言えば 女王は去っていく)
 
_ 何故いつも 女王が全ての中心なのだろう? 
 
_ 女王がどんなに演技しているか知れば、 人々はショックを受ける
 
__________________________________
 
non-BPDの思考から派生する 典型的な感情
 
_ 女王が恥呼ばわりし、 無視する家族は、 自分の価値が 物や肩書次第だと学ぶ
 
_ non-BPの自己評価も 痛手を被る
 
_ やがてnon-BPは 操作されていると感じて 腹を立て、
 
  服従している自分に怒る
 
__________________________________
 
non-BPの感情が駆り立てる 典型的な行動
 
_ BPの願いに負ける。 個人的境界を維持するより楽だから
 
_ 自己主張の少ないnon-BPは、 事実ねじ曲げ作戦で傷つけられやすく、 
 
  自分や子供を守れなかったり、 能力がなかったりする
 
__________________________________
 
女王の親を 持つことの影響
 
_ 女王は子供に、 自分が必要とするときに 愛や注目を与えることを 期待する。
 
  子供は、 女王のニーズ次第で 正常な行動が罰せられると、
 
  混乱し 裏切られたと感じる。
 
  女王は 子供が独立することを許さないので、 子供は 女王の行動を真似する
 
_ 子供は成長すると、 女王との葛藤が増す。 首尾一貫性や 無条件の愛を切望する
 
__________________________________
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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世捨て人との生活

2015年05月14日 22時01分47秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
世捨て人の行動についての 典型的なnon-BPの思考
 
_ BPが言うように、 世の中は危険で、 人を信頼すべきでない
 
_ 自分は外界の恐怖から BPを守る必要がある
 
_ BPが自立しなければならない状況は、 決して作らない
 
__________________________________
 
non-BPDの思考から派生する 典型的な感情
 
_ 世捨て人の恐怖感のため、 罠にはめられ 孤立していると感じる
 
_ BPに ほら見たことかと言われるので、 信頼しがたく、 失敗することが恐い
 
__________________________________
 
non-BPの感情が駆り立てる 典型的な行動
 
_ 自分の社交生活はあきらめる。
 
  外出を好まないBPを 助けながら、 交際を維持するのは難しいから
 
_ 自分がBPを弁解するため、 問題があるとは誰も思わない
 
__________________________________
 
世捨て人の親を 持つことの影響
 
_ アダルトチルドレンは、 パニック発作や恐怖症などで苦しんでいる
 
_ 新しい状況に直面すると 不安になる。
 
  対処方法を学べなかったり、 親から独立していく 能力が低い
 
__________________________________
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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捨て子との生活

2015年05月13日 21時59分45秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
※ アクション・ステップ 17  捨て子, 世捨て人, 魔女, 女王との生活
 
 non-BPの人の思考, 感情, 行動で、 あなたに当てはまるものに○を付け、
 
 他の項目も付加してください。
 
 
捨て子の行動についての 典型的なnon-BPの思考
 
_ 彼女は助けを求めているのだから、 なんとしても救わなければならない
 
_ 犠牲を払えば払うほど、 愛していると示すことができる
 
_ 私の要求は、 彼女の要求ほど重要ではない
 
_ ボーダーラインについて学べば、 彼女を癒すことができる
 
__________________________________
                                       
 
non-BPの思考から派生する 典型的な感情
 
_ 必要とされるのは好きだが、 BPの要求の多さに圧倒される
 
_ 援助を拒絶されると、 混乱し欲求不満になる
 
_ 彼女の行動は それほど異常ではない。
 
  何とか対処できるし、 子供も対応できている
 
_ 虐待されていると感じるが、 私の自己評価は高くない
 
__________________________________
                                       
 
non-BPの感情が駆り立てる 典型的な行動
 
_ 援助しようとするが、 何度も拒絶される
 
_ ある対処法がだめなら、 色々試し続ける。 最後はうまくいくだろう
 
_ 子供や自分自身を 守ることができない
 
__________________________________
                                       
 
捨て子の親を 持つことの影響
 
_ 子供は怒り、 恐れ、 孤独を感じている
 
_ 子供は BPを幸せにできないので、 だめな人間だと感じる。
 
  または、 親が死ぬまで幸せにしようとする。
 
  分離できない絡み合いは、 成熟した子供の人間関係を、
 
  依存したものにし、 妨害する
 
_ 子供は冷笑的になったり、 怒りっぽくなったり、 操作されていると感じたり、
 
  過度な世話係になるかもしれない。
 
_ 人生は死ぬまで耐え忍ぶものだ という信念を学習する
 
_ 自律性に当惑する
 
__________________________________
                                       
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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あなたのニーズや願望は何ですか? 

2015年05月10日 20時21分09秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
※ アクション・ステップ 16
 
 あなたの満たされていない ニーズや願望に関するものです。
 
【ステップ1】
 
 索引カード (名刺大から葉書大) を 1パック用意してください。
 
【ステップ2】
 
 あなたのBPが、 BPDではないと想定します。
 
 その人が持っていてほしい、 理想的な特性を カードの上に書いてください。
 
 例えば、 BPの人が夫なら 「精神的な親密さ」,
 
 娘なら 「気立てのよさ」 でも結構です。
 
 希望あるいは 必要としているものです。
 
 1~2週間, 1ヶ月以上かけて、 思い浮かんだ項目を書き留めてください。
 
 時間が経つと、 見失っていたものを思い付くでしょう。
 
 書くことで 何か強い感情を起こしたら、
 
 それに印を付けて、 その感情を書き留めてください。
 
 欲求を否定しないでください。
 
 感情的な作業をしましょう。
 
【ステップ3】
 
 上記のカードを テーマ別に分けていきます。
 
 共通の趣味, 感情的な能力, 知的な才能や人格特性などの テーマで構いません。
 
 分け方について悩まないでください。
 
 目的は、 曖昧な感情に関して、 考えをまとめることです。
 
【ステップ4】
 
 要求を分類したら、
 
 カードを優先順位の高いものと、 低いものの 2つの束に分けてください。
 
【ステップ5】
 
 優先順位の高い束を、 次の分類に分けてください。
 
a. 現在BPが満たしている欲求
 
b. 治療を受ければ、 BPが満たせる欲求
 
c. 望んでも満たせないもの
 
【ステップ6】
 
 a, b, cを書き添えながら、
 
 ノートに 優先順位の高い各項目を 書いてください。
 
 カードは保存し、 のちに付加しても構いません。
 
 
 このアクション・ステップは、 自分のニーズを意識することです。
 
 私たちは、 大切なものを手に入れられなかったり、 喪失したりした場合、
 
 自分自身を納得させようとします。
 
 そのような合理化は、 真実かもしれません。
 
 しかし葬り去っても、 願望は消え失せることはありません。
 
 我々の深い願望は、
 
 心に秘めている価値や、 忘れていた部分の鍵を 握っているのです。
 
 感情は簡単には断念しません。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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あなたのニーズは何ですか? 

2015年05月09日 21時19分24秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
 ノン・ボーダーの人は ボーダーの人との関係で、 満たされぬ要求を持っています。
 
 ボーダーの人は 他人の要求を満たす能力がなく、
 
 さらなる問題や ニーズを引き起こすかもしれません。
 
 BPがアクティング・アウト (高機能BP) なら、 あなたのニーズは恐らく、
 
 自分を肯定的に認めてもらうことです。
 
 他に、 誤りを犯す権利, 敬意をもって扱われること,
 
 公平で平等な関係をもつこと などがあります。
 
 BPがアクティング・イン (低機能BP) なら、
 
 自傷や自殺企図のある人と 生活するのは、 恐怖感で押しつぶされるようなものです。
 
 あなたのニーズは、 BPの回復や、
 
 自分の対処が正しいと 確認してもらうことでしょう。
 
 他の心配は、 BPの低い自尊心, 依存性, ストレスに対するBPの反応です。
 
 non-BPは、 次のことを学ぶ必要があります。
 
・ 自分を傷つけたり、 BPの依存性を強めずに、 危険な状況に対処する
 
・ BPの行動に、 責任や罪悪感を感じないようにする
 
・ 医師やセラピストの役を 演じないようにする
 
・ 専門的な援助を得る
 
 子供が巻き込まれていたら、 あるいはBPが子供なら、 以下を学ぶ必要があります。
 
・ 子供 (BPである子供, またはその兄弟) を守る
 
・ 子供のための 援助や居住型施設を見つける
 
 ノン・ボーダーの人は、 自分が何を望むか考えません。
 
 または、 ボーダーの人が提供できないものを求めるのに、 罪悪感を感じます。
 
 ボーダーの人が感情的になっているとき、 よい気分を保つのは難しいでしょう。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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洗脳 : ボーダーライン行動が どのように影響するか

2015年05月07日 20時25分51秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
 BPDに関わることは、 以下の要因によって 違った影響を与えます。
 
・ 関係のタイプ。
 
 親兄弟の場合は 甚大な影響を受けるが、 1年間友人だった場合は それほどでない。
 
・ ボーダーの人が アクティング・インか、 アクティング・アウトか。
 
・ ノン・ボーダーの人の人格傾向。
 
 例えば 人を 「救う」 ことを 期待されてきた人は、
 
 BPDの人に 同じ役割を引き受ける。
 
 基本的な要因は、 選択による関係かどうかです。
 
選択した関係
 
 人生のある時点で ボーダーの人を選んだ場合。
 
 BPと関わる前と後の自分を、 比べることができるかもしれません。
 
選択によらない関係
 
 BPが親兄弟だと、 その人のいない人生を 判断するのは難しいでしょう。
 
 
※ アクション・ステップ 15
 
 以下の項目は、 ノン・ボーダーの人の 一般的な反応です。
 
 影響を受けていると感じる 度合いを示す数字を、
 
 各項目の前の 下線部 「_」 に入れてください。
 
 0から4までの尺度で、
 
 0は 全く影響を受けていない、 4は 深刻な影響を受けている ということです。
 
 各項目の 「 : 」 のあとの空欄には、
 
 どのように影響を受けたかを 記入してください。
 
 プラスに、 マイナスに、 他にどんなものでも構いません。
 
私の人生の中で、 BPとの関係は、 以下のような影響を与えています。
 
_ 信頼する能力 :
 
_ 愛する能力 :
 
_ 安心感 :
 
_ 脆弱さ :
 
_ 全般的な人生観 :
 
_ 親密になる能力 :
 
_ セクシュアリティ :
 
_ 宗教的あるいは魂の信念 :
 
_ 共感能力 :
 
_ 財政状態 :
 
_ 人生に対する皮肉な態度 :
 
_ 目的意識 :
 
_ 欲求を満たす能力 :
 
_ 子育て方法 :
 
_ 個人的境界を設ける能力 :
 
_ よい自己主張の能力 :
 
_ 問題に対処する能力 :
 
_ 法律的な心配事 :
 
_ 自尊心 :
 
_ 価値体系 :
 
_ 身体的健康 :
 
_ ライフスタイル :
 
_ キャリア :
 
_ 家族関係 :
 
_ 友情 :
 
_ 有能感 :
 
_ その他 :
 
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳 :遊佐安一郎〉 より〕
 
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BP/non-BP パターンの発見・特定 (3)

2015年04月28日 21時03分05秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
(前の記事からの続き)
 
《 「だめよ! 」
 
 私は泣きだしてしまいました。
 
 「私ってバカね。 うんざりしているでしょうね」
 
 「うんざりなんかしてないさ。
 
 --本当に悪いけど、 もう切らないと…… 」
 
 泣き声はうめき声に変わり、 さらに悲鳴に変わりました。
 
 何も分からなくなり、 憑かれたようになりました。 》
 
7.
 
□a. レイチェルは 自分のやりたいようにするため、 人を傷つけようとしている
 
□b. DSM-Ⅳの情緒の不安定さ (短時間に転換する 不安的な気分)
 
 
《 「レイチェル?  落ち着いてくれ。 近所の人が何事かと思うよ」
 
 「そんなことしか考えてないの?  帰って来なくていい。
 
 こんな忌ま忌ましい家、 どうでもいいわ。」 》
 
8.
 
□a. 「こっちへ来て-あっちへ行って」 の 見捨てられ/飲み込まれ力動
 
    DSM-Ⅳの不適切な怒り
 
□b. 帰って来てほしくないのは独立心
 
 
《 「レイチェル、 数分で家に帰る。 わかったね?」
 
 「私のこと つくづく嫌になったでしょう?」
 
 私はめそめそと すすり泣きました。
 
 「そんなことないよ、 大事に思ってるさ」
 
 彼はため息をつきました。 》
 
9.
 
□a. レイチェルは 自分をコントロールしたいと望んでいる。
 
    でも何故そう感じるのか、 どうしたらよいのか、 理解していない
 
□b. トムが 何を言えばいいか分かっていたら、
 
    レイチェルを悪気分から救い出せた
 
 
 --------------------------------------
 
 
アクション・ステップ14の解答
 
1. a    2. b    3. b    4. a    5. a
 
6. b    7. b    8. a    9. b
 
〔 「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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BP/non-BP パターンの発見・特定 (2)

2015年04月27日 19時50分06秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
(前の記事からの続き)
 
《 「ハニー? 何か困ったことがあるのかい?」
 
 「この家が嫌なの、 トム。 不快だわ。 全く掃除する気になれないの」
 
 「じゃあ掃除なんかしなければいい。 帰って手伝ってあげるよ」
 
 「いつごろ?」
 
 「プレゼンを控えてるから、 5時頃そっちへ向かうよ」
 
 「じゃあ6時頃ね」
 
 「あんまり仕事がはかどってないんだ……」
 
 「私のせいなんでしょう?」
 
 「君のせいだなんて言ってないよ」
 
 「私は厄介者なのね」
 
 トムは堪えていましたが、 ため息をつきました。
 
 「頼むよ、 僕は生計を立てなければいけないんだ」 》
 
4.
 
□a. トムは 論理的に説明しようとしているが、
 
    ボーダーの人は 感情が高ぶっているとき、 論理には反応しない
 
□b. DSM-Ⅳの同一性の混乱
 
 
《 「頼むよ、 僕は生計を立てなければいけないんだ」
 
 「私は何も役に立てない 愚かな主婦だってこと?」 》
 
5.
 
□a. 自分の無価値感に直面するより、 トムを責める投影
 
□b. トムは レイチェルの家事能力を問題視している
 
 
《 「分かったよ。 予定を変更できないか確かめてみるよ。
 
 4時までに帰って 掃除を手伝うから」 》
 
6.
 
□a. トムの妥協は、 対処としていい方法
 
□b. トムの妥協は、 リスクが伴う。
 
    レイチェルは別の日 またトムに電話して、 約束をキャンセルするように頼む
 
(次の記事に続く)
 
〔 「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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BP/non-BP パターンの発見・特定 (1)

2015年04月26日 20時44分08秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
※ アクション・ステップ 14
 
 レイチェル・ライリンドの 著作の抜粋を記します。
 
 挿入されている設問の、
 
 a, bのうち 当てはまるものにチェックを入れてください。
 
 
《 家は本当に悲惨な状態でした。
 
 床じゅうに物が散らばり、 ゴミがあふれていました。
 
 私はなんて母親なのだろう。
 
 ここで何をしているのだろう? 》
 
1. これが示しているものは
 
□a. 希望の欠如, 絶望感, 誇張された失敗。
 
□b. 不安定な人間関係
 
 
《 才能があるはずだったのに、
 
 認められなかったという 不公平感が押し寄せてきました。
 
 私は一文なし、 髪はボサボサ。
 
 子供たちは私から 生命を吸い取っています。
 
 孤独で落ち着きません。
 
 私は電話へ向かいます。 》
 
2. これが示しているものは
 
□a. 分裂 (スプリッティング)
 
□b. 空虚感
 
 
《 「トムはいますか?」
 
 「お待ちください、 レイチェル」
 
 ああ、 嫌な秘書。
 
 いつも延々と待たせて 弄ぶあのやり口。
 
 私をバカにしているんだわ。
 
 性悪女。 》
 
3. レイチェルが 秘書を嫌いな理由は
 
□a. 言葉で虐待している
 
□b. 自分の低い自己評価を 秘書に投影している
 
 
(次の記事に続く)
 
〔 「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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現実生活での BP/non-BPの相互作用

2015年04月17日 21時24分56秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
 難しいのは、 知的な理解ではなく、
 
 感情的なレベルで ボーダーラインを理解し、 生活に応用することです。
 
1. ボーダーの人の言うことを聞き、 認知的な歪みを見つけてください。
 
2. 障害が影響を与えているのであり、 どう反応するかは 多くの選択肢があります。
 
   それを思い出して、 自分の感情に対処してください。
 
3. どのように事態が鎮められ、 自分の高潔性を保ち、 子供によい手本となるか、
 
   決定してください。
 
 3つの課題を 同時になし遂げるのは 簡単ではありません。
 
 実生活の状況から、 何が起きているか解剖し、 最良の反応を決めることが、
 
 学習に役立つでしょう。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」 (星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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力動関係 (ダイナミック) の組み合わせ

2015年04月15日 19時34分08秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
※ アクション・ステップ13
 
 次の1~10は、 BP/non-BPの相互作用のタイプ、
 
 A~Jは、 BPパターンを描いています。
 
 両者の 正しい組み合わせを書いてください。
 
1. BP:
 
  「俺は男だ。 お前が疲れていても、 毎日セックスする 『必要』 がある」
 
2. BP:
 
  「こちらが夫のジェリーです。
 
  ジェリー、 すぐ忘れるだろうけど、 こちらがゲイルさんよ。
 
  ゲ、 イ、 ル。 分かった?」
 
3. BP:
 
  「BPDではありません、 先生!  BPDだとしたらそっちでしょう。
 
  私は怒っていません。 怒ってるのはあなたでしょう!」
 
4. BP:
 
  「子供の頃、 あなたをぶったり 脅かしたりなんかしていません。
 
  自分で転んだだけでしょう。
 
5. non-BPD:
 
  彼が 静かにTVを見ていました。
 
  突然BPが来て、 知らないことについて、 虐待的な言葉を叫び始めました。
 
6. BP:
 
  「夕べ遊び回ったことを お母さんに言いつけたら、
 
  お前の部屋を ズタズタにしてやるからな」
 
7. BP:
 
  彼はレストランで、
 
  サンドイッチにマヨネーズがかかってなかったとき、 大騒ぎをしました。
 
8. non-BP:
 
  「昨夜のセックスはすごくよかった。
 
  彼女は 午前11時に会う約束をしたのに、 もう12時です。
 
  うまくいっているときに、 何故いつもこうなるのでしょう?」
 
9. BP:
 
  「死にたい気分です。 でも助けようとしたら、 あなたを憎みます」
 
10. BP:
 
  「あなたを産まなかったら、 芸術家になる夢を追究できたのに」
 
 
A. 投影
 
B. すべてあなたが悪い
 
C. 勝ち目のない状況
 
D. もう少し近くで距離をおいて
 
E. 言葉の上での虐待 -- 支配
 
F. 言葉による虐待 -- 言葉による攻撃/非難
 
G. 言葉による虐待 -- 虐待的な期待
 
H. 言葉による虐待 -- 予測不能な反応
 
I. 言葉による虐待 -- 混乱させること
 
J. 言葉による虐待 -- 慢性的な混沌
 
 
 --------------------------------------
 
 
アクション・ステップ13の解答
 
1. G    2. F    3. A    4. I    5. H
6. E    7. J    8. D    9. C    10. B
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」 (星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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アクション・ステップ12の考察

2015年04月14日 20時32分14秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
 以上の アクション・ステップ12の、 回答A~Dの数を 記入してください。
 
Aの合計数 :
 
Bの合計数 :
 
Cの合計数 :
 
Dの合計数 :
 
 重要なのは、
 
 自分の高潔性 -- 自分の価値観を固守すること -- に 敬意を払うことです。
 
 短期的に簡単なこと --ボーダーの人に屈伏すること -- は、
 
 長期的には あなたの自尊心を減じ、 関係を損ないます。
 
・ ほとんど 「A」 の場合
 
 「玄関マット」 反応と呼ぶものです。
 
 無反応というやり方は、 直面化を避けるので、 短期的には容易です。
 
 しかし長期的には、 虐待に耐える結果として、
 
 孤立感や抑うつ感, 罪悪感, 無力感, 絶望感を感じ、
 
 虐待に慣れてしまうでしょう。
 
 子供がいれば、
 
 「被害者」 のふるまいをモデルとして、 巻き込まれるリスクがあります。
 
 公正な自己主張ができる姿勢 (アサーティブ) になり、
 
 自分に自身を持ち、 長期的にプラスとなるようふるまうことです。
 
・ ほとんど 「B」 の場合
 
 「怒り」 と呼ぶ反応です。
 
 ボーダーの人がいなくなっても、 怒りは残っていて、
 
 コントロールできない状況に怒り、 他人を撃退しているかもしれません。
 
 幸福を感じる能力や、 人間関係にも影響を与えているかもしれません。
 
 自分に誤った要求を課すのではなく、 理性的に直視することです。
 
 あなたは神ではありません。
 
・ ほとんど 「C」 の場合
 
 「取引反応」 と呼ばれ、 知的な人に見られます。
 
 ボーダーの人と 論理的に話し合おうとしても、
 
 ボーダーの人は 脳の障害を持っているのです。
 
 色々な状況で 引き金が引かれるうえに、
 
 非常に双極価値的 (アンビバレント) です。
 
 ボーダーの人は 非論理的だと予想するのが、 論理的なのです。
 
 ボーダーの人との 新しいコミュニケーション方法を、 学習することが必要です。
 
 (後述します。)
 
・ ほとんど 「D」 の場合
 
 個人的境界を設定したり、 変えられることと変えられないことを認識し、
 
 あなたの生活を支配させずに、 自分の感情を大切にしていると言えます。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」 (星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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