「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ステップ8 (3)

2009年09月03日 23時11分37秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

・「E」 : 感情を表現する

 状況に対する あなたの感情や意見を 表現しましょう。

 あなた自身の感情には 責任を持ちましょう。

 「あなたが、 私にこのように感じさせた」 とは言わず、

 「私は、 このように感じた」 という 「 I 」メッセージで伝えます。

 自分の感情を 正確につかむため、 前もって 考えておくのもいいでしょう。

ex. 「怒鳴られて辛かったよ。

 何を言われるか、とても恐ろしかった。

 やめてくれと頼んだのに やめなかったから、 腹が立った。」

・「A」 : 主張する

 境界をシンプルなものにして、 主張しましょう。

 こうすべきだから, それが正しいから、 ではなく、

 あなた個人の好みで、 あなたを快適にしてくれる 境界を求めます。

 必要があれば、 繰り返し 何度か言いましょう。

ex. 「君のことは 大切に思っているよ。

 でも 君がキレて どうしようもなくなった時は、

 会話をやめて、 その場を離れよう。

 後で冷静になってから 話をしよう。

 僕のために必要なことで、 決して見捨てるのではないよ。」

・「R」 : 強化する

 境界の利益を 強化しましょう。

 得られることの プラス面を説明しましょう。

 現状のマイナス面を 理解してもらいましょう。

 BPDの人を コントロールしようとして、

 BPDの人を 脅かしてはいけません。

 あなたが BPDの人の不利益になるよう 振る舞っているのではないことを、

 明らかにしましょう。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 
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ステップ8 (2)

2009年09月02日 18時17分14秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

○あなたの境界を伝えるために  「DEAR」 を使う。

 BPDの人の 機嫌がいい時を 選びましょう。

 ただ そういう時、 non-BPDの人は いい状態を損ねたくないため、

 難しい問題を 話題にしたがりません。

 でも その願望を克服する 必要があります。

 弁証法的行動療法の創始者 マーシャ・リネハンは、

 「DEAR」 という コミュニケーション技能を開発しました。

 「DEAR」 は 次の頭文字です。

Describe: 描写する

Express: 表現する

Assert: 主張する

Reinforce: 強化する

 各ステップを紹介します。

・「D」 : 状況を描写する

 問題 (あなたのストレス) になっている 事実を描写します。

 誇張や感情を交えず、 できるだけ客観的 かつ具体的に。

 判断をせず、 曖昧な言い方を してはいけません。

 BPDの人の内面に 言及するのはやめましょう。

ex. 「昨日こういうことがあったね。

 そのとき 君は怒っただろう。

 君は僕を 罵倒し続けたんだよ。」

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 
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ステップ8 (1)

2009年09月01日 23時29分28秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

*「適切な時には、 『DEAR』 や 『PUVAS』 という

 コミュニケーションツールを用いて、

 BPDの人の思考, 感情, 行動に対する責任を、 BPDの人に返しましょう。」

 BPDの人の 防衛機制の影響を 受けている人は、

 ふたつの方法で反応する 傾向があります。

 スポンジのように、 あるいは 鏡のようにです。

○スポンジは ずぶぬれになります。

 スポンジは、 BPDの人が投影する 怒りや痛みを吸収します。

 BPDの人を 助けているという幻想を 抱いているのです。

 けれども実際は、 BPDの人の 防衛機制に対して 報酬を与えることになり、

 BPDの人が 同じ防衛を使い続ける 可能性を高めてしまいます。

 スポンジのような 振る舞いは、

 BPDの人の空虚感を 埋めようとしているかのようです。

 しかし どれほどの愛情, 思いやり, 献身も、

 ブラックホールのような空虚を 埋めることはできません。

 BPDの人は 穴を満たすために、 もっと 懸命で速やかな努力を 要求します。

 でも穴を埋められる 唯一の人は、 BPDの人自身なのです。

○鏡は 焦点を合わせ続けます。

 鏡は BPDの人の 苦痛を吸い取る代わりに、 次のようにします。

・自分自身の現実感覚を 維持する。

・BPDの人の 苦痛を、 その持ち主である BPDの人に 反射して返す。

・BPDの人が 自分自身の感情に 対処できるようになるという 確信を表現する。

・BPDの人こそが 自分の感情を改善できる 唯一の人であると示し、

 サポートする。

 鏡は、 自分自身の境界を 遵守します。

 自分自身を守るため、 次のような手段を 実行します。

・虐待的状況から 自分や子供を遠ざける。

・BPDの人自身の 行動への責任を取らせる。

・自分自身の感情や願望を 主張する。

・罵倒や挑発的行動を 無視する。

・激怒している人に 話すことは拒む。

・公の場で 誰かの行動によって、 自分が恥をかくのは 許さない。

・単に 「ノー」 と言う。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 
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ステップ7 (4)

2009年08月31日 20時51分39秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

○あなたには あなたの感情について 選択権があることを 覚えておきましょう:

 もしBPDの人が  「お母さんは 世界で最悪の母親だ!」 と言ったとき、

 あなたは 罪悪感を持つという 選択ができます。

 あるいは、 明日になれば BPDの人が

 「お母さんは世界一だ」 と 言うかもしれないと知っているので、

 今の言葉を 真に受けない (非個人化する) ことができます。

 時には、 BPDの人の 良いフィードバックを 非個人化することも必要です。

 スプリッティングの 良い面 (理想化) が、

 悪い面 (価値下げ) を伴っていることを 忘れてはいけません。

 あなた自身の自己価値という 一貫した感覚を 持つ必要があります。

 BPDの人が 何と言っても、

 あなたは 女神でも悪魔でもなく、 あなたは あなたでしかないのです。

○見捨てられ恐怖が BPDの人に 

 どのように アクティング・アウトを引き起こすか、 理解しましょう:

 BPDの人は あなたが言った言葉を、

 あなたが 彼 (彼女) を大切にしていない という意味に曲解し、

 その証拠を探しています。

 でも彼は、 あなたに優しく尋ねれば あなたが嘘をつくと思っています。

 non-BPDの人から 真実を引き出すには、

 攻撃して脅すしかない と考えます。

 悪意はありません。

 自分が欺かれていると 余りにも確信しているので、

 non-BPDの人が傷つくとは 思ってもいないのです。

○BPDの人は 恥の感覚のせいで、

 通常のセリフの中にも 批判を聞き取ってしまうことを 理解しましょう:

 BPDの人は 過度に敏感です。

 周りの皆が、 彼がでっち上げをしていると 感じるので、 腹を立てています。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 
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ステップ7 (3)

2009年08月30日 13時45分59秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

○事実の前に感情に 対処しましょう:

 BPDの人と 意見が対立する場合、 事実の内容でなく、

 BPDの人の感情に 反応する方が効果的です。

 BPDの人は 自分の感情に合うように、 事実を変えてしまいます。

 BPDの人が 事実ではないことを述べて 非難してきたとき、

 それを否定して 反論すると、 BPDの人は 自分が

 無効化 (無価値化, 無意味化) されたと感じ、 さらに怒るでしょう。

 BPDの人の 背後にある、

 寂しさや見捨てられ感などの 感情に対応しましょう。

○あなたの感情を BPDの人の感情と 分離しましょう:

 BPDの人は、 自分の感情を 他人に感じさせようとして、

 自分の感情を 相手に投影させます。

 誰の感情が 誰のものであるか、 あなた自身を チェックする必要があります。

○自信に満ちた 態度を取りましょう:

 口ごもったり、 謝ったりするような 振る舞い方はやめましょう。

 ユーモアを 少々使いましょう。

 微笑みましょう。

○質問しましょう:

 問題を 相手に向け変えましょう。

 代わりの解決策を 求めましょう。

 例えば、 「そのことについて、 何をすべきだと 思いますか?」

○タイミングの重要性を 意識しましょう:

 ある話題を持ち出すには、

 BPDの人の 気分や状態が 良いタイミングを選びましょう。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 
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ステップ7 (2)

2009年08月29日 21時05分18秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

○グレーゾーンを見続けましょう:

 BPDの人は 白黒思考をしますが、

 あらゆる状況に内在する 繊細なニュアンスを 心に止めておきましょう。

○あなたのメッセージに 集中し続けましょう:

 BPDの人の 攻撃, 強迫, 話のすり替えは 無視しましょう。

 冷静に 自分の主張を続けましょう。

○ 「壊れたレコード」 技法を使いましょう:

 質問を繰り返す, ノーと言う, 繰り返し 自分の意見を言う。

 それを何度も 繰り返しましょう。

○あなた自身を 有効化しながらも、 心をオープンに 保ちましょう:

( 「有効化」 とは、 感情や考えなどに 価値や意味があると 認識すること。

 その逆は 「無効化」。)

 BPDの人は あなたの言うことを 否定したりするでしょう。

 でも あなたにとっての現実が、 他の人の現実と 同じように、

 有効であるということを 思い出しましょう。

 これは  「自己有効化」 と呼ばれます。

 あなたの感情は、 BPDの人の感情と 同じように、

 有効化される必要があります。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 
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ステップ7 (1)

2009年08月28日 21時35分31秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

*「BPDの人との コミュニケーションを取るための、

  一般的ガイドラインを 学びましょう。」

○現実的になりましょう:

 世界最高の技法でも、 BPD行動を 排除することはできません。

 BPDの人のみが その努力をすることができるのです。

 あなたの目的は、 あなたとBPDの人の双方に 敬意を払った方法で、

 コミュニケーションを取ることです。

○必要であれば、 その場を立ち去りましょう:

 身体的, 感情的に 脅かされていると感じたら、

 会話を続ける 必要はありません。

○単純化しましょう:

 デリケートな問題を 伝えるときや、

 BPDの人が 動揺しているように見えたら、

 文を短く、 単純で直接的に 話しましょう。

 誤解のないように 伝えましょう。

○その人と行動を 分離しましょう:

 non-BPDの人は BPDの人の行動を 嫌いかもしれません。

 でもそれは BPDの人を嫌いだと いうことではありません。

○ポジティブに フィードバックを与えましょう:

 私たちは 人の気に食わないことばかり 気になりがちですが、

 心からのポジティブな フィードバックをしましょう。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 
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ステップ6 (4)

2009年08月27日 18時34分45秒 | 「BPDのABC」より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59594931.html からの続き)

 個人的境界を設定するのは、 最初は恐ろしいかもしれません。

 でも個人的境界は、 non-BPDの人のためだけに 設定するのではなく、

 BPDの人にも 利益を与えているのです。

 長い目で見ると、 non-BPDの人のニーズを 放棄することは、

 BPDの人のためにもなりません。

 問題は、 non-BPDの人が BPDの人の責任を 引き受けたら、

 BPDの人は 自分の責任を 持たなくて済むということです。

 BPDの人は 自分の言動が 周囲にどう影響するのか、

 見つめずに済んでしまうのです。

 きちんと自分で見つめて、 自分を変えようと 決意するまでは、

 BPDの人は良くなりません。


 BPDの人が 一番恐れるのは 見捨てられることです。

 あなたが 適正な個人的境界を設定して、 あなた自身の 人生を生きれば、

 BPDの人と 長い関係を 保てる可能性は はるかに高くなります。

 non-BPDの人の 確固たる個人的境界は、

 BPDの人が 自分の個人的境界を 設定する役にも立つでしょう。

 BPDの人は、 周りの世界に 一貫性があり、 予想可能なときに、

 感じ方も振る舞い方も ずっと良くなります。

 あなたの境界を 遵守するときは、 一貫性を持ちましょう。

 その都度 境界をずらしてしまうと、

 BPDの人の ネガティブな言動は、 間歇的に強化されてしまいます。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 
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ステップ6 (3)

2009年08月25日 21時28分42秒 | 「BPDのABC」より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59585323.html からの続き)

 幼児虐待を受けた人は、

 人との間に 強固な壁を作って 自分を守ろうとするかもしれません。

 逆に、 過度に開放的になって、

 不特定多数との性的関係に 身を投じてしまうかもしれません。

 虐待を経験する子供は 苦痛を免れるため、

 自分の辛い感情は間違っている, または重要ではないと 学習してしまいます。

 目の前の虐待から 逃れて生き延びるために、

 健常な発達段階を 踏むことができず、

 アイデンティティの発達に 問題を抱えることになります。

 個人的境界がないと、 次のような防衛機制が 生じてきてしまいます。

 人をコントロールする, 引きこもり, 非難, 正当化,

 完全主義, 二分思考, 強迫 など。

 感情の触れ合いや コミュニケーションを避けてしまいます。

 non-BPDの人が 個人的境界が薄弱な場合は、 BPDの人とは逆に、

 人の言動に 自分が責任を感じすぎる 傾向があります。

 多くのケースでは、 子供時代に

 親や他の人の世話係として 期待されていました。

 自分の気持ちを 押し殺して、

 他の人たちの責任を 引き受けることを学んでしまった 場合が多いのです。

 大半のnon-BPDの人は、

 BPDの人の ネガティブな反応を 挑発すようなことをしないようにします。

 BPDの人は、 non-BPDの人のほうが

 利己的, 無責任, 思いやりがないと 思わせることに長けています。

 それは 自分の苦痛を減ずるために、

 BPDの人が唯一 知っている方法なのです。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(続く)
 
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ステップ6 (2)

2009年08月23日 19時38分49秒 | 「BPDのABC」より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59555367.html からの続き)

 個人的境界と アイデンティティの問題は 緊密に関わっています。

 自分の価値観や感情に 確信のある人は、 強い自己の感覚を 持っています。

 個人的境界は 自分が何者であるか 定義するのに役立ちます。

 それに対して 個人的境界が弱い人は、

 しばしば アイデンティティの発達が未熟です。

 自分と人の心を 区別することが困難です。

 自分の問題や責任を 人のものと混同したり、

 別の人のアイデンティティを まとったりする傾向があります。

 個人的境界は ベタベタした関係ではなく、 親密性を高めます。

 例えば、 二人の人間が結婚すると ひとつになるのではなく、

 1+1=2 のままなのです。

 樫の木と糸杉が あまり近くに生えると、互いの枝や根が 絡み合って

 成長の余地がなくなり、 それぞれの一部が 死んでしまいます。

(心理学で  「纏綿(てんめん)状態」 と言います。)

 纏綿状態は 無意識に 相手に取り入るために、

 自分が何者であるか、 何を必要としているかを 否認してしまいます。

 自分の一部を 否定することが、

 孤独よりも好ましいのです -- 少なくとも初めは。

 しかし 相手のために 自分を犠牲にすることは、

 最終的には 自分自身を喪失してしまいます。

 真にパートナーと 分かち合うためには、

 自分自身の 個別性の感覚を 持たなければなりません。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(続く)
 
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ステップ6 (1)

2009年08月16日 20時24分39秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

* 「あなたの個人的な境界を 明確にするため、

 あなたの思考や感情に 注目しましょう。」

 個人的境界の問題は、 BPDの人との関わりで 中心的なものです。

 個人的境界は、 私たちが何者であるか、 どんな価値観でいるか、

 人をどう扱うか、 人からどう扱わせたいのかを 決めます。

 私たちの生活に 秩序を与えて、 有益な判断を 助けてくれます。

 健全な個人的境界は、 プラスチックの 柔らかな殻のように 柔軟なものです。

 曲げられても、 割れてしまいません。

 しかし この境界がなかったり 希薄だったりすると、

 私たちは 他の人の中に 溶け込んでしまいます。

 その人の感情や責任を 引き受けて、

 自分自身の 感情や責任を 見失ってしまうのです。

 個人的境界は 人をコントロールしたり、

 変化させるための ものではありません。

 non-BPDの人自身を ケアするために必要なものです。

 健全な個人的境界を 持つ人は、 自分の考えや感情を 理解して大切にします。

 自分自身と 自分の独自性に 敬意を払うのです。

 そして同じように、 人の考えや感情にも 敬意を払い、

 大切にすることができます。

 立場の異なる人と 意見を話し合い、 付き合いを楽しむことができます。

 また 自分の感情が 侵害されるときには、

 相手にきちんと それを訴え、 自分を守ることもできます。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59585323.html
 
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ステップ5

2009年08月15日 18時54分20秒 | 「BPDのABC」より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59524133.html からの続き)

 「BPDのABC」 (ランディ・クリーガー) から、

 BPDの人と接する  「10のステップ」 の続きです。

*「トラブルの引き金を 見極めても、

 生活にもっと 予測可能性を生み出しましょう。」

 non-BPDの人には  “核ボタン” があります。

 BPDの人は こういう引き金に 気付いているようです。

 BPDの人が 脅かされたと感じたとき、 このボタンを押して、

 苦痛から 意識的・無意識的に 自分を保護するのです。

 例えば、 あるnon-BPDの人は 法律の専門家で、

 公正であることに 誇りを持っていました。

 BPDの人と 議論になったとき、BPDの人は

 ただ 「あなたは公正じゃない」 と言いさえすれば 良かったのです。

 彼は自分の意見を 疑い始めるからです。

 あなたの 核ボタンについて考え、

 あなたが弱点であると感じる 領域のリストを作りましょう。

 そういった物事が、

 あなたにとって 大きな意味を持っている 理由を考えましょう。

 それから、 その引き金 ひとつひとつに対して、

 あなたの反応は どのようなものか考えましょう。

 公正を信条とする人は、 自分の 公正についての信念を じっくり考えてみます。

 もし 自分が公正でなくなっていると 思えば、

 自分の言動に 修正を加えるでしょう。

 本当に公正だという 結論に達したら、

 BPDの人に 何を言われても 揺るがないでしょう。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 
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ステップ4 (3)

2009年08月08日 23時49分03秒 | 「BPDのABC」より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59510515.html からの続き)

・ 必要とされることを 必要としているか、 救済者になるのが好きである。

 以下のチェック項目に 当てはまる人は、 共依存の関係になってしまいます。

 人の考え, 行動, 感情に 責任を感じる

 誰かが 自分の悩みを伝えてきたら、 解決するのが 自分の責任である

 対立を回避するために 怒りを飲み込む

 与えるよりも 得る方が難しい

 人生がスムーズに進むような パートナーを選ぶことを避ける

 何かを我慢することで、 聖人と思われることを 期待する

 自分の困難を解決するより、 人の問題に専念するほうに 魅力を感じる

・ 結婚していれば、 結婚は絶対に 永続的な忠誠だと信じている。

 あるいは、 BPDの人との間に 子供がいるから 別れたくないのでしょう。

 その結果、 BPDの人は いかなる振る舞いをしても、

 non-BPDが留まると 考えるかもしれません。

 non-BPDは、 留まれば 感情的・肉体的に虐待されます。

 でも少なくとも 子供を守ることはできます。

 離婚したら、 BPDの人が 養育権を持つことを 恐れるのです。

・ BPDの人の行動に 集中することにより、

 あなた自身の問題から 逃避している。

 自分自身を変えるよりも、 他の誰かを 変えようとするほうが

 簡単だと感じる人もいます。

 自分が何者であるか, 確固たる意識を持っているか,

 自分がいたいと 思う所にいるか,

 BPDの人と関わることで 別の何かを避けていないか,

 もし相手との間に 問題がなければ 何をしたいか、

 それらを 自問してみることが必要です。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59551016.html
 
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ステップ4 (2)

2009年08月05日 20時25分48秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

・ BPDの人の 良い性質が 悪い性質を相殺する。

 BPDの人は興味深い、 惹きつけるものがあります。

 聡明, チャーミング, 面白い, 機知に富んでいる, 性的魅力がある、

 などの理由が、 non-BPDの人を 留まらせています。

(心子に対する 僕の場合も 正にそうでした。)

・ スプリッティングの良い面。

 BPDの人が 自分への尊敬と 好意を表現するとき、

 世界で最高の感覚を 与えてくれます。

 自分を偶像化してくれる 人がいれば、 とても気分よく いることができます。

・ 間歇 (かんけつ) 的な 強化の法則。

 BPDの人が 時折いい状態でいると、

 non-BPDの人は それに対する期待が 間歇的に強化されます。

 次にいつ いい状態になるか 分かりませんが、

 間もなくかもしれないと 思ってしまうのです。

・ BPDである親から 認められようとする、

 あるいは、 親との関係を BPDの人相手に 再生している。

 あなたがBPDの人と 関わっているなら、

 親との間に 未完の仕事が 残っているはずです。

 BPDをもつ人の 子供であるアダルトチルドレンは、

 親と似た振る舞いをする BPDの人を パートナーに選びます。

 親との未完の仕事を 解決するため、 経験を繰り返す 無意識の企てです。

・ ひどい扱いを受けて 当然と信じている。

 あるいは、 感情的虐待を受ける関係を 持っている方が、

 全く誰とも 関係を持っていないより マシだというのでしょう。

 自尊心の問題を 抱えている人は、 BPDの人の 非難や批判に脆弱です。

 この関係を断ったら、 他の誰にも 相手にされないと 信じるようになります。

 そして 感情的に健康な人でも、 BPDの人の 攻撃にさらされると、

 自己価値を 疑い始める可能性があります。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(続く)
 
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ステップ4 (1)

2009年08月04日 09時29分57秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

*「あなた自身と ふたりの関係を 検査しましょう。

 他の誰の行動でもなく、 自分自身の行動だけに 責任を持ちましょう。」

 あなたが BPDの人を 大切に思っているというだけではなく、

 大切に思っている理由を 知ることが必要です。

 何故 BPDの人と 関係を保っているかを、 理解するのです。

 non-BPD 〔*注〕 の人には 2種類存在します。

〔*注 : ランディ・クリーガーさんは、

 BPDの人の 家族やパートナーのことを

 「non-BPD」 と表現します。

 その人が BPDであるかないかに 関わりません。〕

 2種類とは、 関係を選んだ人と 関係を選ばなかった人です。

 前者は 配偶者や友人、

 後者は 家族や親族, 仕事上関わっている人が 含まれます。

 しかし どちらであっても、

 BPDの人との 関わり方の度合いは、 選択しています。

 一緒に過ごしたい 時間の長さ, 聞いたり答えたりする内容,

 許容できる行動については、 選択権があるのです。

 お互いの関係が 全面的にネガティブなものだけだったら、

 別れてしまっているでしょう。

 あなたにとって BPDの人が大切だから、 選んでいるのです。

 多大な苦痛を 引き起こしても、

 non-BPDが BPDの人と 関係を保っている、

 意識的・ 無意識的理由を、 以下に挙げていきます。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 
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