この週末、全国的に話題になっているのが、
亀田興毅選手の世界王座決定戦での 疑問の判定結果ですね。
僕は 試合の一部しか見られなかったので、実際の優劣の感想は 言えないのですが、
WBCの採点方法に かなり問題があるように思います。
採点は 互角で10-10、優勢で10-9、ダウン1回で10-8、ダウン2回で10-7と、
相当 形式的に決まっているようです。
10-6というのは 制度上ないということです。
さらに、各ラウンドで極力 優劣を付けるようにし、
10-10は 1試合で2ラウンド程度にしたいという、WBC会長の意向があるそうです。
今回のように亀田選手が 第1ラウンドでダウンをきっしても、
あと2ラウンドを 僅差でも優勢を取れば、それでイーブンになってしまうのですね。
ダウンは野球で言えば ホームランに当たりますが、
相手が ボテボテのヒットを2本打てば 同点になるというようなものです。
おまけに、ダウンといっても すぐに立ち上がって ダメージが少ないものもあるし、
カウント9ぎりぎりで立つような 強烈なダウンもあるでしょう。
それが 同じ2ポイントに評価されるのも 矛盾した話です。
あるいは、TKO寸前の大差でも 同じく10-9の差しか付かなかったり、
圧倒的優勢に運んでいても、偶然 ラッキーパンチを食らって 軽く倒れれば
10-9で 劣勢になってしまうとすれば、これも不公平です。
亀田選手の試合も、ダウンを含め全体的な印象では 不利に感じるとしても、
規則通り 機械的に採点すると、あのような結果に なったのかもしれません。
また、手数,有効打,積極性など、何を評価するかという
統一された採点基準がないのも、問題とされているようです。
それから、レフリーやジャッジの 宿泊費・交通費は、
興行主(今回は協栄)が持つとのこと。
こういうあり方も 疑問を招くでしょう。
これを機会に、国際的な採点方法も 見直されることを期待します。
ともあれ、亀田選手に 責任はないのであって (過度のパフォーマンスは別問題としても)、
19才の少年への批判は 控えたいものです。
ランダエタ選手と再戦するなり、
今後の実績で 文句を言わせないチャンプに なってほしいと思います。
(それにしても 朝青竜、亀田選手の大事な賞状を グシャグシャにするなよ!)