「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

肯定的な感情を高める (1)

2016年12月10日 20時17分19秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
 圧倒されるような感情を持つ多くの人が、
 
 快い感情を軽視したり、 フィルターにかけてしまうため、
 
 苦痛な感情のみに焦点を当てて、 快い感情に気付くことが ほとんどないのです。
 
 DBTを使って 生活を改善できるようになるでしょう。
 
 だからといって、 苦痛な感情がなくなるというわけではありません。
 
 それは不可能です。
 
 しかし、 苦痛な感情によって 人生が支配されてしまう必要はないのです。
 
 快い感情に焦点を当てるために、 自分のための 楽しい経験を作り出すことです。
 
 その結果、 どう感じ、 どう考えたかを、
 
 以下の 「快い活動の記録」 に メモしましょう。
 
 楽しい経験が思いつかない場合は、 下記を参照してください。
 
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/65091476.html
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/65092764.html
 
【快い活動の記録】 (例)
 
いつ?: 水曜日の夜
 
何をしたか?: 風呂に入った
 
どう感じたか?: リラックスして、 落ち着いた
 
何を考えたか?: これをもっと度々しよう
 
 
いつ?: 木曜日の午後
 
何をしたか?: おいしいランチを食べた
 
どう感じたか?: 満足して、 幸せだった
 
何を考えたか?: 私はおいしいものを食べるのが好きだ
 
 
いつ?: 木曜日の夜
 
何をしたか?: 電話の電源を切って、 ビデオを観た
 
どう感じたか?: とてもいい気分,たくさん笑った
 
何を考えたか?: もっとコメディーを観よう
 
 
いつ?: 金曜日の夜
 
何をしたか?: ボーイフレンドと夕食に出かけた
 
どう感じたか?: わくわくして楽しかった
 
何を考えたか?: 二人でもっと出かけられたらいい
 
 
いつ?: 土曜日の午後
 
何をしたか?: 湖で散歩した
 
どう感じたか?: 落ち着いて、 穏やかに感じた
 
何を考えたか?: 湖が美しかった
 
 
いつ?: 土曜日の夜
 
何をしたか?: 家で読書した
 
どう感じたか?: リラックスして、 静かだった
 
何を考えたか?: ときには静かなことをするのもいい
 
(次の記事に続く)
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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