(前の記事からの続き)
BPDの中には、 環境的リスク因子が ひとつもないケースも 一部にある、
という一文が かろうじて書かれている 文献が出版されたのは、
星和書店版の校了直前でした。
星和書店版の拙著に、 それを充分 反映することができませんでした。
星和書店版の出版後、 従来言われていた 生育歴による原因が 占める割合が、
次第に小さくなってきているのが 現状ではないかと思います。
星和書店版校了後に発足した 「BPD家族の会」 でも、
親の方々は 子供の障害を治したい, 何とか関係を良くしたいと
懸命に願っている 人たちばかりです。
コメントを下さった方のように、
幼少の頃の生育歴に 全く問題がないという ケースもあるでしょう。
BPDには まだ分からないことが 沢山ありますが、
研究はだんだん進み、 認識も現在進行形で 変化してきていると思います。
今回 正直なコメントをいただき、 僕も大変ためになりました。
その方は コメントするかどうか 随分迷ったそうですが、
読者の方からのご意見は 本当にありがたいものです。
BPDの起因に関する、 今の僕の認識は 下記の記事に続くものです。
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/57801589.html
しかし一方で、 そういう情報を 専門家でも知らず、
全面的に 親の責任にされてしまうという 現状もあります。
一般にもまだまだ BPDは認知度が低いし、 誤解や偏見は多いでしょう。
微力ながら 尽くしていきたい次第です。
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