「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

行動療法的な手段 1 …… ボーダーラインの子どもの子育て (8)

2009年04月11日 21時21分20秒 | BPD,パーソナリティ障害の書籍から
 
(前の記事からの続き)

原則8: 行動療法的な手段を用いる。

 子どもが 境界や規則に従わないときは、 ふたつの方法があります。

・やめさせて、 間を置き、 方向転換をする。

 子どもが従おうとしない, 持続性がない, 規則を破る,

 反論するような場合に 効果があります。

・マイナスの強化をやめる。

 子どもが ネガティブな言動を強化する (繰り返して習慣化する)

 ようなことをやめます。

 このふたつについて もう少し述べていきます。

○やめさせて、 間を置き、 方向転換をする。

 子どもが 望ましくない行動を 取ったあとではなく、

 その最中に 用いなければなりません。

 首尾一貫して、 罰を与えるような手段を 避ける努力が必要です。

1. 子どもの好ましくない行動を やめさせ、

 椅子に座らせたり、 壁に向かわせたりします。

 他には何も言わず、 何もしないでください。

 事前の警告や 注意, 脅しなどは一切せず、

 今回だけは許すということも してはいけません。

2. 子どもが静かになるまで 間を置きます。

 子どもの反論や挑発は 一切無視し、 やり取りをしてはいけません。

 15秒, 30秒間、 落ち着いていられるようになるまで 待ちます。

3. 次は方向転換です。

 子どもが何をしたのか、 冷静に、 確固たる態度で 説明します。

 子どもが 規則をよく理解しているのが 前提です。

 今後どうしたらいいかを 説明します。

 子どもが悪い, 間違っている, 恥じるべきだ、 などの言い方は慎みます。

 それは子どもを いっそう不快にさせてしまいます。

 子どもを罰せず、 落ち着かせてください。

 冷静に、 一貫した態度で臨み、 言い争いや喧嘩は 避けてください。

 子どもはやがて 決められた行動に慣れるでしょう。

〔 「BPDをもつ子どもの 親へのアドバイス」
  ランディ・クリーガー (星和書店) 〕 より

(次の記事に続く)
 

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