「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ノン・ボーダーの親の役割 (1)

2013年05月17日 20時44分39秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
1. 家族の安全を守ること

 ボーダーの子供の要求と 他の家族の要求との間で バランスを取るのは、

 非常に難しいことですが、 家族の安全を守るのは 最も重要です。

2. 自分自身を大切にすること

 感情的にも肉体的にも 疲れ果てた親には、 子供を健全に養育することはできません。

 自分を、 子供の親としてだけでなく、 一人の人間として考えてください。

 夫婦二人が平等に 養育を分かち合ってください。

 夫婦が時々 役割を交代させてもよいでしょう。

 重要なのは孤立しないことです。

 ボーダーの子供を持つことで 友人を失うかもしれません。

 あなたの言葉に 耳を傾けてくれる人を 探してください。

 問題を解決してもらう 必要はないのです。

3. 子供の医学的治療に 責任を持つこと

 子供の治療の最高責任者は 自分だと思ってください。

 あなたが最も 子供を心配しているのであり、 最終的に子供に責任があるのです。

・ 注意深く記録を取る

 子供の行動や気分変動, 色々な機関との接触について 記録を付けておいてください。

 薬品名, 服薬量, 受診日時, 関係者との会話など、

 2~3の簡単な言葉でもよいのです。

 医師が診断する際にも 役立つかもしれません。

・ 治療提供者と共に取り組む

 心を開いて 臨床家の言うことに 耳を傾けましょう。

 ただし、 あなたの心の声には 注意を払ってください。

 必要があれば 自分の考えを述べてください。

 最後に決定するのはあなたです。

 臨床家が、 証拠もないのに あなたの育て方が悪いと責めるなら、

 専門家を変えましょう。

・ 制度に対処する

 色々な機関と渡り合うのは、

 ボーダーの子供に対処するのと 同じくらい大変な仕事です。

 子供の権利を擁護する時、

 あなたは思ってもみなかったような 自分の強さに気付くでしょう。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 

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