「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

裁判員制度、 施行1年 (1)

2010年06月04日 21時24分45秒 | 罪,裁き,償い
 
 裁判員制度が始まって 1年が経ち、 予想以上の成果が 見えてきたと思います。

 1年前、 裁判員制度が始まるとき 僕は、

 市民感覚を取り入れる 制度は必要だが、 準備不足で 時期尚早だと思っていました。

 しかし 実際にやってみると、

 裁判員経験者も司法関係者も、 得るものが とても多かったと言っています。

 裁判員になった人たちは、 皆 非常に真剣に 裁判に取り組んでいました。

 日本人は思ったよりも 思慮深く、 良識に富んでいたと思います。

 (常識のない人は、 事前の面接で 除外されるわけですが。)

 最高裁の調査によると、

 裁判員経験者の 実に96.7%が、 良い経験をしたと言っているそうです。

 自分の身に引き付けて、 事件を考える 契機になったようです。

 自分自身が 被害者に遭うことも、 犯罪を犯してしまうことも、

 明日は我が身と 感じた人もいます。

 また、 厳罰が犯罪の抑止力になる と考えていた人が、

 社会や家族の状況などの 背景が改善されなければ、

 再犯に結びつくと 思うようになったといいます。

 これは重要なポイントだと 僕は思います。

 次のように 語った人もいました。

 「人の罪について 深く考えることが 多く人に広がり、

 もしかしたら犯罪は この制度で減るのではないか」

 裁判員制度の 深い意義に触れる言葉ではないでしょうか。

〔 参考文献 : 読売新聞 「裁判員経験者の声」 〕

(次の記事に続く)
 

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