裁判員制度が始まって 1年が経ち、 予想以上の成果が 見えてきたと思います。
1年前、 裁判員制度が始まるとき 僕は、
市民感覚を取り入れる 制度は必要だが、 準備不足で 時期尚早だと思っていました。
しかし 実際にやってみると、
裁判員経験者も司法関係者も、 得るものが とても多かったと言っています。
裁判員になった人たちは、 皆 非常に真剣に 裁判に取り組んでいました。
日本人は思ったよりも 思慮深く、 良識に富んでいたと思います。
(常識のない人は、 事前の面接で 除外されるわけですが。)
最高裁の調査によると、
裁判員経験者の 実に96.7%が、 良い経験をしたと言っているそうです。
自分の身に引き付けて、 事件を考える 契機になったようです。
自分自身が 被害者に遭うことも、 犯罪を犯してしまうことも、
明日は我が身と 感じた人もいます。
また、 厳罰が犯罪の抑止力になる と考えていた人が、
社会や家族の状況などの 背景が改善されなければ、
再犯に結びつくと 思うようになったといいます。
これは重要なポイントだと 僕は思います。
次のように 語った人もいました。
「人の罪について 深く考えることが 多く人に広がり、
もしかしたら犯罪は この制度で減るのではないか」
裁判員制度の 深い意義に触れる言葉ではないでしょうか。
〔 参考文献 : 読売新聞 「裁判員経験者の声」 〕
(次の記事に続く)
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