天(神又は仏)の託宣を聴き得た(授かった)者を指しており仏陀(釈迦)、モーゼ、キリスト及びムハンマドが著名である。
その声を人語に代えて語ったのが各宗教の教義・奥義であるが、各宗教が主張するように神が絶対であるならばキリストもムハンマドも同じ唯一神からの声を授かったと言える。八百万の神を信じる自分には理解したくもないことであるが、預言には時代を超えた普遍性とともに、預言当時の世相改革と当時の帰依者救済の方法が示されているのではなかろうか。そのため、各宗教はそれぞれの時代背景を考慮した預言解釈を行って宗旨の存続を図ってきたが、解釈する者の資質によって宗派が乱立することとなっている。もともと、宗教は排他的な面を有しているため、教義の絶対視と他教義の攻撃を至上視する狂信者の異常行動を生みやすい。
宗教及び宗派の対立が最も危険で、話合いでは絶対に解決しない最後の戦争原因と呼ばれている。バリのテロ、イスラム国への参加等々宗教を原因とする紛争は、今後ますます増大するのではなかろうか。