もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

普天間問題と民主主義

2015年01月18日 | 社会・政治問題

 TBSサンデーモーニングで普天間移設について、"識者"が次のように発言していた。

 曰く《参院選・衆院選・知事選で、移設反対の(県民の)民意が示されたから、白紙に戻すべきだ》。しかしながら、民意というならば、知事選を除き国民全体は《島嶼・国土防衛のためには、沖縄基地も止む無し》とする自民党政権の方針を支持した民意を忘れてはいないだろうか。《最低でも県外》とした民主党政権の迷走と瓦解は、記憶に新しい。米軍基地が沖縄に偏在することには心から同情するも、中国の覇権政策に対応するための有効な対応策がない現状から、住民の安全確保のためにも基地機能を、当面移設して返還を待つしかないのではないだろうか。『民主主義は最低の方法であるが、他に有効な方法がない。』とチャーチルが言うように、多数決の原理に依る民主主義では、地元の意思に反した決定がなされることも多い。

 冒頭の識者に問いたい。あなたの言う民主主義とは? かって東京都知事がゴミ焼却炉建設で『一人でも反対者がいれば、橋を架けない』という言葉を引用して焼却炉の建設を見送った結果、都行政を停滞させ修復に多くの時間を要した。しかし、引用した言葉には続きがあり『・・・・。だから川を渡りたい者は泳いで渡れ。』と。米軍基地を全廃した場合、日本が単独で中国の強大な覇権主義と対決しなければならないが、"識者"はどの様な選択肢を考えているのだろうか。核武装?徴兵による軍事力増強?中国の言いなり?