誘拐(拘束)された邦人2名に対し、2億ドルの身代金要求と不払い時の殺害予告がイスラム国から出された。
何時かは日本人もテロの対象とされるであろうと予測していたため、さほどの驚きはないものの「矢張り」の感は拭えない。当然のことながら、テロとの対決は代償を伴うもので、今後とも日本と日本人が標的とされることが予想される。かって、日本でも「人名は地球よりも重い」として、超法規的処置により60万ドルの身代金付で収監中のテロリストを釈放した結果、世界中から"弱腰・臆病者"とバッシングされた経緯と、9.11同時多発テロの教訓から、政府が身代金を払うことはないであろうし、払ってはならない。拘束された2名が、残念な結末を迎えるとしても毅然とした態度が、爾後の対日本テロの防止に有効であると信じるからである。
我々も、いつ同様の事態に直面するかもしれないとの認識と覚悟を持って、生きていかなければならない時代になった。