中国発の新型肺炎の拡散が止まらない。
中国政府が発表した最新(日本時間29日0100時)データでは、全31省・自治区・直轄市で感染が確認され、感染者は5974人、死者は132人(致死率2.2%)とされている。日本でも感染4例目として武漢からのツアーバス運転者が発症・隔離されたことが報じられた。自分としては新型肺炎流行の規模や危険性について危機感がないので過去の事例と比べてみた。2002・4年に流行した重症急性呼吸器症候群( SARS〈サーズ〉)は、WHO の報告では香港を中心に8,096人が感染し、37ヶ国で774人が死亡(致死率9.6%)したとされている。2015年の中東呼吸器症候群(MERS<マーズ>)では、対処失敗でアウトブレイクを引き起こした韓国を含めて感染者1293人、死亡者458人(致死率35.4%)となっているのみならず、2019年においてもサウジアラビアで14人が感染、そのうち5人が死亡(致死率35.7%)したとされている。これらの状況から見ると今回の新型肺炎は、拡散の速さや伝染力は前例を越えているが致死率はそう高くないようである。しかしながら情報規制が常態化し、かつ習近平主席の号令後に感染者・死亡者数が急増したこと、武漢市を閉鎖したこと、春節休暇を延長してまで国民の移動を制限していること、李克強首相が武漢市入りしたこと、巨大収容施設の突貫工事が始まったこと、等々を並視すれば、公式発表も”わが方の損害極めて軽微なり”を決まり文句とした大本営発表に近いのではと思っている。また、年少者は発症しないとされていたものの0歳児を含む発症も報告されたことから、ウィルスの変異も取り沙汰されている。1月24日のブログで緊急事態宣言を見送ったWHOの姿勢を擁護したが、WHOのテドロス事務局長が中国入りして習近平氏と会談した後、中国から外国人を避難させることは不必要だとの見解を示したとされていることはキナ臭いようにも感じられる。そんな中にあっても日本政府がチャーター機の派遣と邦人輸送(救出)を発表したことは評価すべきであろう。
コロナウィルスについても理解しようとしたが、医学・生物知識がないために理解できなかった。唯一理解できたのは「ウィルス表面の突起が太陽のコロナのように見えることから命名された」との記述だけであった。また、中学校理科で、病原体について大きい順に、細菌→ビールス(現在はウィルス)→リケッチャー(現在はリケッチア)と習ったことを思い出したので序に調べてみたが、リケッチアは細菌より小さくウィルスよりも大きく、特性が一般細菌と大差ないことが判明したので,細菌として取扱われるようになったとされていたので、60年近く間違った知識を持ち続けていたことになる。最後に過去の感染症感染者や死者の数は、ネット上の各種記事を寄せ集めたものであることを付け加えます。