真偽のほどは不明であるが、恐るべきニュースが報じられた。
本日の産経新聞記事の一部を転記すると、【連合推薦候補者の選対に共産党が入り込んで、両党の合意(閣外協力?)を盾に、(野党4党と市民連が合意した6項目以外の?)さらなる共産党政策をねじ込もうという動きがあるとの報告が、各地の地方連合会から為されている】とされている。
事実であるとすれば、あってはならないことで、重大な選挙干渉であるとともに、思想・信条の自由まで侵す危険な行為であるのは明かであるが、枝野氏がパンドラの箱を開けた時点で、当然に起こり得る事態でもあるように思う。。
温和な顔をした共産主義者が組織に入り込んで密かに内部で増殖し、気付いた時には組織全体が共産党の薬籠中に取り込まれていることはこれまでにも仄聞され、共産党のオルグ活動の典型としても良く知られている。日本学術会議や教科書検定委員会のような任期の定まった活動についても、一旦染め上げた細胞色を維持するために辞任する際の後任者推薦権を獲得して、今や慣例として外部の容喙を排除できる仕組みにまでしてしまった。
枝野代表は、既に政権奪取後の初閣議で決定する7項目の一つに、菅政権で忌避された学術会議会員候補の任命を公約して共産党に秋波を送ることに加え共産党の閣外協力まで明言したことで、共産党は小躍りしていることだろう。
連合新体制は、立民との選挙協力違反と不快感を示し、一部候補者への推薦取り消しまでほのめかしている事態を考えれば、今回の一連は共産党の独り勝ちは明白で、おそらく総選挙結果に於いても、立民は自民党との競合区の幾許かでは共産票の積み上げによって制することができると思うが、全体として見れば失う票の方が大きいと観ている。一方、これまで共産党が善戦・惜敗している選挙区では立民票の嵩上げで当選できるであろうし、政党獲得票の急伸で比例当選も倍増することが考えられる。これらのことから、選挙結果を大胆に予測すれば、立民(現有議席68+20)、共産(現有議席12+10)と予測するものである。
真偽は定かではないニュースであり共産党本部はフェイクと一蹴することだろうが、末端までの一糸乱れぬ統制を党是として一片の跳ね返り者すら除名する「鉄の規律」が売り物であれば、立民候補の選対に乗り込んだ共産党員の行動は本部の意を受けたものと見るのが妥当である。
紙面を通して、「下三白の悪人面をした枝野氏が、自分の手のひらで躍る様を見てほくそ笑む志位委員長」の顔が透けて見えるのは自分だけだろうか。