旧都立日比谷図書館(千代田区日比谷公園)を改装し、来夏以降にオープンする同区日比谷図書文化館で、視覚障害者向けのサービスが充実することを目指すシンポジウムが二十八日、同区一ツ橋の日本教育会館で開かれる。旧図書館は視覚障害者向けの対面朗読の発祥地とされ、改装にあたり、サービスをあらためて充実させるよう求める講演などが予定されている。
主催するNPO法人「大活字文化普及協会」(同区神田神保町)によると、旧図書館では一九七〇年、視覚障害者が読みたい本や資料を朗読してもらえる対面朗読を国内で初めて開始。七三年にこのサービスは都立中央図書館(港区)に移されたため、三年間だけだったが「先駆的な取り組みだったのは間違いない」と同協会の市橋正光事務局長(37)は話す。
旧図書館は昨年七月に千代田区に移管され、今年六月に改修工事が始まった。改修後には館内に「対面朗読室」を設ける予定だ。
ただ、利用されるかどうかは不透明。二〇〇七年五月に改装オープンした「千代田区立図書館」(同区九段南)にも「対面朗読室」が設けられたが「ほとんど利用されていない」と区図書・文化資源担当課。市橋さんは「読み手の確保やPRが不十分で、サービスを受けやすい環境ではないため」と分析する。シンポジウムでは、新図書館での対面朗読を含めた障害者サービスの充実について、全日本視覚障害者協議会の田中章治会長らが講演やパネルディスカッションを行う。午前十時から午後三時までで参加費は千円。問い合わせや申し込みは電子メール=masamitsu@daikatsuji.co.jp=へ。
東京新聞
主催するNPO法人「大活字文化普及協会」(同区神田神保町)によると、旧図書館では一九七〇年、視覚障害者が読みたい本や資料を朗読してもらえる対面朗読を国内で初めて開始。七三年にこのサービスは都立中央図書館(港区)に移されたため、三年間だけだったが「先駆的な取り組みだったのは間違いない」と同協会の市橋正光事務局長(37)は話す。
旧図書館は昨年七月に千代田区に移管され、今年六月に改修工事が始まった。改修後には館内に「対面朗読室」を設ける予定だ。
ただ、利用されるかどうかは不透明。二〇〇七年五月に改装オープンした「千代田区立図書館」(同区九段南)にも「対面朗読室」が設けられたが「ほとんど利用されていない」と区図書・文化資源担当課。市橋さんは「読み手の確保やPRが不十分で、サービスを受けやすい環境ではないため」と分析する。シンポジウムでは、新図書館での対面朗読を含めた障害者サービスの充実について、全日本視覚障害者協議会の田中章治会長らが講演やパネルディスカッションを行う。午前十時から午後三時までで参加費は千円。問い合わせや申し込みは電子メール=masamitsu@daikatsuji.co.jp=へ。
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