ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

スマイル写真館:精神保健福祉士を目指す、内海章友さん

2010年08月08日 01時27分46秒 | 障害者の自立
 ◇つらさ抱える人の救いに--内海章友さん(35)

 大学1年の秋、初めて精神科を受診した。友人の男子学生への恋心が募るあまり、大学に行けなくなっていた。寝ても覚めても彼のことを考えてしまうが、同性の自分が好意を打ち明けることはできない。会いたいけれど、怖かった。

 病院では十分な問診もないまま薬を処方された。「飲んだら本当に病気になってしまう」。通院せず、下宿先のアパートに引きこもった。首をつろうとした時、心配して駆けつけた親せきに発見された。大学を半年間休学した。

 自分が同性愛者だと自覚したのは中学1年のころだ。歌番組で男性アイドルグループに目を奪われた。恋愛感情を抱く相手も男子生徒ばかり。テレビでは人気お笑いコンビが同性愛者をちゃかしていた。「本当にそんな人いるのかな」「気持ち悪い」。学校で話題に上るたびに「自分のことを知られてはいけない」と息を潜めた。

 大学卒業後は町役場に勤めたが、体調を崩して2年で退職。やがて別の自治体で障害者就労支援に携わるようになった。精神障害者と雇用先の間を取り持ち、仕事が軌道に乗る様子を見るのがうれしくて天職とも思えた。同性愛者であることも公表し、気持ちが楽になった。昨年6月に退職し、今は精神保健福祉士の資格取得を目指している。

 仕事の傍ら社会教育関連のNPOでも活動し、高校や大学で話をする機会が増えた。精神疾患とセクシュアルマイノリティー(性的少数者)という二重のつらさを抱え「自分のような人がいることを知ってほしい」と訴える。講演依頼にはできる限り応じ、約5年間で50回を超えた。

 今でも体調が良くないと、家にこもることもある。でも「不慮の事故などで亡くなる人もいる。自殺しようとして生き残った自分には、何か生きる意味があるのではないか」と思えるようになった。

 かつての自分のように、誰かに相談したいと悩む人たちの救いになれたら。そして「死んではいけないよ」と伝えていきたいという。

毎日新聞 2010年8月7日 東京朝刊

命の問題に正解なんてない

2010年08月08日 01時24分55秒 | 障害者の自立
 ●知的障害者から提供見合わせに憤り

 「紅(あか)いほっぺ・情報編」で、今回の法改正後も「知的障害者の臓器提供は見合わせ」と知り、ショックを受けました。

 私自身は臓器提供に賛成です。高校生の次男は知的障害児ですが、1人で電車通学し意思表示もできるし、役に立ちたいとの気持ちも強いのです。障害の程度はさまざまです。

 意思表示ができる軽度の知的障害者の意思が尊重されないことに憤りを感じます。知的障害は脳の障害なのに、他の臓器も使いようがない、と言われているようで悲しいです。 (堺市 寺村和枝〈てらむらかずえ〉 46歳)

 ●自国での移植普及を

 米国に住んでいた友人は、米国人の夫を持ち、長男は臓器移植を待つ心臓病でした。移植手術の順番が目前に迫っていた時、日本から渡航移植に来たお子さんが緊急度が高いと判断され、先に手術が入りました。友人のお子さんは亡くなりました。

 友人は「これも神さまのご計画、神さまがなされた最善の結果」と言います。でも、移植を待つ現地の母親に「また日本人ね。渡航移植がなければ、助かったかもしれない」と言われ、考えてはならないと思っても、その言葉が頭をよぎる、と話していました。

 法改正で、子供の脳死移植が可能になります。自国でできる手術なら、進めて欲しいと思います。 (埼玉県 女性 38歳)

    ◇

 「息子のカード」編を授業の題材にとりあげた高校もあります。甲府市立甲府商業高の3年生15人は国語表現の授業で感想文にまとめました。その中から紹介します。

 ●真剣に話し合うことが命を大切に

 もし私がこの問題に直面したときどうするか考えました。記事を読むまでは、絶対に臓器移植に反対していたと思います。

 でも「お父さんの目も心臓も肺も肝臓も、みんな生きているんや」という言葉から、そんな考えもあるんだと思いました。

 どちらが正しいかわかりません。正解なんて、命の問題には存在しないと思います。

 命を大切にするということは、自分自身を大切に思うことだと思います。真剣に話し合うことが、命を大切にすることになるのだと思います。 

朝日新聞

静岡市:特別障害者手当、誤支給 計23万7960円 /静岡

2010年08月08日 01時20分39秒 | 障害者の自立
 静岡市は6日、20歳以上の重度の障害者に支払う特別障害者手当を対象外の男性に誤って支給していたと発表した。誤支給の額は月額2万6440円の9カ月分で計23万7960円。市は返還を求める。

 市によると、特別障害者手当は、障害者と同居する家族の中で、最も所得が高い家族(扶養義務者)の所得に応じて支給が決まる。今回誤支給した障害者の扶養義務者は制限を超える所得があったため、本来なら支給対象ではなかった。

 しかし09年9~10月に行った08年度の所得調査で、誤って扶養義務者ではない同居の家族を扶養義務者として審査した。この家族の所得は支給対象内だったため、支払う手続きをとったという。

 市によると、7月26日、09年度分所得の調査書類の発送準備をしていた際、誤りに気づいた。

毎日新聞 2010年8月7日 地方版

夏祭り:障害者施設の利用者と住民、楽しく盆踊り--和歌山 /和歌山

2010年08月08日 01時18分14秒 | 障害者の自立
 ◇交流深める夏祭り

 知的障害者施設と地域住民による夏祭り「ふれあいの郷 夏の夕べ」(木本・西脇地区連合自治会、社会福祉法人つわぶき会など主催)が、和歌山市西庄のふれあいの郷多目的広場であった。施設利用者や住民が盆踊りなどを楽しんだ。

 夏祭りは、地域との交流を深めようと毎年実施しており、15回目。知的障害者更生施設「綜成苑」と「綜愛苑」の職員や利用者が中心となり企画した。この日は3000人以上が参加。参加者らが輪になって「ぶんだら節」に合わせて盆踊りを踊り、県立紀北農芸高校生による和太鼓演奏などもあった。

 つわぶき会の岩橋秀樹本部長は「地域の人たちに障害者や施設への理解を深めてもらえるように今後もずっと続けていきたい」と話していた。

毎日新聞 2010年8月7日 地方版

講座:パソコン使った在宅就業 ひとり親、障害者対象--県が募集 /佐賀

2010年08月08日 01時14分59秒 | 障害者の自立
 仕事と子育ての両立が難しい母子・父子家庭や、外出が困難な障害者を対象に、パソコンを使った在宅就業の能力を身につける講座の受講生を、県が募集している。15カ月間にわたる技能訓練を受け、期間中は手当も支給される。

 国の安心こども基金を活用し、今年度初めて企画した。県内在住者が対象で、母子・父子家庭のひとり親か、障害者に限る。9月スタートの1期生と、来年1月からの2期生各60人を募集。うち各15人は障害者にあてる。

 訓練は基礎訓練6カ月、応用訓練9カ月でパソコンの技能などを習得し、データ入力やホームページ制作などの仕事を自宅でこなせるようになることを目指す。

 申し込みは所定の用紙に必要事項を記入し、郵送やファクスなどで。1期は8月27日、2期は11月12日が締め切り。問い合わせは県在宅就業支援センター0120・06・4510。

毎日新聞 2010年8月7日 地方版