◇障害者支援に役立てたい
【北海道】札幌市西区のコミュニティーFM三角山放送局のパーソナリティーで、両足に障害のある武部未来(みき)さん(23)が今年5月、初めて自力登山を成し遂げた。それに協力した地元の登山サークル「山と森の散歩道」が、道内のチョウを描いた記念のトランプを製作し、収益を「クララ基金」と名付けて社会貢献に役立てる取り組みを始めている。
武部さんには生まれつき脊椎(せきつい)の病気がある。つえを使って歩くことはできるが、両ひざから下は感覚がないため、長期間の歩行や走ることは難しい。
08年にオーディションに合格し、子どものころからあこがれていた放送の世界へ。毎週木曜朝の情報番組「三角山モーニング」を担当する中でサークルのメンバーと交流するようになり、登山への思いが芽生えた。
5月22日、三角山(311メートル)への初めての登山にはリスナーら約150人が参加。一般の人なら40~50分程度のルートを、全員で2時間半かけて登った。岩場の難所などでは両手両ひざをつきながら進み、両腕はパンパンに腫れ上がったが、無事にゴール。山頂ではキアゲハが乱舞しながら出迎えたという。「山と森の散歩道」事務局の石島しのぶさん(73)らは、その光景を「希望と再生の象徴だ」と感じ、基金の設立を思い立った。
トランプの絵柄は、三角山の環境整備ボランティアを務め、昆虫にも詳しい高野豊さん(72)が、キアゲハも含め札幌周辺で見られる53種のチョウを水彩で描いた。1箱1000円で販売し、収益はリハビリで山歩きをする障害者の休憩所などにも使える「森の駅」の整備などに使う予定という。基金の名前はアニメ「アルプスの少女ハイジ」に登場する足の不自由な女の子から取った。
武部さんは「基金を通して、障害を持っている方たちの自立をサポートできたらいいな、と思う」と話している。トランプは2000箱を製作。問い合わせは石島さん(011・621・5380)。
毎日新聞
【北海道】札幌市西区のコミュニティーFM三角山放送局のパーソナリティーで、両足に障害のある武部未来(みき)さん(23)が今年5月、初めて自力登山を成し遂げた。それに協力した地元の登山サークル「山と森の散歩道」が、道内のチョウを描いた記念のトランプを製作し、収益を「クララ基金」と名付けて社会貢献に役立てる取り組みを始めている。
武部さんには生まれつき脊椎(せきつい)の病気がある。つえを使って歩くことはできるが、両ひざから下は感覚がないため、長期間の歩行や走ることは難しい。
08年にオーディションに合格し、子どものころからあこがれていた放送の世界へ。毎週木曜朝の情報番組「三角山モーニング」を担当する中でサークルのメンバーと交流するようになり、登山への思いが芽生えた。
5月22日、三角山(311メートル)への初めての登山にはリスナーら約150人が参加。一般の人なら40~50分程度のルートを、全員で2時間半かけて登った。岩場の難所などでは両手両ひざをつきながら進み、両腕はパンパンに腫れ上がったが、無事にゴール。山頂ではキアゲハが乱舞しながら出迎えたという。「山と森の散歩道」事務局の石島しのぶさん(73)らは、その光景を「希望と再生の象徴だ」と感じ、基金の設立を思い立った。
トランプの絵柄は、三角山の環境整備ボランティアを務め、昆虫にも詳しい高野豊さん(72)が、キアゲハも含め札幌周辺で見られる53種のチョウを水彩で描いた。1箱1000円で販売し、収益はリハビリで山歩きをする障害者の休憩所などにも使える「森の駅」の整備などに使う予定という。基金の名前はアニメ「アルプスの少女ハイジ」に登場する足の不自由な女の子から取った。
武部さんは「基金を通して、障害を持っている方たちの自立をサポートできたらいいな、と思う」と話している。トランプは2000箱を製作。問い合わせは石島さん(011・621・5380)。
毎日新聞