ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者 農家が雇用 青空の下で汗「体調いい」

2010年08月28日 01時12分05秒 | 障害者の自立
促進ネット発足広がる関心

 後継者難や人手不足に悩む農業分野で、精神障害者や知的障害者を積極的に雇用する動きが始まっている。障害者は、栽培や動物との触れ合いで心身の癒やしを得る「園芸療法」を経験した人が多く、農業には比較的身近な人たち。農家が雇用した場合の助成制度もあり、昨年3月には、取り組みを進める法人など18団体が集まり「岡山地域農業の障害者雇用促進ネットワーク」が発足するなど、関心も広がりつつある。<農と福祉の連携>の現場を訪ねた。(竹上史朗)

 岡山市中心部から車で約1時間。同市東区谷尻の農園で、若者たちが草取りに励んでいる。ポーチュラカやマリーゴールドなどの花を育てており、経営するのは同ネットワーク会長の尾崎勝さん(60)。ここで精神障害や知的障害のある24人が働き、明るく声を掛け合いながら作業している。

 15年前、福祉作業所の知人の依頼で受け入れ始めた。「草取りなど単純作業はできるだろうという程度の認識だった」と振り返るが、徐々に思いは変わっていった。「僕は車の運転が好き。配送もさせてほしい」。積極的な要望が次々と寄せられた。

 今では、土作りや水やり、配送など様々な仕事を分担。美作市や兵庫県佐用町のホームセンターまで届けに行く人もいる。4人はフォークリフトを運転するため自動車教習所で講習を受けている。

 室内だけの作業に比べ、青空の下で汗を流す作業は気持ち良いと好評で、週1回のペースで通院していたのが月1回にまで減らせるなど、体調が良くなった人が多いという。統合失調症を患い、長年無職だった女性(50)は「今は仕事にやりがいがあり楽しい。前は食事も取れなかったのに、今はご飯がおいしいんですよ」と笑顔だ。

 体調次第で仕事量が減ったり、半日だけしか出勤できなかったりする日もある。それでも尾崎さんは、これまで主に息子と2人だけだった作業を振り返り、「(経営者として)おおらかさが必要。でも、今は彼らがいるから、農園も明るくなり、私も助かっている」と話している。

 吉田裕一・岡山大農学部フィールド科学センター長は「新たな農業経営のビジネスモデル。農業は懐が深く、障害者は高齢者の労働をカバーしていく存在になりうる」と評価。「仕事について丁寧に分かりやすく説明したり、障害者の能力を発揮させたりと、経営者に求められるハードルは高い。そのハードルを超えられれば、得られる果実も大きい」と話している。

(2010年8月27日 読売新聞)

夢つかんだ誇り、響く和太鼓 障害者ら、初の単独ライブ

2010年08月28日 01時09分59秒 | 障害者の自立
 知的障害のあるプロの和太鼓奏者・友野龍士さん(21)が参加する和太鼓としの笛のユニット「The J.B.’f(ザ・ジェイビーフ)」が今月、川崎市アートセンターで初の単独ライブを開いた。4人のメンバーのうち2人は視覚障害者。障害を越えた緩急自在の迫力あるステージを披露した。

 龍士さんは横浜市鶴見区出身。幼い頃から太鼓が大好きで「棒が2本あればどこかをたたいてリズムをとっていた」と振り返る。

 母の眞由美さん(48)は、ある日、そのリズムが祭りで聞いた奉納演奏にそっくりなことに気づく。知的障害が判明し、悩んでいた頃だった。

 「言葉を覚えるのが遅く、日常生活で身につけてほしいこともなかなかうまくいかない。どうしたらいいのと思っている時でした」

 眞由美さんはいろいろな太鼓演奏の機会を見つけ、龍士さんを連れて行った。「本当に覚えているのか半信半疑で」。龍士さんは、いろいろな太鼓のリズムを再現してみせた。

 小学校3年の時、学校にできた和太鼓クラブに参加。自分1人でなく仲間と合わせる演奏を覚えた。どんな曲もいち早く覚え「太鼓なら龍士」と友達から一目置かれる存在に。やがて企業のワークショップや、地元の複数の太鼓グループに参加するなど世界を広げてきた。

 高校卒業と同時にプロデビュー。太鼓の販売や教室運営を手がける太鼓センターに就職した。今はプロとしての演奏活動のほか、障害を持つ子どもたちに太鼓を教える。

 「ザ・ジェイビーフ」は、2006年結成。メンバーは別の仕事を持っていたり、プロとしてソロで活躍したりと多忙だが、メンバーの村主(むらぬし)新さん(38)は「このユニットの魅力は自由な音楽。このメンバーでしか出せない音があります」という。ファンも多く、200枚を超えるチケットは数日前に完売した。

 ライブ当日、スタッフの一人として裏方を務めながらステージを見守っていた眞由美さん。「舞台で龍士は本当に輝いていた。メンバーと舞台を支えてくれたたくさんの仲間のおかげです」

 龍士さんは「障害を持っていても努力次第で自分の夢をつかめることを、多くの人に知ってほしい」と語る。

 初の単独ライブを成功させたメンバー。それぞれ多忙だが、今後もライブの機会を増やしたいと張り切っている。

朝日新聞

「テレワーク(在宅勤務)障害者雇用」は障害者雇用を促進するか ...‎

2010年08月28日 01時07分49秒 | 障害者の自立
障害者雇用コンサルティングを手掛けるウイングル(※1)は、テレワークシステムの販売事業を展開するライフネス(※2)と、「テレワーク(在宅勤務)障がい者雇用」で業務提携することになった。
業務提携の概要
今回の業務提携では、ウイングルの障害者雇用に関するノウハウとライフネスとテレワーク(在宅勤務)に関するノウハウを組み合わせ、テレワークを活用した障害者雇用の促進を目指していく。

両社の担当分野は?
具体的には、ライフネスは、導入企業の開拓、テレワーク導入時のシステム面の支援及びコンサルサービスなどを担当し、ウイングルは、障がい者雇用を行う上でのアドバイス業務全般、企業への障がい者の人材紹介、入社後のフォローなどを担当する。

また、両社は、9月7日(火)16時より、ウイングル東京本社にて「テレワーク活用による新たな障害者雇用」と題したセミナーを開催する予定だ。
両社の達成目標
両社は、3年間で100社、計150名の在宅障害者の雇用を目指すとしている。

業務提携ニュース

土湯温泉:安心、安全な街に 段差無し、筆談で買い物 /福島

2010年08月28日 01時05分23秒 | 障害者の自立
 温泉街をバリアフリー化しようと、福島市の土湯温泉で施設の入り口にスロープを設置したり、窓口に筆談器を用意する取り組みが進んでいる。26日には車いす利用者や視聴覚障害者らを招いた点検ツアーが行われ、参加者から「町歩きの不安が軽減された」「あきらめていた店にも寄れる」などと評価する声が聞かれた。

 同温泉では、07年から旅館従業員の車いす介添え研修や、各施設のバリアフリー状況をまとめたホームページ作成などを進めてきた。先月からはスロープ整備を始め、これまでに公共浴場や土産物屋など7カ所に設置。温泉街のほとんどの施設に段差無しで入れるようになったという。

 筆談器は27カ所に設置され、施設の入り口には耳をかたどったマークが表示されている。観光案内所で車いすとベビーカーの無料レンタルも始めた。

 点検に協力したNPO法人「ふくしまバリアフリーツアーセンター」の佐藤由香利センター長は「町を挙げての取り組みに大変感謝している。障害者だけでなく、高齢者や子供にも優しい温泉になる」。同温泉まちづくり協議会の池田和也事務局長は「環境が整ってきたので、今後は障害のある方も積極的に受け入れていきたい」と話していた。

毎日新聞 2010年8月27日 地方版

シイタケ栽培:プラント設計会社、障害者雇用に 初出荷、評価も上々 /青森

2010年08月28日 01時03分22秒 | 障害者の自立
 ◇「八戸のブランドに」

 原子力施設やプラント設計などを手がける総合エンジニアリング会社「ニッコーテクノ」(本社・東京、浜谷勝太郎社長)が障害者雇用を目的に今春、八戸市白銀町に新設した原木シイタケ栽培施設で初めての収穫時期を迎えている。市場での評価も上々で、障害者ら関係者はさらなる品質向上に取り組んでいる。

 同社は市の誘致で91年に八戸北インター工業団地にエンジニアリング事業部の八戸ブランチを置き、配管のプラント設計やフラットパネルディスプレー装置などの設計を手掛けている。

 シイタケ栽培を始めるきっかけは障害者雇用促進法で、従業員300人以上の事業所は1・8%以上の障害者雇用を求められていたため。しかし、プラント設計など特殊な業種のため、なかなか雇用が進まずにいた。

 同社はパン・菓子製造販売なども検討したが、事業所のある八戸市周辺の障害者施設や学校でシイタケ栽培をしている経験のある人が多い点に注目。最終的にシイタケ栽培への進出を決めた。

 栽培施設は4月にスタート。培養、発生など段階に応じたハウス4棟などからなり、ナラの原木8000本にシイタケの菌を植え、温度や湿度管理を調整して8月に無事、シイタケがニョキニョキと顔を出した。今月13日に初出荷し、1パック(300グラム)が200円と同様の品物より数十円高い値がついた。

 当初、3人だった雇用も現在は18~45歳の男性5人。5月から働く八戸市の古内佑治さん(20)は「原木運びは少し大変ですが、仕事は楽しい。みんなに食べてもらえたらうれしい」と話している。

 同社障害者雇用推進事業部の大村節雄部長は「今後は現在の倍の1万6000本まで増やしたい。長く続け、八戸のブランドになれれば」と話している。

毎日新聞 2010年8月27日 地方版