『鉄を削る』は旋盤工で作家の小関智弘の代表作です
その中に、原子力発電炉の緊急冷却装置の部品の注文が町工場にきた話があります
その仕事を持ち込んだのはブローカーみたいなことをして儲けていた男で、かなりいい値段で作らせた
ところがその完成品の硬度に不具合があり本来なら使用できないのを、その男が無理に押し込んで「特別採用」にさせたというお話です
何だか考えたくなりますねえ
ただ切削加工関係者にはこの話はよく知られていたようですし、私もかなり以前から注目していました
それに実際の作品にはもっと具体的に書いてあるから、原作をもとに少し調べればどこのメーカーの手がけた原子炉でどこに納入したかも大体見当がつくはず
しかし文学関係者にはピンとこなかったようです
小関さんは、「私、病気なの、進んでるの」風の今の小説界から浮いて見えることでしょう
文学関係者の今回の原発事故へのコメントには、情緒的・意味不明なのが多いですが、小関さんみたいに現在を予見していた骨太の作家もいたのでした
ご意見・お問い合わせは→ golijaf@mail.goo.ne.jp
その中に、原子力発電炉の緊急冷却装置の部品の注文が町工場にきた話があります
その仕事を持ち込んだのはブローカーみたいなことをして儲けていた男で、かなりいい値段で作らせた
ところがその完成品の硬度に不具合があり本来なら使用できないのを、その男が無理に押し込んで「特別採用」にさせたというお話です
何だか考えたくなりますねえ
ただ切削加工関係者にはこの話はよく知られていたようですし、私もかなり以前から注目していました
それに実際の作品にはもっと具体的に書いてあるから、原作をもとに少し調べればどこのメーカーの手がけた原子炉でどこに納入したかも大体見当がつくはず
しかし文学関係者にはピンとこなかったようです
小関さんは、「私、病気なの、進んでるの」風の今の小説界から浮いて見えることでしょう
文学関係者の今回の原発事故へのコメントには、情緒的・意味不明なのが多いですが、小関さんみたいに現在を予見していた骨太の作家もいたのでした
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