大好き!本・花・旅

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またもやジャパン・アズ・ナンバー1の時代がやってくる 増田俊男

2008-01-07 16:36:29 | 
著者はアメリカのシンクタンクと深いつながりがあり、国際政治の裏事情に詳しい知識を駆使して、リアルにアメリカの世界戦略を描き出しているのがおもしろかった。
アメリカが、いかに狡猾で、傲慢な恐ろしい国かわかった。ドル支配の拡大、資源の獲得、自由市場の拡大をめざし、自らの望む通りに世界を動かすべく政治を演出している。
朝鮮半島の統一も北朝鮮の2000年あるといわれている、ウランとタングステンの獲得だそうである。
中国の経済の繁栄も、当分続くと言う説であった。アメリカの国益のために、今中国のバブルを崩壊させれない情況にあり、今後の予測としては、十分に経済が成長したところで、中国の民主化がなされるであろう。そのときの駒が北朝鮮と台湾であるとか。
中東にかんしても、「民主化」という新しいアメリカの支配戦略が実施されようとしている。著者は特に第5次中東戦争の幕開けを予測し、イラク戦争でこりたので、イスラエルとイランの対立が抜き差しならなくなった事態での軍事介入が目されている。
金融産業の推すヒラリー候補でなく、軍需産業の推す共和党の候補者が大統領になるという予測も斬新だった。
日本に関しては、アジアのインフラ整備のために日本の最先端の産業が発展し、物価が上昇し、賃金が上昇し、という明るい未来であるが疑問が残る。
著者のリアルな視点を参考に、日米関係も再構築し、新しい日本の進べき道を早急に築いていくことが必要だと思った。
コメント
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