フォルツァ総曲輪がなくなってさみしい思いをしていたところ、中央通りにほとり座ができたといううれしいニュースです。
一度行きましたが、予約でいっぱいで見れませんでしたが、最終日早めに行ってみることができました。ビルの2階の小さなスクリーンですが、満員でした。22日まで予約でいっぱいで、人生フルーツは3月18日から1週間再放送するそうです。
東海テレビのドキュメンタリーの映画化です。
最高のガールフレンドと言う妻87歳と建築家の夫90歳が、新興住宅地で、雑木林を作り、平屋建ての家を建てる。さくらんぼ、カキ、みかん、いちじく、くるみなど果樹がたわわに実り、野菜も自家製、布も織る。
樹木希林のナレーションが胸を打ちます。
風が吹くと葉が落ちる。落ちた葉が土を肥やし、フルーツになる。こつこつすれば何かが見えてくる。年をとればとるほど、人生は美しい。偉大な自然から学ぶ。・・
含蓄のある言葉です。自家製のフルーツと野菜からおいしい料理を作り夫を喜ばせる。「ああおいしいなあ」と夫の笑顔。90歳の最後の仕事ということで夫は伊万里焼の老人ホームを雑木林の中の施設の方針で無料で提案する。
草むしりをした後、夫は自然に亡くなる。本当に安らかな顔です。「一人でさみしいでしょうが、私が行くまで待っていてね。一緒に骨を南太平洋にまいてもらおうね」と残された妻は語り掛け、夫の好物だったコロッケなどを作り、遺影に捧げる。自然に生き、自然とともに育んだ夫婦愛。とてもいい映画でした。