スポーツする人には好感しか持たなかった若き日
釜本さんのたくましい足技に惚れたサッカー
多摩川に、長島さんや王さんを観にいったり、
テニス狂のような明治生まれの母に、
モダンな観戦を聞かされたり、
背中合わせに栃錦と若乃花が両方とも大好きだったり。
50年経った今も、
総武線の小岩駅に雄姿をとどめている栃錦の銅像が
若乃花との「名勝負」の時間を
そのまま止めていてくれるのを
喜んでいたり
若乃花の筋骨たくましい肩のラインを
不屈の精神力と思えたり
敗戦のドサクサの中を
泥の池にたとえるのなら、
スポーツという「ハスの花」を咲かせた時代でした。
泥の池から咲いた天空の花は
皆に力をくれました。
皆、、、損得を考えなかった時代だった。
一生懸命、敗戦に流されまいと
己が魂の中に損得抜きの理念とプライドで
原爆ではコワセラレナイ「魂」を磨いた時代だった。
東京の、セレブと言われる現在のお金持ちも
当時は、皆、食べるものさえなかった。
子供たちは、アメリカから来た
ベーブルースに夢をもらった。
相撲だって、「下小岩小学校が火事になったとき」
栃錦、朝潮 おおだち、鶴ヶ峰の力士の皆が
校庭の土俵で「チャリティ相撲をしたのです。」
栃錦は見事に学校を建て直すきっかけの
大相撲を、ちびっ子の前で見せてくれたのでした。
お尻に貼っていた「バンソコ」は
子供らの相撲ごっこのときでさえ、
栃錦役の者はズボンのお尻に、バッテンバンソコウをつけて、
熱気で解けそうでした、
皆、スポーツマンは誇りをもていマシタ。
もともと、賭け事とは縁の切れない相撲ですがですが、
力をあわせて行かないと
国民を失望の損得、名誉や、商売の感情で混乱させることが
孫子の代まで続きますよね。
小さな細い、「竜の落とし子」のような日本が
ギャンブルや、賭博の被害の竜巻が起こってしまったら、
やがて、、、国のない国家になってしまいます。
世界の中の日本は、日本国民全員が
先代から引き継がれた忍耐強いがんばりで
「理念」の下に集い
澄み切った、ひたむきな心で
味のある、
善き日本の国技に育ててください。
相撲は元来が、武士の心で行うものなのでしょうから。