雪掻きの合間に、ふと思い出す。
東京のど真ん中の大学時代を、、、。
すっぴんで、おかっぱで、浮世絵の美人画のような目の雪女が居た。
北海道から、はるばる、、、東京の大学にやってきた女。
「雪はきれいでしょう?、、、純白で、、、無垢で、、、」
「ふふふ、、、他人事ね、、、雪がきれいだなんて、、、
北海道に住んで見るとわかるわよ、、、雪が、、、きれいかどうか、、、が。」
彼女は東京のコンクリートジャングルで生きるには
ワイルドだローーー?????
一年だけで、学部には居なかった。
あれから45年、
結婚以来、北海道に来て
雪には、スッタモンダの、、、冬をすごした。
銀座ワシントンで、いつも買う靴は、
北国では、通用しなかった。
足はしびれるし、 私だけが転ぶ!
せっかくの男の子も、、、留萌の吹雪の中で流産。
余市では、穏やかな雪の中、海の音と激しく燃える水平線の夕日がすごい!
札幌に来たときは、正月はうっすらと雪景色だったり、、、
仕事柄、「夫は雪掻きをしない、」
45年間、冬の雪を掻きながら、、、今年は参りました。
もう、、、雪の無いところに行きたい。
右手の指が、ロックがかかったように、曲がったまま、、、伸びない。
ひじの辺りから、1時間も揉み解すと
カクン、、カックン、、とばね仕掛けのロボットのように
指が伸びた。
休ませよう、、、指だって、、、
毎日、12月から日曜、連休、正月、、、休み無く働けば
異議申し立てのストライキをしているかのごとく
ねじれてしまった。
指も、可愛がって上げなくっちゃ!。
北国で住む者の宿命かもしれない。
雪は、、、もう要らない!
空に叫んだら、ヤッケに、雪印がぺたぺたと
結晶の模様を降らせてきた。
美しい!
自然は芸術家でもある。
雪運びの手を止めて、しばし見ていた。
3月になると、雪は結晶の模様のまま、花びらのように
髪に、肩に、ブーツの上にも、、、
ひらひらと舞っては消えてゆく。
今年の大雪は、本気で戦わないと
雪の花びらの中で、
息が絶えそうである。
雪は、美しいのか?、、、
炎天下の「侍日本の皆さん」が
炎天下。
私は、雪の中で、応援しています。
アメリカの、、、マー君、
頑張って!!!!
元気をいただいて、私も雪と戦っています。