早朝から、玄関のドアが雪を押しのけて、四分の一円を描くように、開いた、
道新さんは4時半には新聞を入れてくれる。
風邪も強いべた雪の中、、、新聞を取るのは気の毒かもしれないが、、、
新聞がない日は、何か物足りないので、ネットでも読むが、、、
新聞紙を広げる感触が、あさ! 朝!、、ほら!、、、もう、皆働いているよ~~と。
気合を入れてくれるのが、、、気分的に甦る若さのイケイケを取り戻せる。
本当は、今日の雪かきは、、、雪が重いので、一度は新聞を持って居間で躊躇した。
新しく越してきた方が、機械で道をあけてくれるモーターの音がする。
勢いが出てきて、私も今朝の多いべた雪の除雪を始めた。
早朝6時から、、、9時に一段落。
あとの半分は、溶けてもわだちにならないと、、、、思うよ。
9時25分の「チャングムの誓い」に間に合った。
年子の兄の嫁さんも、以前にも見て、高い、「ビデオ」も買って
入れあげ方はすごかった。
チャングムは、心がまっすぐなために、、、苦労が絶えない。
美人である。
若い、、、
画面も色とりどりの衣装を着た応急の女官が
美しい。
悪役で、煮ても焼いても食えないような。
「名誉と、一族の既成権力に支配されている」頭がよさそうで、
狭量な女性が、ひっかきまわすのが、結構ドラマの見せ場であったりして。
TV番組の中でも、かなり、人気が高いと思いました。
薬剤師としても、朝鮮の漢方薬や、東洋医学が垣間見れて、
奥深く味わうシーンも多い。
先日は「黄土湯」が必要になった女官に向かって
チャングムが、「真鍮の器に入れてね、、、」というくだりなんか
勉強にもなりました。
銀じゃないし、銅でもないし、、、錫でもない、、、のです。
ザクロ皮には「石細胞」が存在していて、顕微鏡下で判定する
滝戸先生の授業だった。
放課後、滝戸先生は、スタッフの山内先生らと実験室を見せてくれた。
「食塩で創ったレンズ」を使った機器分析を見学させてくださった。
四角いガラスのレンズかと思っていたら、、、食塩でできているとおっしゃられた。
舐めたかったが、、、誤差ができると申し訳ないので、、、
そのままお返しした。、、、忘れられない、
生薬と科学の出会いの印象が、、、
塩のレンズだった。
「正倉院の生薬を解明された、、、大判の本を出版なされているのが
学生たちが,、、啓蒙を受けた一冊でもありました。
木村雄四郎先生とは、
春日部の薬用植物園で、
薬の怖さも教えていただきました。
北海道に来てからは、、、
木島先生のゼミや、後援会を、後ろの席で聞いていました。
40歳を過ぎて、薬剤師に復帰したとき、
まず、
北大の薬学科の聴講生に在籍して、
ブランクを埋めることから必死でした。
九州大学の
、西岡先生のタンニンの研究は
北海道の漢方の医師の間でも知られていて
薬剤師と医師の合同の勉強会のとき、
西岡先生のタンニンの研究の話が出たものでした。
信州に実習に行ったとき主催者でいらした
上田先生は
ご高齢にもかかわらず、
ヤナギランのじゅうたんの続く入笠山あたりを、
お元気で引率してくださいました。
生薬学の最も充実していた時代に、
東南アジアの山野のみならず、黒竜江省あたりまで、
薬草で、現地の人々も名前を知っていた先生方に、
教えていただいた時代に生きていたという、、、
ラッキーに
自覚さえなく、
ほどほどの勉強で過ごしたことを
この年、、、74歳になろうとする老人になって、
もったいない、、、過ごし方を、、してしまったな~~~と。
つくづく、時の過行く速さを思い、、、振り返るのです。
漢方薬の素材となる生薬の鑑別を学ぶ機会がありました。
生薬のチームの一人が誘ってくださり
韓国の国際学会に
学生たちの中に交じって、
参加する機会がありました。
学会後の登山に参加しました。
彼の国の女性が、
とても美しく、奥ゆかしく、感動しました。
かって、日本の女性も、
「おんなのひと」だったのかもしれません。
チャングムが流刑されていた島にも行きました。
その島からは「対馬が見えました。」
次のチャンスに、
対馬の生薬探索の登山に参加しました、
季節良い、、夏の日でした、
対馬という、
ほどほどの高さの登山実習に参加するとき、
まさか、
難所のある山とは想像もしていなくて、
厚底の、スニカーで参加した。
10分も歩くと、、、
石、、、岩、、、盤岩、、、
鎖が付いているものの、、、スニカーでは足の裏が痛い、
靴の中敷きを持って行ったのが、
かろうじてセーフの岩登りだった。
途中、、、
「椿の原種」に出会ったことが、
感動した思い出でした。
その後、、運よく、、、
、
富士山の樹海の探索に、
北大の助手の先生のお導きで参加しました。
京都大学の生薬の先生が、
中国の四川省で見学した生薬市場の写真を
パネルとして、発表することを許可してくださり、
当時の生薬の値段が
北京で決められていたという
生薬原料の「等級別」の値段票を、、、
恐れ多くも、、、怖さ知らずで、、、
国際学会の、パネル部門に参加したのでした。
貴重な、、、
オール英語の、、、生薬の本を送ってくださり、
その緻密で難解な本を観て、、、
学問の深さは
きりがないと、、、悟ったのでした。
構造決定に
人生をかけた生薬学の先生の時代は
3次元の分析機械の出現で、
院生の一年生が、
一週間ぐらいで、構造決定できる時代になり、
人工頭脳の前には、、、
生薬学も、、、形を変えて、、、生きているのでしょうね。
チャングムの誓いの中で
最も興味が湧くのは、、、やはり
「医食同源」のドラマのシーンですね。
私自身、、、
支離滅裂の、、、まとまらない、尻切れトンボの、、、
人生に、何とも言えない、、、絶句。
薬剤師に復帰したことが、
束の間では、、、ありましたけど、、、
自分主体に時間を使えて幸せでした。
今、、、なお、、
世界の中の日本の女性は
「型にはめられてゆくのを、、、残念に思うのでした。」
パソコンのない時代だった今までは仕方がなかった。
日本の男性は、
家庭は女性の責任として切り離してゆく。
切り離された女性は
優勢順位に従って、、、
給料を交通整理する。
パシュートスケートではありませんが、
女性が、家庭を守りそこなうと、
チームはガタガタになります。
男が居場所を創るということは、、
、
既得権力のあるチャングムの王宮の中と、
同様だろうと推測する。
「相棒」というTV番組にもはまっているが、
女性の主婦の立場と相似形だと思いながら、
実績だけが、、、力である、、、
面白い番組だと、、、思う。
男社会は、第一に必要なのは、
組織に参加していて
評価があって、
出番が仕事として周りの認識があることが大切だと
「相棒」のTVから感じながら、、、
笑ってしまう。(^-^)
仲間の支持を得ることができた者のみに
居場所が与えられるのであるから、、、
大変であると思う。
実力もいる。
周りの認定も必要である。
いつも、職場第一に行動していないと、
チームのレギュラーから、外れてしまう。
家庭を振り返っていると、
居場所がなくなる。
日本の女性は、
結婚して、
子供を育て、
父親の存在という、、、「家庭という城」を任される。
気が付くと、、、70歳を超していた。
発表したかった、医薬の歴史の自作の年表も、
四大中医学院で見聞きした資料も、
リュックに担いで帰ってきた苔むした屋根の、、、
博物館らしきところの資料も
とうとう、、、自分が楽しんだ本として、
消えてゆく、
チャングムが、結婚して
、子供ができるのであるが、、、
その続きはどのような、、、結末だったのか、、、
忘れてしまった。
チャングムのように、、、
一途な強さがないことが、、、
日本の女性が、
型にはめられる原因かもしれないと、、、思ったりした。
今日は、、、重い雪なので
いつものように、、、
ラジオを携帯しないで外に出た。
力任せに雪を救っては、
投げる間の束の間に、
走馬灯のように過ぎた、
希望に満ちてた人生が、、、
思い出されて
雪かきを、、、
9時25分までに終わらせて、
今日も、、、チャングムの時間を、
楽しんだのでした。
チャングム!、、、頑張れ!!!