有名だけど、まだ読んでいなかった、吉本ばななさんの本!
ようやく図書館で見つけた。緊急事態宣言中、図書館が閉館するのに合わせて借りた本、いよいよラスト!
ラストを飾るにふさわしい、「死が近い」ばなな小説。
例えば、石田衣良さんの小説を手に取って読んでみると、毎回、新鮮な気分になる。
もし、石田衣良作品を全く知らず、読んだことが無い人が、作者名とタイトルを伏せられた状態で彼の小説を読んだなら...
10冊なら10冊、20冊なら20冊とも、別々の人が書いたと思うだろう。
これは凄い事だと思う。恐らく誰も真似できない。 主人公は、女子大生だったり、主婦だったり、中年男だったり、老人だったり、小学生だったり。
扱うテーマも幅広いのだ。引き出しが沢山あるのね。努力家で彼自身、もの凄い読書家で、そして才能だなぁ~ 尊敬する!
一方の 吉本ばなな(よしもとばなな)さん。
『キッチン』を読んでも、『TUGUMI』を読んでも、『エッセイ』を読んでも...
彼女が書くものは、どれを読んでも、 何を読んでも、「ばなな作品🍌」なんだよなぁ。
同じ空間、同じ熱、同じ世界、同じ光と闇、そして月夜を感じる。
いつも月を眺めている気がする。
あの独特の空間で。同じ熱を帯びて。どんよりと暗い闇で。月夜のような おぼろげな光を感じる小説っていうか...
とにかく、ばなな小説なんだよなぁ。
どこまで行っても、ばなな。
これは、これで、凄い事だと思う。
誰も真似できない。
唯一無二。
そして...どういう訳か、彼女の本について書く時、自分も引っ張られてしまうんだよなぁ。(苦笑)
以下、TUGUMIについて、自分も思っているか、感じていることだ!通った箇所を抜粋します;
「ひとりの人間は あらゆる段階の心を、あらゆる良きものや汚いものの混沌を抱えて、自分一人でその重みを支えて生きてゆくのだ。まわりにいる好きな人達になるべく親切にしたいと願いながら、ひとりで。」47ページ 3行目~6行目
つぐみは首をかしげて、つぶやくように、ささやくように言った。
「... 会話の前半、略。
(注:これまでの恋愛を火に例えて語る、つぐみ)
「対岸の火事を暗い川辺で見てるのさ。いつ火が収まるかまで見えちまって、眠りそうに退屈だった。そういうのは、きちんと終わっちまうからね。恋愛に何を求めているんだろうと思ったよ。この年で」
「そりゃそうだよ。人は、自分が出した分を返してくれなかったら必ずいつか去ってしまうものだ」
父は言った。
(135ページ6行~11行)
源五郎(犬)と戯れながら、犬は人間みたいに裏切らない、という会話から~
「...っていうかさ、人間ってどうしても次々に新しいものと出会って、ちょっとずつ変わっていくだろう。いろんなことを忘れたり、切り捨てたり、どうしてもしちゃうしね。やることがいっぱいあるからだろうけど」 (151ページ3~5行目)
特に、最後に抜粋した、「人間ってどうしても...」これって、まわしく今の自分だな~と。多くの場合、自然と疎遠になるものだけど、中には 無意識に切り捨てたり、意図的に終わらせたり、切り捨てられたりしながら、最初の引用文に戻って、
「ひとりの人間は あらゆる段階の心を、あらゆる良きものや汚いものの混沌を抱えて、自分一人でその重みを支えて生きてゆくのだ。まわりにいる好きな人達になるべく親切にしたいと願いながら、ひとりで。」47ページ 3行目~6行目
そう、誰にでも、じゃなくて、好きな人達に、です。
当たり前だけど、人生は ひ・と・り・で。
「幸せとは、自分は実はひとりだということをなるべく感じなくて良い人生だ」
と、「キッチン」に記されてあったのを見て、衝撃的だったし、これから先、ずーっと、この作家さんと、これから先の人生も歩んでいくのだろうな、と直感した。
実際、その通りになった。
作家って、本って、凄いことだよね、ほんと!
作家でも2つのタイプがあるのですね~
普通は吉本ばななさんのタイプが多いかな?
石田衣良さんはテレビでよく見てたような気がしますが,本は読んだことありません。
小説ごとに作風が違うのですね~
自分は最近は現実に起きる出来事の方が面白すぎて
小説からは完璧に遠ざかっています(笑)
妻はまた今日図書館でたんまり本を借りてきたようですが,只今ドラマ見ております(笑)
2つ以上かもしれませんけど...
夏目漱石も面白い作家ですよね。
猫を擬人化して書いたり、
一人称が多いものの、実験的に三人称で書いてみたり。
その小説を更に発展させて『明暗』を書いたり…執筆途中で亡くなり、完成しませんでしたが...
そういえば、よしもとばななさんって、一人称でしか書いていない気がします。
だから余計に、彼女が書くものは、彼女自身って雰囲気になるのかなぁ。
衣良さんは、よくテレビ出演されていましたね。
らららクラシックは特に好きで観ていました。
衣良さんが 「これだ!」と思う小説を集めた本を読んだことがあるのですが、
多くの作家のあらゆるジャンルの小説を読んでいることが良く分かりました。
こうした多読と人生経験が(芸能活動も含めて)彼の小説にも生かされているでしょうね。
石田衣良さんは、本じゃないんですが、
TVのドラマで、小説「美丘」のドラマ版~、
『美丘-君がいた日々-』を見ていて、それが、とっても、印象に残ってます・・・。
吉本ばななさんは、昔、好きで、
数冊持ってましたね・・・。
「TUGUMI」も、持ってましたね・・・。
ほんと、独特の世界観をお持ちの方だと、
作品を読んで、感じましたね~。
人って、それぞれ、自分の世界観がありますが、
それを、作品(本)に、表現できて、(また、
後世にまで残り、)人々に、読み継がれて行く事~、
素晴らしい事ですね~♪
ご紹介、ありがとうございました。
新型コロナウィルスの感染予防、日々、大切ですね。
密閉、密集、密接をしっかり避けて、予防しましょうね。
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ブログ読んでるとみんなそれぞれ違うし・・・
ずっと前に青年団やってた頃に総会資料とか書いてましたが、役員の一人が書いてきた資料が「なんかこの感じの文章私のに似てるな?」って思ったら、前の年私が書いたのを一言一句全く同じに書き写して来てましたっけ(笑)
ビオラさんも、吉本ばななさんの本を数冊、
お持ちだったんですね!
私、大学生の時、「キッチン」を買い、
シドニーへ留学して、定価の3倍のお値段がついた、2冊目の「キッチン」を買いましたよ~
「サンクチュアリ」も。
これらを引用して、論文まで書いたくらいです。
大学院のコースワークで、Cultural Studiesという科目でした。
ばななさんは、海外でも人気の作家さんですよね。
イタリアでも人気だと留学生から聴いた時は、自分のことのように嬉しかったものです。
ビオラさんが仰るように、
作家のみなさんは、自分の世界観を表現し、作品として世に残していく...
これって、とても素敵なことですね。
現在の読者にも。
これから先に、生まれてくる人々にとっても💕
わずかに 文を変えましたね。
今日のblogには、📚の表紙一枚だけ...
これ、面白すぎっ!
今からレッスン~っていう直前にコメントを読んで、笑いすぎて大変だったわ~ん!
ネットで繋がって、急に真面目な先生の顔をするのは...
一語一句、書き写した人。
余程、せしお兄の文章に感銘を受けたんですねぇ。
本人が読んだら、バレバレでしょうに...
あ~笑いすぎてお腹痛いっ!
読みやすさというか、自分に合うリズムかどうかなので、すごく有名な作家でも苦手な人います、あえて言わないけど💧
読まず嫌いじゃなくて、読めず嫌い😅
シェイクスピアは小田島雄志訳が原文のようにリズムがあり韻を踏んでうまく訳されているので、語感が美しくハマりました🎵
せしお兄の体験談、面白すぎました!
文は人なり、ですからねぇ。
読みやすさだけではない、
分かります✋
それにしてもリズムで例えるとは!
流石、音楽の先生ですね♪
👀 おお! 「シェイクスピアは小田島雄志訳が原文のようにリズムがあり韻を踏んでうまく訳されているので、語感が美しくハマりました🎵」
一応、リア王が卒論でしたが、今となっては、原文も誰の翻訳を参考にしたかも忘れてしまった...(´;ω;`)ウゥゥ
とみのん先生、凄いなぁ。