日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
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パンデミック・アイ (上下巻)桂修司 他、3冊

2022-07-15 23:04:21 | 読書

 今年も半分が終わりましたが、ここまでで、すでに100冊以上、読破しました。

新規の作家さんとの出会いが多かった今年度。今回も、お初の作家さんです。

 

ここ10年、いや、もっと…かな? 医療ドラマが大人気ですが、作家の桂修司さんも内科医。なので真実味がありますね。医療の裏側を見せてもらったようで…ただ、この小説の場合、ステルベンとは死神医師という意味で…😨 最初は患者の側に立った診療、治療計画をする理想的な医師だったのに、何がどうして… その原因となる事柄は、患者さん本人や、家族や… まぁ、色々ある訳ですが… たとえば、エイズと診断された20代男性の場合。親は政治家、本人はゲイで病名を親に隠したい。彼が亡くなった後、母親は死因を知ろうとするのですが、医師は本人と「病名は伏せる」と約束をしている… だから言えない。納得しない両親は弁護士をたて、訴えると言い出し…結局、保身のため病名を明かすこととなり… 等々。

ラストが衝撃でした。結論は出さず、まるでフランス映画…日本映画であれば、『万引き家族』のような終わり方。考えさせられる小説です。

 

今年 102冊~106冊

今回までコメント欄は閉じておきます~

同じ著者による『このミステリーがすごい』受賞作品。

『パンデミック・アイ 上・下巻』

松岡圭祐氏の歴史小説のようでもあり、ホラーでもある。勿論、多くの謎を含み、これは読ませます。明治維新後の北海道では、実際にこのような負の歴史もあったのだろうと… 特に明治政府に対し、正しいと思うことを「意見」しただけで、政治犯として捉えられ、北の大地の開拓に従事させられたり…しかも一日の労働時間は14時間越え。何百人という人が朽ち果て、そのまま埋められた… 

ただ、物語は北見刑務所の土木工事を請け負った作業員が、骨を掘り当ててしまう場面から始まります~

現代と明治時代を行ったり来たり… 

また一人、凄い作家を見つけたなぁと思ってしまいました。

 

 

もう一人、医者が作家になった人!

知念実希人 著 『ムゲンのi 上下巻』 

ファンタジー色が強く、同じ医療モノでも、まるで違います。

何が現実で何が夢というか、幻想の世界なのか・・・

主人公はもちろん、読者である自分も、最後の最期まで騙されました。

ただ、犯人は、この人ではないか…と途中、思わせる場面があり、正解でしたが…

こちらは精神科医と 「眠りの森の患者さんたち」 そして、主人公自身が過去の辛い体験と向き合い、立ち直っていく過程の物語…でした。

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