日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
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マキアヴェッリが友、フランチェスコ・ヴェットーリと交わした往復書簡

2021-05-06 17:49:04 | 読書

母が園芸店で購入した紫陽花。花びらが袋というか、器のようです。

連休明け初日の勤務は、心配したほど腰の痛みもなく、無事に終了しました👍 18時半からレッスン(英会話)ですが、その前に... 書かないつもりだった、3巻について、少しだけ。。

 『君主論』を書いた時期、マキアヴェッリが友、フランチェスコ・ヴェットーリと交わした往復書簡に注目👀

塩野さん曰く、「往復書簡が価値を持つには、いくつかの条件が満たされる必要がある。(23ページ)」

全文紹介するとなると、分量が多いため、箇条書きに紹介します。詳しくお知りになりたい方は、著書を読んで下さいね📚

❶ 第一の条件! 書き手、二人ともが、手紙を介した 会話である、と思うこと!

書かれる内容は、送られてきた相手の手紙の内容を受けたものでなければならない。双方とも勝手に思うことを書き合っていては、往復書簡になりえない。これはやはり、返事は、送られてきた手紙を読んですぐに書く、でなくてはならないだろう。いかに相手の手紙の内容を受けて書いても、忘れた頃に届くようでは、対話として精彩を書く。 (結局、ほぼ抜粋しました...そのままに)

 

❷ 第二の条件! 書き手は双方とも、率直に思いを吐き出す性質の者である必要がある!社会的地位など関係なく、人間対人間のぶつかり合いが対話なのだから。

 

❸ 第三の条件! 共通の関心ごとを持つ、ということ!

ちなみに、彼らの関心ごとは、祖国フィレンツェ存亡と安全、平和だった。

 

❹ 第四の条件! 双方ともが、自らの意とすることを格別の苦労もせず、伝えることができる文章力を持つこと!

 

❺ 最後の条件! この人とならば、話せる!と思う人同士であること!

時間的、精神的 余裕の有無は関係ない。 実際、この二人は 相当な暇な身分だったが、忙しさでは人一倍だった、ユリウス・カエサルこそ、往復書簡のはじめ手であったとされている! ...そうです。カエサルの文章をキケロが褒めたたえていたっけ。そして超多忙な人だった!同感、同感!

 

要するに、手紙を通じて対話をしてみたいと、思うか、思わないか、の問題でしかない、と塩野さん。

ここまで25ページ14行まで)

結局ほぼ、そのまま抜粋となりました!

 

では、レッスンへ~

 

ここから~追記 (21時20分)

マキアヴェッリは、ノン・キャリア外外交官、とはいえ、実質、大統領補佐官や、官房副長官が行うような役職をこなしていた。しかも少ない給与で嬉々として。 そりゃ、やりがいある仕事を任されれば、金銭云々ではなく、誰だって張り切るだろう。しかも国の存亡が自分の肩にかかっている、と思えば! その職を突然、失脚した訳だから、失意の底にいたことは間違いない。 そんな彼を精神的に救ったのが、友との往復書簡~やがて『君主論』を書く為の土台を作ったのでは? 持つべきものは友。

塩野さんの上記の抜粋部分から言葉を借りれば、❷の条件;

率直に意見を吐き出す性質であること。そんな相手がいること。私が思うに、相手と意見が合わないことを恐れるあまり、遠慮ばかりしていては、そもそも議論にすらならない。そして、日本ではなかなか、Yes か Noか?で議論する土台すら出来ていない気がしてしまう... ここは自分も反省するところ。つい、「これを言ったら(相手に)嫌われる」と思ってしまいがち。意見の違いは、相手の否定では勿論ない。意見することは、”アドバイス”であって、”強要”でも”命令”でも、勿論ない。

マキアヴェッリは、社会的にはどん底に居ながら、友人や妻に恵まれていた。あのまま外交官を続けていたなら埋もれていたであろう彼も、『君主論』を書き、歴史に名を残すことになった。そして...銅像にもなった。(苦笑)

 

さて。

この続きを読むとしよう📚

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12 Comments

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とみのん先生へ (すず)
2021-05-07 00:32:56
とみのん先生、こんばんは。

まさか、あのぎっくり腰の状態から、5日で歩けるようになるとは想像出来ませんでした。
仕事休まなきゃいけなくなるかなぁ...と
2日は覚悟もしたんです💦
連休だとわかっていたから、心に余裕もできたのかも・・

コメント欄も、メールのやり取りに似てますよね!
そういって頂けて嬉しい~💕(#^^#)
返信する
Unknown (tictac-music)
2021-05-06 23:47:04
腰が落ち着いてきてよかったですね~👍️

無理しないでね~🎵

コメント欄がお姉ちゃんとの往復書簡みたいで楽しいな~☺️
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fumiel-shimaさんへ (すず)
2021-05-06 23:10:43
もう少し、説明しますね。

マキアヴェッリは、大使をしていた友人に対して、
「職を紹介してくれ~」
「助けてくれ~」
「誰々の補佐官に...」
「自分を推薦してくれ~」
...。といったように、頼んでいたようです。
彼の答えは、「自分ですら、思うようにならない」と嘆いた...のですね。
マキアヴェッリは復職できると最初は信じていたようですが、実力があっても、情勢がそれを許さず(詳しくは📚を~)

友人も、「政治を語るのは嫌になった!」と一旦は、書き送るものの、すぐに考え直し、マキアヴェッリに意見を求めています。
それに、一つひとつ考察していくマキアヴェッリ。。。
といったところでしょうか。

失意の底で、自分は田舎で隠居生活を送るしかない、と悟ったマキアヴェッリにとって、「友の質問に答える』『考察する』ということで、再び生きがいを見つけ、まぁ、作家としての人生を...ということでしょうか。

本人が望んだことではなかったとしても、後のよを生きる人々にとっては、歴史書を世に送り出してくれたわけですから。
このように書かれた『君主論』は、私が思うに、表に友の名は書かれていなかったとしても...
彼一人では出来なかったかもしれない...ですよね。

続きを読むといいながら、また1ページも読んでいませんが...💦
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納得できることばかり (fumiel-shima)
2021-05-06 22:55:44
すずさん、こんばんは。

追記の部分に関して・・・
マキアヴェッリの突然の失脚による失意のどん底から彼を救ったのは友人だったことを聞いて、ますますその状況を説明した塩野さんの洞察力や人が人を信じる事の大切さとその大きさを感じさせられました。
>率直に意見を吐き出す性質であること。・・・以下最後までの部分は本当にそうだと思います。

私も常日頃、自分のブログの記事やコメントはもちろんのこと、そして特に政治や社会の事象についての言動には反論や反発があることを承知、或いは覚悟の上で思ったことをそのまま素直に表しているつもりなのですが・・・
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fukurouさんへ (すず)
2021-05-06 21:24:24
fukurouさん、こんばんは。

楽しみにしていたGWは、あっという間に終わってしまいました。

開田高原はかなりの人出...だったのですね。
緊急事態宣言で人出が減らないのであれば、欧米諸国のように、ロックタウンするしかないですね。
福岡も急速に変異株感染者が増えていて、私も怖いです。

仕事をしている間は、気がはっているので、余計に痛みを感じませんね。
今、すべての仕事が終わって(英語のレッスンも含めて)ほっとしたら、痛みが...座っている時間が長くなったから~かもしれません。
はい! 腰痛予防体操、体操!

しますね!👍

往復書簡はスマホやPCメールに...
今はそんな時代ですね。
手紙は往復に数日はかかるので、すぐに返事といっても、出してから国内なら5日前後。
海外なら国によりますが、10日から2週間前後。
まぁ、そのくらいの感覚が、電子メールになった今でも身に染みている気がします。

学生時代は、毎日、誰かに手紙を書いていましたっけ。✒
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さざんかさんへ (すず)
2021-05-06 21:10:39
さざんかさん、こんばんは。

おたふく紫陽花というのですね!
うちの母が、フクロウアジサイ、いや、袋紫陽花? というので、どっちだろう?と思い、名前を書けませんでした💦

こんな花の形をした紫陽花を見たのは、
私も母も、これが初めてです。
母も見たことないから、買ってきた!
と、私に見せてくれ... 香は決してよくはなく、ゴム手袋の香りがしますよね...
母も同じ意見ですが、人によっては違うと思うかも...?

塩野七生さんの著書は、分かりやすいですよ。
ただ、人の名前がすべてカタカナなので、特定の人しか、記憶に留まりませんが...💦
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一年生さんへ (すず)
2021-05-06 21:05:41
一年生さん、こんばんは。

高知といえば、坂本龍馬ですよね!
彼も沢山の手紙を各方面に...特にお姉さんに書いていたという記憶があります。

昔の人は、達筆すぎて、何と書いてあるのか、読めないことが多いですが...💦
一年生さんは、龍馬の書簡を実際に読まれたことがあるとは!
今回、時間の関係で読めなかったとしても、11年前に読まれているのですから、素晴らしい~👏👏👏
やはり、感動するものですか?

私も留学先から、週に一度は家族宛てに、手紙を書き送りました。
殆ど、一方的な 留学生活についての日記、のような内容でした...Σ(゚д゚lll)ガーン

対話になっていなかった!

ただ、今、読み返せば、当時、何をしていたか、よくわかります。
なにせ日記ですから~(* ´艸`)クスクス
返信する
fumiel-shimaさんへ (すず)
2021-05-06 20:54:49
fumiel-shimaさん、こんばんは。

今、ECCジュニアのレッスンが終了しました!
帰宅して、レッスンまでの合間に急いで書いた記事なので、中途半端なままになってしまいましたが...。
続きは後ほど、追加します。

実はまだ、3巻は最後まで読み終わっていないのです。
昨夜、2巻を読み終わり、3巻は職場へ持って行き、昼休みに上記の部分を読みました。
これは、記事として、残しておくべきだと...
慌てて抜粋した次第です。

実際には、80ぺージくらいまで、職場で読みましたが...
残り200ページは、この後にでも...なにせ明日までの貸し出し期間ですので💦

”対話”となる書簡、しかも、”価値ある”
深いですよね。
今の自分にとっても、ドンピシャな話題です。

反省するところは...

少なくとも自分は 手紙は対話である、と思ってはいて、相手の内容を受けたもの、ではあっても...
流石に「漏れなく」すべての内容に添って返信してはいませんが...

同時に一方通行だったかも? 相手が興味を持たないことは、そもそも個人日記にだけ書くべきなのに...と反省しました。
返信する
連休も終了 (fukurou)
2021-05-06 20:44:55
すず様
こんばんは。
連休も終わってしまいました。
緊急事態宣言もなんのその、開田高原はかなりの人出でした。
歩く場所も選ばないと観光客と鉢合わせするくらいでした。
連休明けのお仕事、それほど苦痛なく終われたのは何よりでした。
腰痛防止の体操、続けてくださいね!
往復書簡、この時代にはなくなりそうですね。すべてスマホで終わってしまいそうです!
返信する
アジサイ (さざんか)
2021-05-06 20:15:58
すずさん、こんばんは。
このタイプのアジサイは何故か「おたふく」と呼ばれます。
難しそうな本を読まれるんですね。^^;
返信する
Unknown (一年生)
2021-05-06 20:11:48
こんばんは

その様子ではかなり急激によくなられたようですね~

よかったよかった。

そう言えばそう言えば高知県立坂本龍馬記念館

には龍馬の手紙が数多く展示されていました。

11年前1回読んでるので,今回は時間の関係で

殆ど飛ばしましたけど。

自分の場合手紙のやりとりは殆どしませんが

大学時代の姉からの手紙が一番多いかな?
返信する
一つ一つに納得・・そして (fumiel-shima)
2021-05-06 18:53:34
すずさん、こんばんは。

連休明けの勤務が無事終了して良かったですね。
さらに気をつけてくれぐれもお大事に・・・

さて、我が友マキアヴェッリの記事ですが・・・
「往復書簡が価値を持つには、いくつかの条件が満たされる必要がある。」という言葉の意味するところは深~いですね。
❶から❺までの一つ一つに込められる思いの大切
さを痛感します。
そして私もそうありたいし、そうできるよう心が
け実践したいと思いました。

すずさん、「このわが友マキアヴェッリ」も300
ページぐらいはある本でしょ?
本当に読むのが速いですね。
どうしてそんなに速く読めるのでしょうか・・・
見習いたいと思いますが一朝一夕にはできること
ではありませんね、私には到底無理です。



「往復書簡が価値を持つには、いくつかの条件が満たされる必要がある。」という言葉の意味するところは深~いですね。
❶から❺までの一つ一つに込められる思いの大切さを痛感します。
そして私もそうありたいし、そうできるよう心がけ実践したいと
思いました。

すずさん、「このわが友マキアヴェッリ」も300ページぐらいは
ある本でしょ?
本当に読むのが速いですね。
どうしてそんなに速く読めるのでしょう・・・
見習いたいと思いますが一朝一夕にはできることでは
ありません、私には到底無理ですね。
返信する

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