つれづれ写真ノート

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6D試し撮り・横浜の西洋館 Part 3

2013年02月09日 | 風景・建物

横浜・山手西洋館めぐりの3館目は「ベーリック・ホール」。

館内を見学するうち、雨風も止み日が差してきました。

3. ベーリック・ホール

イギリス人貿易商B・R・べリック氏の邸宅として、1930年(昭和5年)に建てられたスパニッシュ風の建物。設計はアメリカ人建築家J・H・モーガン。

山手西洋館のなかでは最大規模。個人の邸宅としては大きすぎると思えるほどです。

山手西洋館のHPによると、『第二次世界大戦前まで住宅として使用された後、昭和31(1956)年に遺族より宗教法人カトリック・マリア会に寄付され、平成12(2000)年まで、セント・ジョセフ・インターナショナル・スクールの寄宿舎として使用されていました。』とあります。

 

白と黒のタイルが特徴的な玄関。

 

2階への階段。

 

階段の手すりの装飾。

まずは2階へ上がってみます。

 

2階にある、建築当初は客用寝室だった部屋。現在は応接室のインテリアが置かれています。

壁の色が独特ですね。何度となく塗り替えられていたのを建築当時の色に復元したそうです。

それに、変わった窓の形が目を引きます。クワットレフォイル(四葉)というそうで、館内の案内板もこの形になっています。

 

隣の子息の寝室。

壁はフレスコ技法で仕上げられているとのこと。

 

窓ガラスに雨粒がかかっていました。

 

べリック氏の寝室。貿易商としての活躍ぶりが偲ばれるよう、書斎の雰囲気にしつらえられています。

 

レトロなタイプライター。

 

壁にはべリック氏(右端)や家族の写真、館が寄宿舎として使われていたころの写真や資料が掛けられています。

 

夫人の寝室。

 

 1階に下りました。

広いリビング。左に明るい日差しが降り注ぐパームルーム(サンルーム)があります。

リビングというにはあまりに広い、王宮の1室のような空間。コンサートなどいろいろなイベントに使われています。

 

大きなガラス戸から前庭が見えます。開放的な雰囲気が心地良いですね。

ときおり、雨上がりのまばゆい光がフロアに差し込んでいました。

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 撮影カメラ・レンズ

  キヤノンEOS 6D

  EF24–105mm F4L IS USM

  DPP、Photoshopで色調、レンズ補正


6D試し撮り・横浜の西洋館 Part 2

2013年02月09日 | 風景・建物

横浜の西洋館めぐりの続きです。

見晴らしのいいイタリア山庭園には、「ブラフ18番館」の隣に「外交官の家」があります。

「今日は雨で惜しかったですね。晴れた日には東京スカイツリーや富士山も見えるんですよ。」と館の世話をしている女性が迎えてくれました。

 

2. 外交官の家

ニューヨーク総領事やトルコ大使を務めた外交官・内田定槌氏の邸宅として、1910年(明治43年)、東京・渋谷区南平台に建てられた館。1997年(平成9年)、イタリア山庭園に移築、復元されました。国の重要文化財に指定されています。

設計はアメリカ人建築家のJ・M・ガーディナー。

アメリカン・ヴィクトリアン様式の建物はいかにも洋館らしい外観。カメラの新製品が出ると、よく実写レビューの被写体になっていますね。

 カラー、モノクロをまじえて撮ってみました。

 

玄関ホールの扉のアールヌーボー風ステンドグラス。

 

食堂。外交官にとってたくさんのお客をもてなす重要な場所。

 

食卓のバラ。

 

小客間。晩さん会の食事の用意を待ったり、食後のお茶の場になったところ。

奥は賓客と応接するのに使われた大客間。

 

大客間。

 

大客間の窓辺に飾られていたブーケ。

 

籐椅子が置かれた、ガラス張りのサンルーム。

庭に面した腰壁は引き違い戸になっていて、足元に風を通すこともできるそうです。

 

2階の窓。

 

2階の書斎入口。

書斎の作り付けの書棚には、内田氏の和洋の蔵書がおさめられていました。

 

2階、夫妻の寝室。

隣の浴室・トイレも含めて、完全に洋風。明治の外交官の生活ぶりがうかがえます。

 

この「外交官の家」には、庭園の見える喫茶室も併設されていて、コーヒーやケーキを味わいながら一休みできます。

 

参考サイト : 山手西洋館

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撮影カメラ・レンズ

  キヤノンEOS 6D  

    EF24–105mm F4L  IS USM