横浜・山手西洋館めぐりの3館目は「ベーリック・ホール」。
館内を見学するうち、雨風も止み日が差してきました。
3. ベーリック・ホール
イギリス人貿易商B・R・べリック氏の邸宅として、1930年(昭和5年)に建てられたスパニッシュ風の建物。設計はアメリカ人建築家J・H・モーガン。
山手西洋館のなかでは最大規模。個人の邸宅としては大きすぎると思えるほどです。
山手西洋館のHPによると、『第二次世界大戦前まで住宅として使用された後、昭和31(1956)年に遺族より宗教法人カトリック・マリア会に寄付され、平成12(2000)年まで、セント・ジョセフ・インターナショナル・スクールの寄宿舎として使用されていました。』とあります。
白と黒のタイルが特徴的な玄関。
2階への階段。
階段の手すりの装飾。
まずは2階へ上がってみます。
2階にある、建築当初は客用寝室だった部屋。現在は応接室のインテリアが置かれています。
壁の色が独特ですね。何度となく塗り替えられていたのを建築当時の色に復元したそうです。
それに、変わった窓の形が目を引きます。クワットレフォイル(四葉)というそうで、館内の案内板もこの形になっています。
隣の子息の寝室。
壁はフレスコ技法で仕上げられているとのこと。
窓ガラスに雨粒がかかっていました。
べリック氏の寝室。貿易商としての活躍ぶりが偲ばれるよう、書斎の雰囲気にしつらえられています。
レトロなタイプライター。
壁にはべリック氏(右端)や家族の写真、館が寄宿舎として使われていたころの写真や資料が掛けられています。
夫人の寝室。
1階に下りました。
広いリビング。左に明るい日差しが降り注ぐパームルーム(サンルーム)があります。
リビングというにはあまりに広い、王宮の1室のような空間。コンサートなどいろいろなイベントに使われています。
大きなガラス戸から前庭が見えます。開放的な雰囲気が心地良いですね。
ときおり、雨上がりのまばゆい光がフロアに差し込んでいました。
------------------------------------------------------------------
撮影カメラ・レンズ
キヤノンEOS 6D
EF24–105mm F4L IS USM
DPP、Photoshopで色調、レンズ補正