横浜・山手西洋館めぐりの最後です。
「山手234番館」を出て、山手本通りを北へ行くと、きれいな洋館がありました。
無料公開されている7つの西洋館のひとつではありませんが、ハイカラな雰囲気がとてもいい感じの建物。
ティールームとレストランになっています。レストランのメニューは本格フレンチ。横浜外国人墓地前の高台にあって、眺めが良さそうですね。
ここで昼食にしたいところでしたが、時間がなくてパス。
外国人墓地の前を通って、「港の見える丘公園」に来ました。
公園の噴水広場。
向こうに見える赤レンガ建物は作家の大仏(おさらぎ)次郎記念館。
大仏次郎といっても若い人は知らないでしょうね。「鞍馬天狗」の作者だよ! といえば少しは分かるかも。いや「鞍馬天狗」自体、古いか…
大仏次郎記念館。
玄関横のレンガ壁には、大の猫好きだった大仏氏にふさわしく、猫の彫像が。何となく古代エジプトの神像の雰囲気ですね。
時間がなくてこの中もパス。いったいなんという駆け足の旅…
港の見える丘公園には、山手西洋館めぐりの最後、「横浜市イギリス館」と「山手111番館」があります。
6. 横浜市イギリス館
1937年(昭和12年)に、英国総領事公邸として建てられました。コンサートや集会にも利用されています。春と秋にはローズガーデンが美しいそうです。
しかし、エリスマン邸と同じく1月から修繕工事のため3月末まで休館中。中の見学はできませんでした。
いまのうちに修繕工事するのは、4月からの観光シーズンに間に合わせるためでしょう。1~3月の西洋館めぐりは、こうした工事にぶつかったりして、時期的によくないですね。
7. 山手111番館
1926年(大正15年)に、アメリカ人ラフィン氏の邸宅として建てられました。設計者はJ・H・モーガン。ベーリック・ホールと同じ設計者ということから、同じようにスパニッシュスタイルが特徴。
地階には、ティールーム「ローズガーデンえの木てい」があります。バラをモチーフにしたメニューが特徴。
ここで、試しにEOS 6Dの解像感をチェックしてみました。上の写真の中央部分を、縦長の短冊状に、ピクセル100%で切り出したのが下の画像です(全体の100%画像はファイルサイズが大きくなりすぎるので)。
キヤノンEOS 6D EF24–105mm F4L IS USM (撮影時焦点距離 32.0mm) 絞り優先AE (F8.0 1/320秒) 露出補正 +2/3 ISO感度 100 画質 RAW
(DPPにてデジタルレンズオプティマイザ適用、シャープネス3 で現像・JPEG出力しています。シャープネス以外の補正はしていません)
100%拡大画像にしては精細感があります(RAW画像だとさらにくっきりしています)。白壁の部分も白飛びせず、諧調・質感があります。
F8まで絞り、デジタルレンズオプティマイザを適用しているせいか、レンズの収差も目立ちません。
EOS 6DとEF24–105mm F4L IS USMの組み合わせ、結構いいじゃないですか。気に入りましたね ~♪
さて、山手111番館の他の写真をご紹介します(一部モノクロ)。
山手111番館の正面入口。
入口のランプ。
館内のランプ。
この建物の魅力は吹き抜けのホールを取り巻く2階の回廊。しかしなにしろ築87年になる古い建物。普段は2階が見学できません。毎月第2火曜日に限って見学できるようです。
ホールの暖炉の上の装飾。
照明器具のクリスタルに当たる午後の日差し。
格調が感じられる豪華なテーブル。
ふと、ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画「山猫」を思い出しました。
これは別室のテーブル。ティータイムのイメージ。
横浜の西洋館をめぐる、ちょっといい旅もこれでおしまい。
名残を惜しみつつ帰途につきました。
参考サイト : 山手西洋館
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撮影カメラ・レンズ
キヤノンEOS 6D
EF24–105mm F4L IS USM
DPP、Photoshopで色調、レンズ補正