軽量フルサイズのキヤノンEOS 6D。レンズも軽いものにと、EF50mm F1.8 Ⅱを付けてみました。
EOS 6Dと、EF50mm F1.8 Ⅱ。
1万円を切る安さと、高級レンズに負けない性能から“シンデレラレンズ”と呼ばれるEF50mm F1.8 Ⅱ。
6Dとあまりマッチしない外観で、チープさは否めませんが。
フードでも付けたら恰好良くなるかな…
でもとにかく軽い! 合わせて885グラム(バッテリー、SDカード含む)。フルサイズカメラとは思えない身軽さです。
ショルダーバッグにポンと入れて、大阪・ミナミの夜の風景を撮りに行ってみました。
(写真はいずれもRAW画像をDPPで現像。シャープネスを「3」にしたほかは、明暗、色調、コントラストなどの画像補正はしていません。また、100%拡大画像を除き、トリミングなしです。)
絞り優先AE(F8、1/80秒) 露出補正:0 ISO感度:100 ホワイトバランス:オート ピクチャースタイル スタンダード
なんばパークスから見たミナミの街。後方の高層ビルは「あべのハルカス」(来年春グランドオープン)。
中央左のマンションあたりをピクセル100%で切り出してみました。
100%画像。
F8まで絞ると、このレンズはなかなかシャープです。
絞り優先AE(F8、0.4秒) 露出補正:0 ISO感度:200 ホワイトバランス:オート ピクチャースタイル スタンダード マニュアルフォーカス
なんばパークスのキャニオンストリート。
中央部分の100%画像。
絞り優先AE(F8、1/15秒) 露出補正:0 ISO感度:1600 ホワイトバランス:オート ピクチャースタイル スタンダード マニュアルフォーカス
なんばパークスのキャニオンストリート。別の角度から。
中央付近の100%画像。ISOを1600に上げたので、それなりのノイズは出ています(高感度撮影時のノイズ低減:弱め)。
なんばパークス近くにある「ヤマダ電機 LABI 1 なんば」前の駐車場で、ISO感度を変えながら、6Dの高感度性能をチェックしてみました。(いずれも高感度撮影時のノイズ低減:弱め)
絞り優先AE(F8、0.6秒) 露出補正:0 ISO感度:1600 ホワイトバランス:オート ピクチャースタイル スタンダード マニュアルフォーカス
ISO感度:1600 中央付近の100%画像。
絞り優先AE(F8、0.3秒) 露出補正:0 ISO感度:3200 ホワイトバランス:オート ピクチャースタイル スタンダード マニュアルフォーカス
ISO感度:3200 100%画像。
絞り優先AE(F8、1/6秒) 露出補正:0 ISO感度:6400 ホワイトバランス:オート ピクチャースタイル スタンダード ワンショットAF
ISO感度:6400 100%画像。
絞り優先AE(F8、1/13秒) 露出補正:0 ISO感度:12800 ホワイトバランス:オート ピクチャースタイル スタンダード マニュアルフォーカス
(右側の夜空に見える青紫色の光は、他のコマにはないので、車のヘッドライトのゴーストと思われます。)
ISO感度:12800 100%画像。
絞り優先AE(F8、1/25秒) 露出補正:0 ISO感度:25600 ホワイトバランス:オート ピクチャースタイル スタンダード マニュアルフォーカス
ISO感度:25600(常用感度の上限) 100%画像。
どうでしょうか…
100%画像にすると、ISO感度が上がるごとにノイズが増え、画質の差が分かりますが、全景の画像ではそれほど差は感じません。
この程度の画像サイズでネットに載せるなら、ISO感度25600でも使えるように思います。
ISO 25600なんてこれまでの常識では考えられないレベル。6Dの高感度性能はやはりすごいです。
マニュアルフォーカスとAFで、ピント精度に差があるかどうかも試してみたのですが、今回の被写体でははっきり分かりませんでした。(マニュアルフォーカスといっても、三脚は使わず、手すりに乗せてのイージーな撮影。微細なブレの可能性も。)
絞り優先AE(F8、1/60秒) 露出補正:0 ISO感度:6400 ホワイトバランス:オート ピクチャースタイル スタンダード
なんばパークスのグルメのフロア。回転寿司店で。
ISO感度:6400 100%画像。
EF50mm F1.8 Ⅱの、点光源のボケ味を見てみました。
絞り優先AE(F1.8、1/400秒) 露出補正:0 ISO感度:400 ホワイトバランス:オート ピクチャースタイル スタンダード
なんばパークスのレストラン前で。
EF50mm F1.8 Ⅱのボケを100%に拡大。輪郭がはっきりした「二線ボケ」ですが輪郭線は細くて上品なほう。「年輪ボケ」は見られません。
参考までに、先日載せたEF24–105mm F4L IS USMのボケは…
EF24–105mm F4L IS USMのボケ。100%画像。
「二線ボケ」の輪郭線が太目で、かすかに「年輪ボケ」も。
さらに、別の日にTAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macroで撮ったなんばパークスの夜景と比較してみます。
これを100%にしてみると…
TAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 のボケ。100%画像。
「何だこれは!」と驚きました。すごい「年輪ボケ」。輪郭線は目立たないものの、何やら汚いです。
「二線ボケ」の輪郭線は球面収差を補正すればするほど現れ、「年輪ボケ」は非球面レンズの干渉によって現れるそうです。
レンズ作りも、あちらを立てればこちらが立たず、ですね。
EF50mm F1.8 Ⅱは、開放だと一応使えるボケですが、絞るとダメです。
絞り優先AE(F2.8、1/60秒) 露出補正:0 ISO感度:400 ホワイトバランス:オート ピクチャースタイル スタンダード
絞り羽根が5枚なので五角形のボケになってしまいます。