健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

長時間運動の疲れは脳の疲労?

2011-05-02 07:51:28 | 研究
マラソンなど極度に疲労する長時間の運動時に脳の貯蔵エネルギーであるグリコーゲン(糖質)が減少し、疲労をもたらす原因という研究結果が報告されたようです(毎日jp)。研究では、ラットをランニングマシンで2時間連続して分速20メートルの速度で走らせる実験を行ったそうです。疲労したラットでは低血糖化が進み、筋肉と肝臓でグリコーゲンが激減。さらにラットの脳を調べると、脳の疲労を引き起こしグリコーゲンを分解する神経伝達物質であるセロトニンが増えた一方、運動に関係する部位(海馬など)のグリコーゲンは約50%減っていたそうです。これまで、長時間の運動による疲労の原因は、筋肉のグリコーゲンの減少と考えられていたと記事には書かれています。そして今回、セロトニンが引き金となってグリコーゲンを減らす仕組みと脳内のグリコーゲンの減少も深く関与していることを初めて示されたという。でも、運動による疲労の原因は筋肉だけでは説明できません。末梢神経である運動神経と運動神経と筋肉の情報伝達や感覚系の情報入力、そして中枢神経系の疲労の関与などがその原因として考えられているはずです。どこまで実験的に検証されているかは別ですが・・・・・。この長時間の運動による能の疲労は脳そして知的活動にとってよいことなのでしょうか?気になるところです。
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