健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

白血病の治療薬を脳梗塞発症後の初期に投与

2011-05-29 08:03:19 | 研究
脳血管系の障害の1つである脳梗塞。脳細胞に血液を供給する血管が閉塞してしまう病気です。血管が閉塞してしまうと、その血管に血液供給を頼っている細胞が壊死してしまい、その結果として年間約8万人程度が死亡する病気です。最近は医療技術が進歩し、助かるケースが多くなっていますが、仮に助かっても言語障害や手足に麻痺が残ることが多くなります。発症後短時間で血流を回復すれば、機能が戻る可能性が高まるため、急性期と呼ばれる発症後1~2週間の治療が重要とされています。そうした脳梗塞の発症初期に対する新規治療法が開発されたそうです。白血病治療にも使われている血液や血管になる幹細胞を増やす薬を投与することで、脳梗塞発症後の後遺症を大幅に軽減することができるというのです(ASAHI.COM)。白血病の治療薬投与により、神経細胞の細胞死の抑制効果あるいはまた神経細胞の再生促進されるようです。この研究は東海大学によるものだそうですが、もうすでに今年7月から、岡山大学、藤田保健衛生大学と共同で100人規模の臨床試験を始めるそうです。医療技術の進歩は目を見張るものがありますね。
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