健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

肝臓は細胞が大きくなることで再生する

2012-06-03 08:30:06 | 研究
肝臓が、たとえその4分の3を失っても元通りに再生する仕組みが明らかになったそうです。その仕組みとは、細胞数の増加よりも、むしろ個々の細胞が肥大することにより、元の大きさを回復していたというのです(YOMIURI ONLINE)。肝臓は、他の臓器と比べて再生能力が極めて高いことが知られているようです。その能力を利用して、健康な人の肝臓の一部を病気の人に移植する生体肝移植が行われていますが、この再生能力は活発な細胞分裂によるものと考えられていました。普通に考えれば、細胞の増殖ですね。でも研究チームが、約7割を切り取った肝臓で再生までの細胞分裂の回数を数えたところ、細胞1個あたり平均0・7回で、肝臓の完全再生には足りない数だったそうです。その一方で、再生後の細胞を顕微鏡で観察したところ、細胞の大きさ(面積)は、平均で約1・5倍になっていたというのです。なぜ、増殖でなく、肥大なのか、これも不思議ですね。
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