健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

カロリーゼロでも太る

2012-06-23 08:30:22 | 研究

ダイエット中の方は、カロリーを気にしますよね。そんな時目につくのが「カロリーゼロ」の表示。例えば、『コカ・コーラ(350ml)』は、エネルギー157.5kcal。このカロリーは原材料の糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)による部分です。というのも、『コカ・コーラ ゼロ(350ml)』は、エネルギー0kcal。カロリーがゼロになるのは甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、スクラロース)を使用しており、甘さはあるけれども計算上カロリーはないということです。カロリーゼロを謳う飲料は、原材料に砂糖を使用していませんが、その代わりとして人工甘味料のアスパルテームを使用しています。このアスパルテームは、砂糖よりもはるかに低カロリー、またはノンカロリーですが、甘みを感じる物質です。しかし、カロリーゼロ飲料を飲むと確実に体重が増えるという研究結果があります(アメーバニュース)。ある調査でカロリーゼロ飲料の研究を、474人を対象に10年間にわたって行ったそうです。そして、定期的(1日2缶以上)にカロリーゼロ飲料を飲むひとは、飲まないひとに比べてウエストサイズが5〜6倍大きいということが明らかになったというのです。さらに、マウスの実験では、人口甘味料アスパルテームが血液中の糖質レベルを増加させていたとも。これは、膵臓は砂糖だけでなく人工甘味料にも同様に反応し、大量のインスリンを出すことによるそうです。これは、余分な脂肪が蓄積して、太るというのです。つまり、人工甘味料でカロリーを削るよりも、我慢せずに楽しく食べて、運動をするのがいちばん健康によさそうです。
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