地震発生に先だって謎の光が輝く「地震発光現象」について、聞いたことがある人が多いと思います。比較的まれだそうですが、世界各地での目撃例が伝えられているそうです。この発光現象に関するニュース記事です(ナショナルジオグラフィックニュース)。発光のタイミングはさまざまで、例えば2009年、イタリアのラクイラ地震の発生数秒前に、石畳の上をちらつく直径10センチほどの炎を大勢の人が目撃しているそうです。1988年にカナダのケベック州を襲った地震の場合、その11日前に発光現象の報告が相次いだとも。研究チームによると、発光現象の記録は少なくとも1600年まで遡るそうです。この発光現象については、昔は宗教的な観点からの解釈が多く、今はUFOと考える人も多いそうです。ところが1960年代半ば、長野の松代群発地震をきっかけに状況が変わり、発光現象がカメラにはっきりととらえられ、地震活動との関連が確認されたそうです。以来、発生メカニズムについてさまざまな説が登場し、今回の研究により、力が加わった玄武岩や斑れい岩に、電荷の“充電スイッチ”が入り、そこに地震波がぶつかると、岩石内の電荷が解放されるということが明らかになったというのです。そして、その電荷は結合して一種のプラズマのような状態になり、猛スピードで移動し、地表ではじけて空中放電を起こすし、これが色鮮やかな光の正体だというのです。世界中で発生する地震で、発光の条件が揃うケースは0.5%未満だとも。さて、興味があるのは、この発光現象が地震の予知に利用できるかですね。それについては、特徴的な発光現象が3つ、4つと続いたら、地震が発生する可能性が高いといえるそうです。頻繁に目撃できる訳ではないそうですが、もし突発的に光った場合には十分注意すべきということのようです。地震が予知できるようになることを願っています。
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