健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ハンドレッド・パーソン・ウェルネス・プロジェクト

2014-03-01 08:30:35 | 研究
100人もの人々が、自分たちの生きた体を科学の目にさらし、それぞれの健康を増進する方法を探るという、前代未聞のプロジェクトが、米国で3月に始まるそうです(AFPBB NEWS)。「ハンドレッド・パーソン・ウェルネス・プロジェクト(Hundred Person Wellness Project)」。このプロジェクトでは、被験者の健康状態が24時間休みなく観察されるそうです。まず各被験者の全ゲノムを解析した後、25年間にわたり睡眠パターンや心拍数、腸内細菌、臓器の健康状態の指標となるタンパク質、血液サンプル、免疫細胞活動などの項目を定期的に測定するそうです。被験者は全て、プロジェクト開始時に健康体とされる人々だそうで、プロジェクトの目的は「心臓や脳、肝臓が健康な状態から病気へと推移するのを実際に追う」ことと、それぞれの体に合わせた健康促進方法を探ることだそうです。健康増進のため食事をどう改善したらよいか、被験者の遺伝子構造から危険と推測される薬をどう避けるかなど、各人が「実行可能な」方法を探す予定だそうです。プロジェクトは9か月間の試験プログラムを経て、4年以内に被験者数を10万人に、観察期間を最大30年間に、それぞれ拡大する予定だそうです。英科学誌ネイチャー(Nature)が先週掲載した記事によると、プロジェクトの費用は被験者1人当たり1万ドル(約102万円)ほどになる見込みだそうです。
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