健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

サマータイムの開始直後は・・・・

2014-04-03 08:30:25 | 研究
昨日に続いて心臓の話題です。サマータイム(夏時間)開始のため時計の針を1時間進めると、直後の月曜に心臓発作が急増するとの研究論文が、昨日の記事と同じ米国心臓病学会(American College of Cardiology)で発表されたそうです(AFPBB NEWS)。一方、サマータイムが終了して、人々が1時間余分に眠った後の火曜の発作は減少するそうです。記事によりますと、サマータイム開始・終了直後の1週間における心臓発作の発生件数に他の週との違いは見られないということですので、件数の変化の傾向は数日も続かないことを示しているそうです。ということは、私たち人間の体は、睡眠時間がたった1時間少ないだけで非常に敏感に反応するということでしょうか。この研究発表は、米国ミシガン(Michigan)州の複数の病院のデータベースを基にしているそうです。サマータイム開始直後の月曜の心臓発作の発生件数は、他の月曜よりも8件多く25%の上昇がみられたが、サマータイムが終了して標準時に戻った後の火曜には21%の減少がみられたそうです。これまでの研究で、月曜はもともと心臓発作が最も起こりやすい曜日ということが分かっていたそうです。しかし、研究チームが4年間の継続した病院データを調査したところ、心臓発作の発生件数は、サマータイム開始前の月曜では平均93件だったのに対し、開始直後の月曜では125件で、34%の増加が見られたというのです。今後、サマータイムを実施していないハワイ(Hawaii)州とアリゾナ(Arizona)州の心臓発作の傾向と比較すると発表者は述べていたそうです。
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