健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

グルコサミンに寿命延長効果!?

2014-04-15 08:30:02 | 研究
変形性関節症の症状緩和を目的とする栄養補助食品「グルコサミン」により、実験用マウスの寿命が1割近く延びたとする研究論文が、ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。マウスの1年ということは、人間では約8年寿命が延びることに。グルコサミンは自然に分泌される化合物で、関節の周囲を満たしている潤滑流体に含まれている。また、最も一般的な関節炎である変形性関節症に効果があるとされ、栄養補助食品としても広く市販されていますね。ただ、その有効性に関する研究では、まだ明確な結果が得られていません。まず、線虫にごく少量のグルコサミンを与えると寿命が約5%延びることを確認。次に、約2歳のマウス(人間の年齢ではおよそ65歳?)に投与したところ、投与されないマウスに比べ、平均で10%長生きしたというのです。グルコサミンには、大きな糖の分子が小さな分子に分解されるのを抑える働きがあり、炭水化物の摂取を制限する「低炭水化物ダイエット」と同様の効果が示されたとも。この効果がマウスの寿命延長にどう影響しているか、またこのメリットが人間にも及ぶかどうかを確認・説明するためには、さらなる研究が必要だそうです。確かにそうですね。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする