健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

アルツハイマー病予防とカフェイン

2014-04-18 08:30:15 | 研究
ちょっと驚きの研究結果です。アルツハイマー病の予防にカフェイン摂取が効果があるとする説を補強する実験結果が先日発表されたそうです(AFPBB NEWS)。アルツハイマー病患者の脳細胞の働きを妨げるタウタンパク質を生成するよう遺伝子操作したマウスを使って実験を行い、10か月にわたってマウスの飲料水に1リットルあたり0.3グラムの微量のカフェインを投与。このカフェイン量は人間が1日あたり2杯のコーヒーを飲むのに相当する量だそうです。その結果、カフェインを与えたマウス群と与えなかったマウス群とを比較したところ、カフェインを投与したマウス群は、記憶、タウの凝集、そして脳細胞の炎症という点で影響を受けにくかったというのです。これまでの研究で、少量のカフェインを定期的に摂取する高齢者は認知低下を起こしにくいことが確認されていたそうです。またアルツハイマー病と関連のあるアミロイド斑を形成するよう操作されたマウスを用いた実験では、カフェインが記憶力の低下を鈍化させることも分かっていたそうです。
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