健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

野生のイルカは水族館のイルカより病んでいる

2017-05-15 08:30:13 | 研究
米国に生息する野生のイルカについて、国内の施設で飼育されているイルカより多くの汚染物質にさらされているとの調査結果がPLoS ONEに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。野生のイルカの方が病気にかかっている割合が高いことが説明できるとも。研究では、Florida州のIndian River LagoonとサSouth Carolina州Charlestonに生息する野生のイルカの群れと、Georgia州とCalifornia州の水族館で飼育されているイルカの群れを比較調査。その結果、飼育されているイルカの方がはるかに健康であることが分かったというもの。野生のイルカで臨床的に正常とされたのは半分にも満たず、多くは慢性的に免疫システムが活性化し、病気を撃退している兆候を示していたそうです。海では、厳格に管理されている生育環境には存在しない病原体や寄生生物、人が原因の汚染物質にさらされるためと説明。人の場合、このような慢性的な免疫反応は、感染症にかかりやすくなることや、がんや心臓病と関連づけられています。また、野生のイルカからは新興感染症や腫瘍、抗生物質耐性菌、驚くほど高いレベルの汚染物質が確認されたとも。

http://www.afpbb.com/articles/-/3127226
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