健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

実験室で血液細胞を作製

2017-05-30 08:30:38 | 研究
幹細胞を誘導して血液細胞に変える手法を開発したとする研究論文2件がNatureに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究ではマウスと、マウスの骨髄に移植したヒト幹細胞をそれぞれ用いた実験で新たな技術を実証。これらの手法は、あらゆる種類の血液細胞を生成する可能性を持つそうです。研究では第1段階として、胚性幹細胞(ES細胞)と人工多能性幹細胞(iPS細胞)の両方を誘導して、自然の過程で血液幹細胞を生成する胚組織の一形態に変化させたそうです。カギとなる第2段階では、特に胚の成長の器官形成期に、遺伝子の発現を制御することが知られている数十種のタンパク質を使用して、その作用を調べたそうです。これらのいわゆる5つの転写因子が共同で作用することで、さまざまに形態変化する血液幹細胞が生成されることを発見したそうです。この血液幹細胞は、白血球、赤血球、血小板、マクロファージその他の血液を構成するあらゆる種類の細胞に分化する細胞です。そして、最終段階で、このヒト血液幹細胞を生きたマウスの骨髄に移植。数週間後、数種類のヒト血液細胞が形成され、マウスの体内を循環しているのを確認したそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3128644
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