健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

スーツケースぐらつきシンドローム!?

2017-07-06 08:30:04 | 研究
スーツケースを引きながら駅や空港で急いでいるとき、急にキャスターが左右にぐらついてスーツケースがひっくり返りそうになるというのを「スーツケースぐらつきシンドローム」と言うそうですが、なぜこうした現象が起こるかについての研究論文がProceedings of the Royal Society A: Mathematical and Physical Sciencesに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。2輪のキャスター付きのスーツケースが左右にぐらつきやすいのは、その構造に由来する物理的な不安定さによるものだそうです。ある物に備わった不安定さは、さまざまな動きが加わることでより不安定になるそうです。これは、模型を使ったシミュレーションや理論的な計算からも明らかだそうです。つまりキャスターの回転運動とスーツケース本体の平行移動という2つの動きの衝突にあるというのです。キャスターは逸脱した動きに対する耐性が低く、速足で歩いているときに急に方向転換したり、突起物に当たって地面から離れたりしただけでスーツケースはぐらつくそうです。論文には、対処法として2つの選択肢が示されているそうです。1つ目は、いったん立ち止まり、スーツケースを安定させてから再び歩き出す方法。2つ目の方法は、理論的には、キャスターの回転速度を上げればスーツケースは安定性を取り戻すそうです。ただし空港内で走れば、それ自体リスクを伴うとも。

http://www.afpbb.com/articles/-/3132982
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