健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

タバコと飲酒で食道がんのリスクが増加

2019-01-10 08:30:40 | 研究
食道がんを発症するリスクが飲酒や喫煙によって高まる詳しい仕組みと飲酒歴と喫煙歴が長い人ほど発がんに関わる遺伝子変異が起こる頻度が高まるという研究成果がNature電子版に掲載されたそうです(YOMIURI ONLINE)。がんは、正常な細胞の遺伝子が何度も変異して発症すると考えられていますが、発症前にどのような変異が起きているかは、不明な点が多いそうです。食道がんは、国内で毎年新たに2万人以上が発症。早期に発見されにくく、難治性がんの一つとされるそうです。研究では、健康な人と食道がんの患者計134人(23~85歳)の食道から、がん化していない細胞の組織を採り、遺伝子変異の有無を調査。その結果、飲酒、喫煙歴の両方が長い人ほど、発がんに関わる「NOTCH1」や「TP53」という遺伝子で頻繁に変異が起きており、変異する遺伝子の種類も多いことがわかったそうです。一方、高齢者では飲酒と喫煙の有無にかかわらず、食道全体の4~8割の細胞で遺伝子の変異が見つかったそうです。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20190107-OYT1T50028.html?from=ycont_top_txt
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