健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

仮想現実トレーニングなどでまひの状態が大きく改善

2016-08-15 08:30:12 | 研究
脊髄損傷で長らく体がまひした患者らが、仮想現実トレーニングや脳制御ロボットなどの使用により、可動性や感覚、さらには性生活の復活などでこれまでにない改善をみせていることが、Scientific Reportsに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。報告によると、下肢が完全に使用できなくなった男性6人と女性2人全員の状態が大きく改善したそうで、うち4人には「部分まひ」の状態に改善したそうです。非侵襲的な方法によるものとしては、過去に聞いたことがないレベルの改善ぶりだそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3097239?cx_part=txt_topics
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400歳のサメ?

2016-08-14 09:00:34 | 研究
北極海などに生息するサメは400歳ほど生き、脊椎動物では最も長寿とみられる研究報告が、Scienceに掲載されたそうです(YOMIURI ONLINE)。このサメは、体長5メートルを超える「グリーンランド・シャーク(ニシオンデンザメ)」と呼ばれる種で、深海にすむため、詳しい生態がわかっていないとのこと。研究では、チームはグリーンランド周辺で漁網にかかった28匹を調査。目の中の水晶体という部分に含まれる炭素の一種(放射性炭素)を分析することで年齢を推定したところ、体長5メートルのメスが推定392歳で最高齢。寿命は400歳を超える可能性があるそうです。性的に成熟するのは156歳以降とみられるということです。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160812-OYT1T50048.html…
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やせメタボ

2016-08-13 08:30:03 | 研究
太っていなくても生活習慣病になりやすい「やせメタボ」の人は、筋肉でインスリンがうまく作用せず、糖を取り込みにくい体質であるとの研究結果が発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。肥満でなくても糖尿病といった生活習慣病がアジアで多いことに着目し、体の糖分の貯蔵庫である筋肉(骨格筋)と肝臓で、どれくらいインスリンが働いて糖を細胞に取り込むかなどを、日本人114人について精密に測って比較した結果だそうです。
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動物受精卵から人間の臓器作製

2016-08-12 08:30:13 | 研究
米国立衛生研究所(NIH)が、動物の受精卵を操作して動物の体内で人間の臓器を作製する研究を認める指針案を発表したと報道がありました(YOMIURI ONLINE)。NIHは昨年9月、こうした研究への助成を一時的に停止し、倫理問題などの検討を進めており、来月4日まで一般から意見を募ったうえで、最終決定するそうです。動物の受精卵に人間の細胞を入れて、動物の体内で人間の臓器や組織を作る研究は将来、移植用臓器の確保や作製した臓器を使った毒性試験などに役立つと期待されるそうです。指針案では、NIHに内部委員会を設けて研究の妥当性を審査し、助成を行うかどうかを決めるとしているそうです。一方、動物内で人間の精子や卵子を作り出すことや、人間に近い霊長類の受精卵に人間の細胞を入れることは禁止したそうです。
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地球温暖化と海面上昇

2016-08-11 08:30:56 | 研究
2015年の地球の気候についての報告書が公表され、昨年は地球温暖化、温室効果ガス濃度、海面レベルで、観測史上の記録が更新されたことが明らかになり、主要環境指標全体で近年最悪の年となったそうです(AFPBB NEWS)。この報告書は、全300ページの年次報告書「気候の状態(State of the Climate)」2015年版で、米海洋大気局(NOAA)国立環境情報センター(National Centers for Environmental Information)主導で、世界の科学者450人によりまとめられたものだそうです。
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今年分の地球資源

2016-08-10 08:30:08 | 研究
地球が1年間で再生できる水、食料、清浄な空気などの自然資源の今年の割り当て分が、今年はこれまでで最も早いわずか7か月あまりで既に使い果たされることが明らかになったそうです(AFPBB NEWS)。これは、国際環境NPO(非営利団体)のグローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)によるもので、この節目は毎年「アース・オーバーシュート・デー(Earth Overshoot Day)」として記録されているそうです。1993年は10月21日、2003年は9月22日、昨年20015年は8月13日。GFNによると、1961年には人類は地球の自然資源の年間割り当て分の約4分の3しか使用していなかったが、1970年代には、経済成長と人口増加により地球は超過年を迎えるに至ったそうです。
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過体重が脳の老化を・・・・・

2016-08-09 08:30:40 | 研究
過体重や肥満の中年の人々の脳では、老化が加速している兆候が示されているとの研究結果がNeurobiology of Agingに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。医学的に過体重とされる人の脳では、大脳白質(脳の異なる部位間の情報伝達を可能にする結合組織)の各測定値が、やせた人に比べて著しく低いのだそうです。40歳の過体重の人の脳は、老化が10年進んでいると考えられるそうです。また、この10年の格差は、過体重や肥満の人々が年を取り、長い時間を経ても残り続けるとも。ですが現段階では、過体重が原因でこのような脳の変化が起きているのか、それとも白質量の低下が体重増加を引き起こしているのかについては、科学的にはまだ推測の域を出ないそうです。研究では、20歳から87歳までのボランティア500人近くから収集したデータを調査。その結果、過体重のグループでは、年齢が中年を超えないと白質密度の格差が現れなかったことから、脳の脆弱性が中年期以降に高まることが示唆されたそうです。また、過体重の人とやせた人との認知能力やIQ(知能指数)の測定可能な差については、大脳白質の縮小との対応関係は存在しなかったそうです。
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未来のテクノロジー

2016-08-08 08:30:13 | 研究
遺伝子編集や脳内へのチップ埋め込み、人工血液など、身体および知的面で人を向上させる「未来のテクノロジー」について、米国民の間では、関心よりも懸念の方がより強いことが、世論調査結果で明らかになったそうです(AFPBB NEWS)。この調査は、米国の成人4700人を対象としたもの。この数字は、全米の成人を母集団とした場合のサンプルサイズとして考えられるそうです。乳幼児の重い病気のリスクを低減することが可能と考えられる遺伝子編集については、過半数を超える68%が「非常に」「いくらか」心配があると回答。知能や集中力を向上させ得る脳内チップの埋め込みには回答者の68%が懸念。身体的なスピードや力強さ、スタミナを向上させる合成血液については同63%。脳や血液の改善を望むとしたのは回答者のわずか3分の1程度だったそうです。乳幼児の病気を予防する遺伝子編集の利用を望むかという問いについて、米国民は真っ二つに分かれ、「はい」と答えたのは48%、「いいえ」は50%だったそうです。多くの人は、こうした「向上」は持てる者と持たざる者の格差をさらに広げる恐れがあると指摘し、また10人中少なくとも7人は、こうした技術が十分に理解されないうちに利用可能になると考えているそうです。また調査では、信仰を持つ人では、こうした技術の活用に後ろ向きである傾向もみられたそうです。
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過去100年で最も身長伸びたのは韓国人女性とイラン人男性

2016-08-07 08:30:17 | 研究
100年前に比べて平均身長が著しく伸びたのは、女性では韓国人、男性ではイラン人だったとする研究論文がeLifeに発表されたそうです。論文によると、以前は男女ともに平均身長で世界トップクラスだった米国では、現在はその伸び率が横ばいだそうです。研究は、1914~2014年に、200以上の国と地域の若年成人の身長の推移を調べたデータに基づき調査。研究結果は、栄養面と環境面の要因が反映されているそうです。100年前に世界で最も高身長の男性が多かったのはScandinavia地域と米国だったそうですが、現在はオランダ、ベルギー、エストニア、ラトビアが上位を占めているそうです。オランダ人男性の平均身長は182.5センチ。女性では現在、身長が最も高いのはラトビアで、平均身長は170センチ。2位以下にはオランダ、エストニア、チェコが続く。一方、平均身長が最も低いのは、男性では東ティモールで160センチ。女性ではグアテマラで、同149センチ。世界的に見ると、身長は伸びている傾向にあるが、サハラ以南のアフリカや北アフリカ、中東の一部の国々ではこの30~40年で平均身長が低くなっているとも。これは、世界の最貧地域の一部と重なり、シエラレオネ、ウガンダ、ルワンダの平均身長はここ数十年で最大5センチ低くなっているそうです。100年前の米国人男性の平均身長は世界3位、女性は4位でしたが、現在は、それぞれ37位と42位に。日本人の身長は、1960年代までは急速に伸びていたそうですが、以降は米国と同じく横ばいに。現在の平均身長では、韓国、中国より低いそうです。一方、100年前に比べてイラン人男性の身長は平均して16.5センチという世界最大の伸び率を記録し、韓国人女性では平均20.2センチ身長が伸びているそうです。
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運動不足による健康問題

2016-08-06 08:30:00 | 研究
日常的な運動不足に起因する健康問題により、2013年の世界の経済損失は約675億ドル(約7兆円)に上ったとする研究論文がThe Lancetに発表されたそうです。この損失額は、医療費538億ドル(約5兆6000億円)と生産性の損失による損失額137億ドル(約1兆4000億円)に大別されるそうです。このうち医療費については、税金からの拠出が312億ドル(約3兆3000億円)、医療保険会社を含む民間セクターによる支払いが129億ドル(約1兆4000億円)、家計が直接負担した分の97億ドル(約1兆円)。研究では、世界人口の93%を占める計142か国についての経済情勢や人口データを基に調査。ただ、これらのデータは、冠動脈性心疾患や脳卒中、2型糖尿病、乳がん、結腸がんなど、運動不足に起因する疾患のうちの5つのみを対象としたものであるため、数字が過小評価されている可能性が高いとも。運動不足の世界的な「流行」がもたらす経済的損失の推計を行ったのは、今回が初めてで、座ってばかりの生活スタイルに関連する要因で、毎年500万人が命を落としていることいなるもよう。別の研究によると、日々8時間以上座る人は、少なくとも1日当たり1時間の運動を行うことで、増加する死亡リスクを帳消しにできるとも。世界保健機関(WHO)は、1週間に150分以上の運動を奨励していますが、これは100万人以上のデータを分析した研究論文が推奨する1日60分よりも大幅に少ないものです。今回の研究対象者では、1日に1時間以上運動していたのは全体の約4分の1にすぎなかったそうです。
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