イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

Milton Williams指名(追記有り

2021-05-03 17:53:00 | ドラフト
 3巡70位から3つトレードダウンして73位で指名したのはDT/DE Milton Williamsでした。

 Texas州出身で高校時代はバスケットボールもプレイしています。Louisiana Tech進学後レッドシャツ無しでプレイしますが、1年生の時は数字を残していません。2年生は13試合出場で5.5サック、3年生では4.5サックを記録してカンファレンスUSAのファーストチームに選ばれました。

 プロデイの計測は身長6-3 体重284ポンド 腕の長さ31インチ
40ヤード4.67、ショートシャトル4.33、スリーコーン6.96、垂直跳び38インチ、幅跳び10フィート1インチ、ベンチプレス34回を記録しました。
 シーズン中は278ポンドだったようで、身長はともかく体重がDTとしては足りません。DEなら体重は十分なのでしょうけれど、腕の長さが31インチなのを考えるとDEとしてOTの外を回るようなプレイが通用するのかな???と疑問ですね。そういう訳でDTなのかDEなのかどこに適性が有るのか?と言う所で意見が分かれるようです。
 高校の最高学年から4年間で50ポンド増量したみたいです。500ポンドのベンチプレス動画を公開していますし、バルクアップする努力が出来るタイプなのでしょう。

 長所
筋肉量が凄い、上半身が強い
パワーを相手に伝える技術が高い
小柄だが1対1なら押されず耐える
 短所
ダブルチームを受けるのは苦手
一歩目の鋭さは平凡
DT/DEどちらでもない可能性

 さて、ここまではドラフトサイトの評価のまとめになり、ここから試合を見ての評価となるのですけれど、2試合見た感想はワークアウトウォリアー掴んだかな?と言う気持ちです。
 まず、個人に焦点が来てる試合を見ました
https://www.youtube.com/watch?v=8Zbc8ddGjMY
 シーズン最終戦になるわけですが、動きが重すぎてボールの移動についていけてない。走れば参加できるプレイでも簡単に見送ってしまう、パスラッシュの動きが単調。良い所無しです。
 次にBYU戦を見ました
https://www.youtube.com/watch?v=LHxZoZA3MkA
 こちらはWilliamsに〇も↑も付いて無いのでプレイごとに探す所からになったのですが、プレイタイム少ないですね。背番号97なのですが、91や47もDLに居て角度的に分かりにくかったり、カメラの切り替えで見失ったりと出てるのに見えてないプレイが有るかもしれません。 
 1本目の動画に比べればちゃんとプレイしてます。けれど、測定数値からイメージした、フットワークでOLの内側に潜り込むようなスピードや逆サイドのランプレイにまで顔を出すオープンフィールドでの速さ、みたいなものはほとんど見れません。システム的にEaglesのDLも抜きに掛かればQBまで行けそうな時でもOLをコントロールする事優先の命令が出てるだろうなあ・・・って事が有りますから、そういう制限があるのかもしれませんけどね。
 良い面としては、OLをしっかりコントロールして押し込みに掛かっています。BYUのQBが1巡2位のZach WilsonなのですぐにボールをさばかれてしまってQBに届いてないようになっている面もあるでしょう。
 それでも、この2試合だけ見るとシーズン終了時はポジションランキングに載るか載らないかくらいの評価だったのも理解します。怪我を無理して出ていたとか事情が有るのかもしれませんけれど、3巡の選手には見えませんでした。もう少しLouisiana Techの動画を時間が有る時見る事にして、追記をする事になると思います。


 計測数値はDLの歴代トップクラスのようですし、地域スカウトなんかは指名候補のプレイは高校時代から全部見る。なんて話も目にしていますから、たまたま出来の悪い試合をみたのかもしれません。
 最終的にドラフト評価サイト等見ても、3巡程度の評価に落ち着きましたから、見ていない良いプレイもあるのでしょう。



***追記***

 UTEPとNorth Texas戦も見ました。

 3-4のDEとして左右入れ替わりながらプレイをする感じです。ダブルチームされる事も多く、ダブルチームされると試合から消されてしまいますが、これは仕方がないでしょう。
 1対1の時を見ると、相手が細身と言うかパワーで勝利出来る時は押し込む。相手が機動力皆無の350ポンドくらいあるような巨漢だとそいつと相撲して試合から消える。相手によって極端な結果です。
 巨漢相手に機動力で翻弄するような器用さも、普通にスピンやハンドテクニックで処理していく技術も乏しく、上半身のパワーに頼ったプレイが目立ちます。
 一歩目の鋭さが無く、すぐに上体を起こされてしまい単純なパワー勝負になる。も少し下半身の強さが有れば、もう少し前傾で相手の横を抜けるような体重の掛け方が出来れば、と思うのですけれどね。

 Vinny Curryのドラフト時を思い出す、と言う意見も聞いたのですが、確かに単純に体重乗せて前に押し込んでるだけ。と言う意味では似てるかもしれません。
 ただ、一歩目の鋭さが無いのはNFLレベルのOL相手だと厳しいかもしれません。腕が短い(31インチ)ですし、出足で良い位置が取れないのはハンデになるでしょう。

 パワー勝負で勝たないと仕事が出来ないのように見えました。技術面でかなりの鍛錬を積まないとNFLレベルでの活躍は難しいと判断します。測定種目の抜群の記録を試合で出せていない素材、伸びる余地のある素材。と考える事にします。

ルーキーFA

2021-05-02 17:20:00 | ドラフト
 ルーキーFAとの契約も始まっています。

QB Jamie Newman Georgia
 Weke Forestから転校し、オプトアウトしてそのまま1試合も出ずにエントリー(笑)
 6-3 234ポンド

WR Trevon Grimes Florida
 コーチを追いかけてきた形です、ファイブスターとしてOhioStateに進学後レッドシャツ後1年で転校
 6-4 220ポンド

WR Jhamon Ausbon Texas A&M
 2020年はオプトアウト、SECのFreshmanTeamに選ばれています。
 6-2 217ポンド

TE Jack Stoll Nebraska
 20年は2度の怪我で不調、AcademicTeam4年連続選出
 6-4 247ポンド

C Harry Crider Indiana
 Ⅰ型糖尿病、CとLGでプレイ
 6-3 307ポンド

G Kayode Awosika Buffalo
 RGで2年LTで1年プレイ
 6-3 307ポンド

DE JaQuan Bailey Iowa State
 2020年AP All-American Thirdteam
 6-2 260ポンド

 上記のメンバーになります、Crider以外は7巡で指名されても良いかな?くらいの評価を得ていました。

2021年ドラフト終了

2021-05-02 12:40:00 | ドラフト
 ドラフト3日目の指名も終わりました。指名した選手のリストから見てみましょう。

1巡10位 WR DeVonta Smith
2巡37位 C/G Landon Dickerson
3巡73位 DL Milton Williams
4巡123位 CB Zechariah McPhearson
5巡150位 RB Kenneth Gainwell
6巡189位 DT Marion Tuipulotu
6巡191位 DE Tarron Jackson
6巡224位 S/LB JaCoby Stevens
6巡234位 DE/LB Patrick Johnson
 6巡と7巡指名権をWASとトレードして来年の5巡指名権を手にしています。
 他に来年INDの2巡または1巡指名権、来年のMIAまたはSFの1巡指名権もドラフト前に手にしています。
 ポジション表記ですが、公式HPでも指名時と選手個人の個別ページで表記が違う選手が居たりします。コンバートされる前提の指名なのでしょう。

 3日目の指名をざっとまとめますと、1-2巡指名が考えられたCBを4巡で指名。Avonte Maddoxをスロットの3番手に下げる2番手の即戦力指名を期待しましたがライン整備を優先した形です。McPhearsonもドラフトサイトごとに評価の大きく違う選手なので、2番手候補なのか育成枠なのかは今後調べていきます。
 Gainwellは20年はオプトアウトでプレイしていませんが19年はランで1450ヤードパスで600ヤードを稼いでいますしパスも取れるRBでしょう。3番手をあ争う事になります。
 Tuipulotuは3巡程度の指名と評価されていて、今年のDTの評価の低さからか6巡まで残る事になりました。DTはデプス薄いので2枚取るのを期待していましたし2枚目が高評価選手なのは大きなプラスになるでしょう。
 Tarron JacksonはDEとしてはやや身長が低いですがパワー型の選手のようです。DEは今年よりも来年のオフシーズン再編成が来るでしょう、1年じっくり育てる事になると予想します。
 StevensはカレッジではSでしたがLBにコンバートされるようです。LBだとパワー不足、Sだとスピード不足、と言う評価も目にします。ST要員でしょうか。
 Patrick Johnsonは3-4OLB向きの選手のようで、公式HPでもDEとOLB両方の表記を目にします。パワー系の前に動く選手のようですから4-3だとDEのようなイメージです。

 1-3巡目で取らなかったCBとRBとLBを補充、DLも追加。と言う事でTEに手を入れなかった以外は全ポジションをまんべんなく補強した印象です。
 7巡辺りでPの指名とか有っても良かったかな?とか結局Zach Ertzトレードしなかったな、と思う所も有りますが。ドラフトとしては悪くない指名が出来たと考えます。

 Ertzですが、ルーキーと契約したらキャップゼロと言う訳には行きません。怪我人で緊急補強が居る時のお金も必要ですし、契約切れる前の選手との契約見直しで使うこともあるでしょう。トレードするタイミングのベストはTEが3-4人指名された時だったと思いますが、売れなかったのでしょう。
 今後TEを取り損ねたチームに来年の指名権と引き換えにするのか、もう1年チームに残すのか(その場合は他の誰かを解雇するか契約見直しなどなにか動く必要が有ります)一番キャップに優しい6月1日解雇にするのか。選択肢が限られてきました。

Landon Dickersonを指名

2021-05-01 14:02:00 | ドラフト
 2巡37位ではAlabama大のC/G Landon Dickersonを指名しました。

 North Carolina出身で高校時代は州のファーストチーム選出、Virginia Tech,Tennessee大Georgia大Auburn大からも勧誘されましたがFlorida Stateに進学しました。
 1年目からRGのスターターになりますが右膝ACLでシーズンエンド、2年生は右足首の怪我で4試合出場後にシーズンエンド、3年生でも反対側の足首の怪我で2試合出場に留まり(メディカルレッドシャツ使用)Alabama大に転校します。2度目の3年生はRGで4試合出場後にCにコンバート9試合に出場してSECのセカンドチームに選ばれます。そして4年生ではCとして出場しベストCに与えられるRimington Trophyを受賞する活躍を見せますが、SECチャンピオンシップのFlorida戦で左膝を負傷し戦線離脱しました。

 カレッジでの5シーズンで4回足の怪我でシーズンエンド。怪我の多さが靭帯や骨など身体的に問題が有るのか、受け身とか技術なのか、どうにもならないアクシデントなのかが良く分かりませんが、怪我の多い選手なのは間違いありません。

 膝の怪我でプロデイの計測はしていません、身長6-5 5/8で体重333ポンド、腕の長さ33インチ。

 長所
スナップ後の姿勢作りが速い
パンチが強力
がっしりとした体格
 短所
下半身の怪我の多さ
フットワークが雑な事が有る

 試合は2試合見ました、欠点らしい欠点を見つけられません。スナップ後に対面をしっかりホールドして抜かせない、ホールドしてルートを開ける、オープンならセカンドレベルまで走って捕まえる。フットワークですり足には程遠いバタバタ感が有りますが、横へのスライドもスムーズですしIOLとしての3ポジションでプレイする分には問題にならないでしょう。

 問題はとにかく怪我が多い事、2020年12月のACLから100%復帰出来るのか?両膝・両足首の負傷歴がキャリアに影響するのか?と言う点になります。
 Jason Kelceの後継者として今年より来年なのか、これまた怪我の多いBrandon Brooksの予備としての準備なのか、またはIssac Seumaloからのアップグレードなのか。色々と考えられますし、何だって出来るでしょう。
 開幕までに完治するならLGのスターター争いをする事になりますが、Kelce引退よりもBrooksを怪我で放出してRGに入る方が先に来るような気がします。C/Gどこでもプレイ出来そうですから、状況次第で担当は変わっていくのでしょう。

 相次ぐ怪我で苦労しましたし、高年齢化・高年俸化も進んでいるOL陣の次世代の軸になる選手を指名しました。下半身の怪我がなければ間違いなく1巡の大器として期待します。

DeVonta Smith指名

2021-04-30 17:48:00 | ドラフト
 2021年のドラフト初日、1巡12位から10位にトレードアップしてAlabama大のWR DeVonta Smithを指名しました。
 8位9位でCBが連続指名され、Smithが指名されてしまうと困る展開になった所で同地区DALに対して12位+84位で10位のトレードを成立させての指名となりました。DALも予想されていたCBを2人連続で指名されてダウン希望だったのでしょうし、11位NYGがWR指名の可能性を考えての(結果20位でWR指名)トレードアップをする事で確保した形です。12位から10位へのトレードとしての対価は安く済んだと言う所ですし、Smith取れなかった場合次のWRはレベルダウンする事をだったので良いトレードでした。

 DeVonta SmithはLouisiana出身で地元高校からAlabama大に進学します、ファイブスターと評価され、LSUやMiami大TCU等からも勧誘されました。
 レッドシャツなしで1年生から出場、2年生からスロットでスターターとなります。この2年間は転校前のJalen HurtsがQBを務めていました。3-4年生は外側のスターターとなります。
 2019年は68キャッチ1256ヤード14TD、その後のドラフトで1巡指名でWRが2人抜けた事で完全にエースWRとなり、2020年は117レシーブ1856ヤード23TDでHeisman Trophyを受賞しています。

 プロデイで身長6-0 1/4,体重166ポンド。身体能力種目はすべてパスしています。軽すぎると言う意見が有るのは当然ですし、怪我そしてダメージの蓄積と言う点での耐久性に不安がある点は懸念材料となります。

 長所
スムーズな方向転換
手を伸ばして捕球出来る
空いている場所を探す視野

 短所
パワーは皆無
ゼロからの加速は特別ではない
筋力不足からくる怪我の不安

 19年1試合と20年3試合見ました。ギアチェンジをして縦でぶち抜く事は少ないのですが、90%で走りながら速度を落とさずに方向を変えて1歩目から100%に上げて距離を作れる、特殊な方向転換能力を持っています。派手なフェイントをするとかじゃないんですよね、普通に走っているように見えるのに相手は付いていけない方向に全速のまま曲がっていく。
 逆に、バブルスクリーンのようなクイック貰ってから詰めてくるCBをゼロからの一歩目で交わすようなのは特別な物を感じません。走っている流れの中でマークを置き去りにするルートを取ることに特化した能力と考えます。

 キャッチ力は素晴らしいです、ボディキャッチはほとんどしません、手を伸ばしてのぎりぎりのボールでも受け取る事が出来ます。方向転換で出来た隙間に加えて体から離れたボールを拾い上げるキャッチでレシーブを重ねていく事が出来ます。

 パワーはないです、触られたら倒れる。特に密集を抜けていくような事は期待出来ません。ジェットスイープのキャリアーもやっていますが、捕まる時はあっさり倒されます。

 3,4年生ではワイドアウトでセットする事が多いように見えましたが、スロットから発進してアンダーニースで横と斜めに広く使うのが能力を発揮させるのに適した使い方なのでしょう。外での1対1ではサイドライン際に追い込まれて方向転換能力を封じられる。とした寸評も目にしました。
 バンプをはねのけてルートに出る事が出来るか?NFLへの対応として最も懸念される所です。パワーないですから。そこは、ルート取りの駆け引きである程度はクリア出来ると考えます。それが出来なければさすがにカレッジでこの数字は出せないでしょう。
 そして、怪我への不安。上記したアンダーニースを広く使うプレイはLBにヒットされる事が増えますし、壊しに来る事もあるでしょう。WRの人材不足も考えれば、外で使ってCBと1対1をやらせるのがベターと考えます。


 3巡84位を手放す事になりましたが、8-9位でCB2枚連続指名が無かったらDALとのトレードが成立しなかったかもしれませんし、その際はNYGがCHIとのトレードを受けずにSmithを指名したかもしれません(その後でCHIとトレードして大儲け出来た可能性はありますけど)念願のエースWRと言える大器を指名する事が出来ました。来年の1巡指名権を得てダウン、3巡指名権でアップしてのSmith指名は損得で考えても完全に得となりました。ドラフト指名時の評価としては素晴らしい1巡指名と評価します。


 2日目は37位と70位にZach Ertzのトレードが有れば指名権が増えるかもしれません。PennSTのPat Freiermuthの次からTEのレベルは下がると見られています。指名された後がErtzの売り時となるのでしょう。
 37位と70位ではCBとDLかLBの指名を期待します。