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Issac Seumalo

2016-04-30 14:56:00 | ドラフト
 3巡79位での指名はOregon StateのC/G Issac Seumaloでした。

 サモアとかハワイ辺りの出身を思わせる顔と名前ですが、Oregon生まれのようで、父はDLコーチ経験があり、兄もOLとしてプレイしていました。
 高校時代はOLとDL両面で活躍、DTとして最終学年は9サック、OLとしてはEspnのオールアメリカンにも選ばれています。

 レッドシャツ無しで1年目からCとしてスターターで出場、2年生は10試合でCとして2試合はRTとして先発出場、しかし、シーズン後半足を痛め翌年(2014シーズン)は全休し3年生として去年9試合でRG,3試合でLTとして先発しました。
 3年間の37試合中 Cとして23試合、RGで9試合、LTで3試合、RTで3試合先発で出場しています。

1年生 12試合先発
2年生 13試合先発
足の怪我でレッドシャツ
3年生 12試合先発

 身長6-3 7/8、体重303ポンド、40ヤード5.19、ショートシャトル4.52、スリーコーン7.40、垂直飛び26インチ、幅跳び8フィート9インチ。プロデイでベンチプレス19回を記録しています。

長所 
 下半身が安定している
 膝を曲げて重心低く移動できる
 OLほぼ全てのポジションでのプレイ経験

短所
 上半身の筋力不足
 骨格的にこれ以上パワーアップが難しい
 パスプロテクト時の手の使い方が下手
 左足の骨折で2度手術をしている

 6-4で腕の長さ33インチと言う事から考えると、NFLだとLTは難しいでしょうし、RTやるにはパワー不足ですかね。Cとして使うのがベターと評価されて居ます。
 怪我の影響(1年生の時も腰の怪我をしているようです)が無ければNFLレベルで通用するインテリアラインマン。フットワークが軽く、ゾーンブロック向き。パスプロテクトの技術が身に付けばCかLGで使える選手なのではないかと考えます。


 Cのバックアップ兼LGのスターター候補と言う点ではStefen Wisniewskiを獲得したばかりなので、キャラが被ると言うか、どこで使うの?と言う気もしますけれど、デプス補強と来年以降のスターター候補としての獲得なのでしょう。怪我が無ければスターターになる力は有る。この評価が正しいのであればOLの若返りと言う点で有用な選手になるはずです。

Carson Wentz

2016-04-30 07:35:00 | ドラフト
 1巡2位で指名したのは予想通りNorth Dakota StateのQB Carson Wentzでした。全米チャンピオンゲームに出場する資格の無いⅠ-AAに所属していますがそのレベルでの全米優勝を2度(先輩QBのバックアップを含めると5年連続)経験しています。

 Wentzは1992年の11月生まれですから23歳でシーズン中に24歳になります。これはレッドシャツとして練習生をしていれば普通の年齢と言う事になります。
 高校時代はQBとDBとして、野球のピッチャーとして(その際に肩を壊しているようです)バスケットボールのF/Cとして活躍していたようです。
 進学後はレッドシャツで1年練習生として過ごし、1,2年生はバックアップQBで先代のQBが卒業した3年生からスターター、16試合に出場しⅠ-AAの全米優勝します。4年生の時は手首の怪我で途中離脱しますが復帰して2年連続の全米優勝を勝ち取って居ます。


 身長6-5 1/2で237ポンド、40ヤード4.77、ショートシャトル4.15、スリーコーン6.86、垂直飛び30インチ、幅跳び9フィート10インチを記録しています。

1年生 8試合出場 パス16回中12回成功
2年生 11試合出場 パス30回中22回成功
3年生 16試合出場 パス358回中228回成功 63% 3111ヤード 25TD 10INT
4年生 8試合出場 パス208回中130回成功 63% 1651ヤード 17TD 4INT

 下位リーグの成績ですし、1巡指名のQBとしては試合で投げるパスの回数少ないです。投げて投げて勝ってきたと言う訳でもないでしょう。
 シニアボウルで急上昇してスカウティングコンバインでトップ2の評価を得た実績不足の選手。これが客観的に見たカレッジでの成績評価でしょう、カレッジで30試合程度しか先発していないのはかなり少ない部類に入ります。


長所 
 素晴らしいサイズと骨格
 スプリットではなくドロップバックしてのパスが投げれる
 ミドル以上でも軌道が乱れない肩の強さ
 学業面での表彰多数
 プレイアクションフェイク上手

短所
 プレッシャーを受けた時の視野が狭い
 ポケット内でのフットワーク技術
 ブーツレッグのようなポケット外のパスが不安定


 6-5の高さと手の大きさ、見た目にも頑丈そうな肩幅、高校時代野球で肩を痛めた経験は有りますが身体的な問題は無いでしょう。オプションからのランも通用するスピードも有ります。
 頭脳面でもワンダリックテスト40点、全米アカデミックチームに選ばれるなど頭脳も問題なしです。
 パスの軌道も直線的過ぎずに良い感じのカーブが掛かったパスを落とせますし、30ヤードを越えても乱れないスパイラルの良さ、ランニングスローも問題ないレベルです。
 ここは私には表か出来ない部分ですが、プレイ前のゾーンの読みが上手く、隙間に入るレシーバーを予測する事が出来る。こう言う評価も有ります。

 ここまでは、Sam Bradfordのドラフト時の評価そっくりです・・・・・・(Bradfordは怪我が多いと当時から言われてましたけど)身体的にも頭脳面でも全く問題ないと言われていました。

 問題はメンタルでしょう。サードダウンやラストドライブでギアが上がるタイプなのか、プレッシャーに負けるタイプなのか。不調の時にそこから脱出できるのか、リーダーとしてチームを奮い立たせる事が出来るのか。
 下位リーグと言う事で、パスラッシュのスピードとかレベルの違いは有るでしょうけれど、シニアボウルで目を見張るプレイをしているのであれば大きな問題ではないと考えます。

 評論家から、プロスタイルのシステムを経験して来た身体頭脳両面に優れた選手。と言われたり、下位リーグからNFLレベルに適応するのに時間が掛かると言われたり。大器の可能性は認められているけれども、NFLでの1年目どれだけやれるかはまだ未知数。と言った所のようです。
 Bradofrodをトレードに出せるか?これはQB欲しいチームが多くない(多かったら1位2位トレードになる訳無い)事を考えても難しいと思います。今年はバックアップとして勉強して来年のキャンプで先発を勝ち取る。少し古い形の育成計画で良いのではないかと考えて居ます。

 1,2,3巡と3個の指名権を放出して獲得した未来のエース候補。怪我無く順調に育ててくれればDonovan McNabbのように安定してプレイオフにチームを連れて行ってくれる選手になる事でしょう。