いくつか思った事を書いておきます。
D’Andre Swiftのトレードの時に、FAで抜けた分もらえる補償ドラフト権の話が出たので、そこの説明をします。
現在、Eaglesは出て行ったFA選手と手に入れたFA選手のバランス的に、3巡と5巡x3が手に入ると予想されています(FAでの出ていた人数と入ってきた人数、そしてその契約金額からの推測です。公式化されているようなのでほぼ外れません)
で、今後FAで獲得する度に、出た人数マイナス入ってきた人数、の計算式から貰えるはずの5巡を失う事になります。
なので、FAに残って居る中堅ベテラン選手をFAという形で補強するコストは売れ残りを安く買えるメリットと補填ドラフト権を失っていくデメリット。ここを計算に入れる必要があるんですね。
Swiftの場合、25年の4巡指名権を出していることについて私は出しすぎだと思っています。エース交代が1巡でRB指名した時点で確定しているDETに契約残り1年の選手取るのに4巡だすの???と思って居ますけれども、FAで誰かを取ったらその時点で24年の5巡を失うので、そこを天秤にかければトレードで少し多めの対価を払っても同じ(トレードは補填ピックの計算に入りません)訳です。
LBの話に移ります
LBって基本ニッケルバックが70-80%のプレイで入る今のNFLにおいて、ゴールライン前とか3rd1とか以外だとあまり3人使わないんですよね。4-2-5のニッケルが基本体形ですね。
ですが、TEを2枚入れてきたり、強力なFBを入れてくるチームに対して、200ポンドのSSだと押し負けるような時があるので230ポンドのLBで対処する必要があるのも現実です。
当然、怪我人が出た時の対処要員としてのデプスも重要です。怪我込みで考えた時に現在のILB勢は薄すぎると考えるわけです。
SLB/DEのHasson Reddickや今年の1巡30位指名Nolan Smithのような選手もLB表記なので、LB陣はタレント豊富。みたいになってしまう事も有るのですけれど。オフボールLBと言う考え方(DEとOLBでEdgeとする考え方とセットです)の時のMLBとWLBは手薄な訳です。
今時WLBとSSの境目も曖昧ですし、SとNCBの境界線も曖昧です。ですけど、EaglesってSSも手薄なのですよね(SSのスターター確定のPITから来たTerrell Edmunds 6-1 217ポンド を怪我などの時はWLBで使って、別のSをDBで使いますかねえ)230ポンドくらいのLBをもう一人入れて置いた方が良いと思うのですけれどねえ・・・・・・
Nicholas MorrowとNakobe Deanのスターター2人の次が本当にST専用機しか居ないですからこのドラフトでILB取らなかったのは怪我が出た時に響くでしょう。
TEでDallas Goedertが怪我した時の2番手が手薄。の考えも有ります。ここはWRの3番手との兼ね合い込みでも手薄となるポジションかもしれません。
私は、2番手としては有能な(ブロックとレシーブ両方のバランスが良い)Jack Stollで十分だと考えています。スターターで1年使えと言われたら地味・・・って答えますけどね。
脳震盪で一回引退してから復帰した、能力だけなら3-4巡クラスのGrant Calcaterraや、毎年故障してしまうQBからのコンバートTyree JacksonがレシーブTEの3番手を競っている現状で構成するTE陣は現行の主力と次世代の若手とのバランスが取れているユニットと考えています。
今年は2-3巡で良いTEが取れる年と見られていたので欲しいのは分かるのですけれどね。EaglesにTE2番手取る余裕なんかないですね・・・
このドラフトで一番印象的なのは、4-3(4-2ニッケル)でも3-4(3DL-2OLB-1ILBにしても2DL-2OLB-2ILBだとしても)融通が利きそうな3-4DEもやれそうな4-3DTを補強している事です。
5-2に近いフロントヘビーのシステムを組む事も可能なタレントを揃えてきました。ただ、DB5人が当たり前の今のNFLでやれますかねえ・・・3-3-5でTroy Polamaluが縦横無尽に動いた頃のPITのようなCB2人+FSのスリーディープで3DL-2OLB-1ILBにPolamaluみたいになるのか。変幻自在になるのか、消化不良になるのか。本当にシステムがどうなるのかが予想できないチームになってきました(単純に4-3のDTは消耗が激しいから人数取ってるだけの可能性も有るのですけどね)