52回目のスーパーボウル、Eaglesがついに優勝しました。41-33でNEに勝ち、スパイに負けた13年前の借りを返しています。
HC Doug Pedersonがチームを作り直し僅か2年でスーパーボウルに勝つ所まで持ってきました。
Andy ReidがGBのコーチをしていた時代からの師弟でDonovan McNabbの教育係として呼ばれ、引退後コーチとしてReidに仕えたPedersonがチームに帰って来た時、Chip KellyとHowie Rosemanの権力争いでチームはボロボロでした(このオフはその時の大型契約を清算する事になるでしょう)Rosemanに人事権が一本化された後はドラフト・FA・トレードでチームを建て直し、NFC1位でシーズンを終えてスーパーボウルに進むチームになりました。
今年FAの単年契約で拾った癖のあるベテランがチーム分裂を引き金になるどころか、全員大活躍でチームを支えてくれました。ドラフト中位を使ってのトレードで得た中堅はチームの核になり、ドラフトで得た若手がチーム躍進の原動力になる。フロントの刷新で戦力を向上させ、コーチ陣の指導と求心力、勝つ事で不満を出さないようにチームを持って行く。Pederson以下のコーチングスタッフが最高の仕事をした結果でしょう。
試合ですが、NEのRBへのボールを封じ込める事にMalcolm Jenkinsを使い続けました。これは想定外でした。Rob Gronkowskiには基本Corey Grahamを付ける作戦を1試合続け、投げられたら通されるザルっぷりを見せられましたがRBにずたずたにされた去年のスーパーボウルのATLディフェンスの二の舞は避ける作戦を取った事。これが勝因なのか、結局最後の最後まで止まらなかった訳ですから不成功に終わった(オフェンスに助けられた)のか判断は迷います。
私はGronkoにJenkins、RBにKEN辺りを付けた方が上手く行ったと思っていますが、そうならない理由があったのでしょう。MLB不在とRodney McLeod一人に後方をカバーさせる不安からGrahamを起用したと考えます。
DLが最後の最後、サックからファンブルリカバーを奪い勝利を決定的なものにしましたが、第4Q終盤までワイドナインにしては狭い、パスラッシュよりもランディフェンスを重視。背後から襲い掛かるよりもステップアップで前に出るポケットムーブを封じる為にOLを押し込む作戦に出ました。実際手を伸ばせば届きそうなくらいにOLを包み込んでいましたが、Tom Bradyはそう言うのには強いですからねえ、難なくパスを投げられてしまいました。
この事も、Bradyの前を開けない、OLを抜きに行ってスクリーン貰うよりもコンテインする事を重視したのが正しかったのか、スーパーボウル記録のパスを投げられたのだから不正解だったのか、判断は難しいです。
反則をほとんど取らない(これは取ってくれよ!っていう反則自体多くなかった試合ではありましたが)試合の中で、Jalen Millsだけは目を付けられてました。ぺたぺた触るスタイルは治りませんね。序盤で快速Brandin Cooksが負傷しなかったら狙い打ちされていたかもしれません。
その時は包み込み押し込むパスラッシュからサックを奪う抜きに行くプレッシャーの掛け方になっていたのか?タラレバですが少し興味のある所です。
Nick Folesは何が有ったのでしょうね、MIN戦に続きスーパーマン化していました。リーグ最高給のOL(一番お高いJason PetersはIRですが)に守られてほとんどノープレッシャーで投げ続けたのが鈍足Folesの精神安定につながったのでしょうけれど、それだけで2試合続けてシュートアウトに勝つようなQBでは無いと思っていたのですが、RamsとKCでの苦難の日々が成長させたのですかねえ。
試合終わった後の祝勝会でも言った話ですが、Carson Wentzのバックアップだった事が活躍の一因かもしれません。と言うのは、ルーキー時に大活躍、その後スターター扱いされてから成績が落ち込みました。難しいプレイをやる主役になるQBではなく、若手のQBに与えられるこれだけやってくれれば良いよ。くらいの脇役任務を忠実にこなす選手なのかもしれません。そう言う意味で2年目Wentzのバックアップでプレイしたのが再度輝いた要因のような気もします。
あとはPedersonとの良好な関係ですかね、思い切って投げろ。と言われて投げたら50-50のギャンブルほぼ勝ち続けた形です(お手玉INTも有りましたが)主役になれない選手の使い方の上手さを感じました。
TDプレイの解説ですが、Zach ErtzのTDはキャッチして2歩確保のあとでダイブしてファンブルを自分で確保した形なので、あれはインコンプリートにはならないですし、TD取り消すならどこから次始めるの?(NEの選手に足すくわれた2ヤードから?)って話になるでしょう。
Corey Clementの足も、キャッチして3歩目はライン踏んでいましたが1歩目の時にボールは収まっていたのでTD認められて当然の判断です。
高校時代QBでカレッジでもQB/RB/WR/TE/SだったマルチウエポンTrey Burtonに投げさせたトリッププレイはQB経験者に投げさせると同時に、インサイドで1ヤード取るならJay AjayiやLeGarrette Blountよりも確率の高いClemontを入れた事。そして、ゴールライン前のリードブロックで良いプレイを見せて居たBurtonとClemontでのランプレイを想像させてのQBへのパス。分析すれば分析した分引っかかるとっておきのプレイでした。
結果として、Reidの信念であるラインを制する事を受け継いだPedersonとRosemanの選手人事、ランパスオプションの基礎を導入したChip(ゾーンブロック)長い長い遠回りをしましたが、いろんなものが集約されて優勝と言う結果を残しました。開幕から決勝までアクシデントを乗り越えて素晴らしいシーズンを過ごしたチームに運が向いたのでしょう。
サラリーキャップはFAが抜けた状態で1ミリオンすら無いと言う余裕ない状況ですVinny Curryを始め数人カットする所から次のシーズンは始まります。
Folesをトレードに出すなんて話も有りますが、Wentzが開幕戦出れるか不透明ですしFolesが7ミリオンでキープ出来るなら(Wentzがルーキー契約で安いですから)費用対効果で放出する理由は有りません。キャップ作りは別の所でやるはずです。
最高の結果を残してくれたチームにありがとう 長かったねえ本当に長かった
観戦会参加のみなさま、コメントしていただいているみなさま、ありがとうございます
HC Doug Pedersonがチームを作り直し僅か2年でスーパーボウルに勝つ所まで持ってきました。
Andy ReidがGBのコーチをしていた時代からの師弟でDonovan McNabbの教育係として呼ばれ、引退後コーチとしてReidに仕えたPedersonがチームに帰って来た時、Chip KellyとHowie Rosemanの権力争いでチームはボロボロでした(このオフはその時の大型契約を清算する事になるでしょう)Rosemanに人事権が一本化された後はドラフト・FA・トレードでチームを建て直し、NFC1位でシーズンを終えてスーパーボウルに進むチームになりました。
今年FAの単年契約で拾った癖のあるベテランがチーム分裂を引き金になるどころか、全員大活躍でチームを支えてくれました。ドラフト中位を使ってのトレードで得た中堅はチームの核になり、ドラフトで得た若手がチーム躍進の原動力になる。フロントの刷新で戦力を向上させ、コーチ陣の指導と求心力、勝つ事で不満を出さないようにチームを持って行く。Pederson以下のコーチングスタッフが最高の仕事をした結果でしょう。
試合ですが、NEのRBへのボールを封じ込める事にMalcolm Jenkinsを使い続けました。これは想定外でした。Rob Gronkowskiには基本Corey Grahamを付ける作戦を1試合続け、投げられたら通されるザルっぷりを見せられましたがRBにずたずたにされた去年のスーパーボウルのATLディフェンスの二の舞は避ける作戦を取った事。これが勝因なのか、結局最後の最後まで止まらなかった訳ですから不成功に終わった(オフェンスに助けられた)のか判断は迷います。
私はGronkoにJenkins、RBにKEN辺りを付けた方が上手く行ったと思っていますが、そうならない理由があったのでしょう。MLB不在とRodney McLeod一人に後方をカバーさせる不安からGrahamを起用したと考えます。
DLが最後の最後、サックからファンブルリカバーを奪い勝利を決定的なものにしましたが、第4Q終盤までワイドナインにしては狭い、パスラッシュよりもランディフェンスを重視。背後から襲い掛かるよりもステップアップで前に出るポケットムーブを封じる為にOLを押し込む作戦に出ました。実際手を伸ばせば届きそうなくらいにOLを包み込んでいましたが、Tom Bradyはそう言うのには強いですからねえ、難なくパスを投げられてしまいました。
この事も、Bradyの前を開けない、OLを抜きに行ってスクリーン貰うよりもコンテインする事を重視したのが正しかったのか、スーパーボウル記録のパスを投げられたのだから不正解だったのか、判断は難しいです。
反則をほとんど取らない(これは取ってくれよ!っていう反則自体多くなかった試合ではありましたが)試合の中で、Jalen Millsだけは目を付けられてました。ぺたぺた触るスタイルは治りませんね。序盤で快速Brandin Cooksが負傷しなかったら狙い打ちされていたかもしれません。
その時は包み込み押し込むパスラッシュからサックを奪う抜きに行くプレッシャーの掛け方になっていたのか?タラレバですが少し興味のある所です。
Nick Folesは何が有ったのでしょうね、MIN戦に続きスーパーマン化していました。リーグ最高給のOL(一番お高いJason PetersはIRですが)に守られてほとんどノープレッシャーで投げ続けたのが鈍足Folesの精神安定につながったのでしょうけれど、それだけで2試合続けてシュートアウトに勝つようなQBでは無いと思っていたのですが、RamsとKCでの苦難の日々が成長させたのですかねえ。
試合終わった後の祝勝会でも言った話ですが、Carson Wentzのバックアップだった事が活躍の一因かもしれません。と言うのは、ルーキー時に大活躍、その後スターター扱いされてから成績が落ち込みました。難しいプレイをやる主役になるQBではなく、若手のQBに与えられるこれだけやってくれれば良いよ。くらいの脇役任務を忠実にこなす選手なのかもしれません。そう言う意味で2年目Wentzのバックアップでプレイしたのが再度輝いた要因のような気もします。
あとはPedersonとの良好な関係ですかね、思い切って投げろ。と言われて投げたら50-50のギャンブルほぼ勝ち続けた形です(お手玉INTも有りましたが)主役になれない選手の使い方の上手さを感じました。
TDプレイの解説ですが、Zach ErtzのTDはキャッチして2歩確保のあとでダイブしてファンブルを自分で確保した形なので、あれはインコンプリートにはならないですし、TD取り消すならどこから次始めるの?(NEの選手に足すくわれた2ヤードから?)って話になるでしょう。
Corey Clementの足も、キャッチして3歩目はライン踏んでいましたが1歩目の時にボールは収まっていたのでTD認められて当然の判断です。
高校時代QBでカレッジでもQB/RB/WR/TE/SだったマルチウエポンTrey Burtonに投げさせたトリッププレイはQB経験者に投げさせると同時に、インサイドで1ヤード取るならJay AjayiやLeGarrette Blountよりも確率の高いClemontを入れた事。そして、ゴールライン前のリードブロックで良いプレイを見せて居たBurtonとClemontでのランプレイを想像させてのQBへのパス。分析すれば分析した分引っかかるとっておきのプレイでした。
結果として、Reidの信念であるラインを制する事を受け継いだPedersonとRosemanの選手人事、ランパスオプションの基礎を導入したChip(ゾーンブロック)長い長い遠回りをしましたが、いろんなものが集約されて優勝と言う結果を残しました。開幕から決勝までアクシデントを乗り越えて素晴らしいシーズンを過ごしたチームに運が向いたのでしょう。
サラリーキャップはFAが抜けた状態で1ミリオンすら無いと言う余裕ない状況ですVinny Curryを始め数人カットする所から次のシーズンは始まります。
Folesをトレードに出すなんて話も有りますが、Wentzが開幕戦出れるか不透明ですしFolesが7ミリオンでキープ出来るなら(Wentzがルーキー契約で安いですから)費用対効果で放出する理由は有りません。キャップ作りは別の所でやるはずです。
最高の結果を残してくれたチームにありがとう 長かったねえ本当に長かった
観戦会参加のみなさま、コメントしていただいているみなさま、ありがとうございます
今回はほんと、良かったですね。ファンの喜びあふれる投稿はとても楽しいものです。今後もいろんな情報と分析、独自の見解、期待しています。
ハイスコアリングでの撃ち合い、Dラインのプレッシャーがなかなか届かずと、想定外もありましたが、勝利することだけは確信していました。今年のチームの団結力は本当に素晴らしい!まとめあげたマルコムがチームMVPでしょうか。
フィリーだったらもっと狂喜乱舞だろうなと思うほど、ミネアポリスに集まったイーグルスファンはお行儀が良かったww。みんな優勝の味わいをしみじみ感じたんだと思います。
安物ですが貴重な思い出の詰まった「月曜朝刊のスポーツ版」数部持ち帰りましたので、オフ会等の機会があれば是非お渡しさせていただきます。
長らくブログを続けてる同士として、horikomiさんの苦労が報われてホントに良かったです。
また、ライク牧師を初めBUF関係者が何人もこの栄光の輪の中にいる姿を見て嬉しい限りです。
来年は続けるようにこちらも頑張って応援し続けたいとおもいます。
「点差が引き離されてたら変わっていただろう」という予測は正だと思いますが、とにかく得点差だけに集中して、BraidyやGronkに「これ何の練習試合?」とチンチンにやられても、D#の選手は絶対に気落ちしない。SchwarzもPedersonも「さすがにこれはヤバイ」と動揺しない。
どんなに距離をやられても、得点差が想定内ならD#が焦ってモメンタムを流出させないことが、この試合の最大の仕事だったのかな?と思います。
ゆえに、horikomiさん案のマッチアップの方が好結果だっただった可能性はあると思いますが、効果が出ない可能性もあり、その時に選手に「どうすればいい?」という迷いや不安が生まれるのは避けられず、「止まらないのはコーチの責任」という当初のプランを貫いたのが、結果論ですが良かったように思います。とにかく変えないことが重要だったのかな?と。
「肉を切らせて骨を断つ」
肉、切られ過ぎじゃね?という感想はありつつ、1試合ブルラッシュで届かなかったパスラッシュがBraidyの「このくらいは持つはず」の感覚を狂わせ、最後のファンブルフォースに繋がったように思ってます。
長文、失礼しましたー。
改めて本当良かったです。自分も20年以上応援してきて初の栄冠!嬉しいっす。
怪我人続出、終盤にエースQBまでも離脱し、プレイオフでは勝てないと予想され続けた中のスーパー進出!
そして王者に一歩も引かずに打ち合い、そして勝つ。 最高にカッコいいぜ!フォールズ男だ!
今も仕事中 歓喜の瞬間思い出してニヤニヤしてる気持ち悪い奴になっております (笑)
優勝っていいもんなんですねえ
来年もスーパー制覇しましょう!
ディフェンスはボコボコににされてますが、オフェンスの状態を考えると、予定通りなのかなと。逆転はされましたが、一点だけですし。
サラリー上はウエンツ、フォールズキープだと思いますが、現実的には無理だと思っています。フォールズはトレードでブラウンズに行くのでは?