また一票なのか・・・

　2試合ともスポーツバーで見てきました、普段と違う環境で見ると新しい発見が有るものです。同じ試合を見ていても感想も違えば、キーポイントも違う、沸く箇所も違う、面白い時間を過ごしました。
　

　スーパーボウルまで間が有るので、勝ち残ったPIT.GBのコーチにも面接を求める事が出来るようになると思っていたのですが、出来なくなったのかスーパーへの準備に忙しいタイミングでは呼ばないのかは分かりませんけれど、噂になっているGBコーチとの面接はスーパーボウル後になりそうで、今度はNYJのDBコーチDennis ThurmanがDC候補と言う噂が出始めました。
　1978年にDALに入団し85年までプレイ後86年にSTL（現ARI）に移籍し9年間の現役生活を終え、88ねんからARI、93年からUSC、2002年からBAL、Rex Ryanに付いて行く形で今はNYJでコーチをしています。DBの宝庫USCでのDBコーチ生活の実績は素晴らしいですし、BAL.NYJではリーグ屈指のディフェンスと共に過ごしています。1956年生まれの54歳と年齢も問題ありません、DCとしての実績が無い事は少し気になります（USC時代ずっとDBコーチだったのかDCをやった事が有るのかは不明です）


　APのオールプロが発表されました。セカンドチームとして3人選ばれています。David Akers.Quintin Mikell.Jason Petersの3人で、プロボウルに何度も選ばれている実力者ではありますが、チームの顔であるDeSean Jackson.Micheal Vick.Trent Cole.Asante Samuel辺りが選ばれず脇役が選ばれるのも面白い物です。
　AkersはFAになりますし年齢的にも45ヤード以上のFGは厳しくなってきました。言い換えれば45ヤードまでの確実さが素晴らしかったのにプレイオフでは40ヤード前後を連続して外して敗因となってしまいました。
　Petersは膝の手術をして復帰したシーズン後半本当に素晴らしいプレイを見せてくれました。相手チームのベストパスラッシャー相手にパスラッシュを防ぎ、同時にVickの走路を切り開く仕事もこなす、リーグで最も難しい仕事を背負わされたLTとしての困難なプレイを考えればこの選出は不思議な事ではありません。
　不思議なのはMikellの選出で、前回のセカンドチーム選出時は一票での選出でした（Ed ReedとTroy Polamaluにほぼ全ての票が集中し、毎年Mikellに入れてた記者の一票だけで選ばれてしまいました）今回はそこまでこの2人だけに票が集まらないでしょうし、一票での選出ではない・・・と良いのですけれど。

新宿に行きます

　NOのDBコーチDennis Allenと今週末面接する事になっています、DENをすでに訪問したようですが今の所DENのDCとして契約したと言う情報は有りません。

　ESPNの記事にGBのLBコーチWinston Mossを狙っているのではないか、と言うのが有りました。Moss狙いの噂はSean McDermott解雇の時から有りましたが、その記事に対するコメントに面白いものが有ったので少し調べてみました。
　同じGBでもDLコーチのMike Trgovacを狙っている。これはそう言う情報が有るのではないようですが、そう考える事も出来るだろうなあと思ったわけです。Andy ReidのHC就任前1996-8年にRay Rhodesの部下としてDLコーチとしてチームに居た事が有り、その後Rhodesに付いていく形でGB.WASに行った後、2002年にCARのDLコーチ、2003-8年はDCとして働いています。NFC決勝でCARに負けた時のDCと言う事になります。
　その後2009年からGBのDLコーチとして現在に至る経歴を見ると、Reidと一緒に働いた事は無いのですが、WCO一門のディフェンス部門出身として人間関係としても近いですし、Julius Peppersを軸にしたDL強調型の4-3を指揮したCAR時代のシステムを見てもチームにフィットする気がしてきます。
　まだ勝ち残っている4チームの中にDC候補が居るとしても、スーパーボウルまで2週開く事で面接の許可を申請して面接をする事は出来ます。その時には情報が出るでしょうし、DC選びもそろそろ決着するのではないかと考えます。


　月曜日早朝の2試合、新宿のスポーツバーに見に行きます。席はまだ有る様なので、時間の取れる方は一緒に見ましょう。（恵比寿はランチタイムに掛かる為かNFCだけのようです）

DBコーチも探す事になりました

　Dick JauronがCLEのDCに就任しました、ディフェンスのコーチ陣3人目の離脱になります。新DC候補としても名前が有りましたが、本気で引き止めたいのであれば面接許可を出さなければ良いのですし、1年一緒にやってきたのですから（GBでも一緒でした）Sean McDermottを解雇した翌日にJauronと契約する事も出来たはずです。
　またCLEか、と言う事なのですが、今回はTom Heckertが離脱後に加入したJauronですし、Mike Holmgrenの人事ではないかと考えます。FAでStewart Bradley辺りを持っていかれないように注意しなければなりません。


　Micheal Vickが、まだ契約延長の話が無い、来年もここに居たいのに。そう言うコメントを繰り返しています。現状VickとKevin Kolbを天秤に掛けるような事はしないでしょうし、オフェンスのコーチ陣に大きな変動は無いでしょうから契約延長交渉を始めればいいのにとは思います。たぶん、労使交渉で将来のサラリーキャップなどの結果が出るのを待っているから交渉を後回しにしているのでしょう。NBAのような解雇時に契約全額保障のルールが出来た場合にはVickのような波が有って怪我の多いベテラン選手との大型契約は難しくなります。
　逆にVick側が、俺はここに居たいのにチームが相手にしてくれない。これを繰り返すのは今後交渉が始まって金額面で揉めて他所に出る事になった時、どこも取らなかった犯罪者を拾ってやったのに金で転んだ。と言う批判よりも、契約延長に熱心でなかったチームが悪い。そう言う方向にもって行きたいのではないか、そう考えています。まあ、向こうのやり方ではこう言う不満は大声で言うものなのでしょうし、そこまで意味は無いかもしれません。

コーチ人事は迷走中

　結論の出ないDC選びですが、候補だったJim Moraが候補から外れたと言う地元紙の情報が出たと思えば、NOのDBコーチで38歳のDennis Allenと面接する事になったと言う情報が出ました。これまたDENも面接するようで、2チームでの引っ張り合いが続きます。
　Allenは1995年にルーキーFAとしてBUFに入団しますが、あっさり放出され1996年に母校のTexas A&Mでコーチを始め、2002年からATLのコーチ見習い、2006年からNOでDLコーチアシスタント、2008年からDBコーチとしてNFLで9年のコーチ暦が有ります。年齢経歴共にSean McDermottに近い物がありますが、DCとして面接をする訳ですし有望株なのでしょう（名前を聞いた事も無かったのですけれど・・・）
　ATL時代は前DAL HCのWade PhillipsがDCでした、今はGregg Williamsの指導を受けています。どういうシステムを使うのかなどは全く分かりませんが、NOのDBを見ると若いタレントを上手く育てている印象です。問題はディフェンスは丸投げするAndy Reidと組んでプレイコールとシステム作りの能力が有るのかになります。カレッジでもポジションコーチでプレイコールの実績が無いのですから推測すら出来ません。


　Asante SamuelとJaspn Petersがプロボウルを欠場する事になりました、2人ともシーズン途中欠場をしていますし無理に出る事も無いでしょう。逆にCHIがスーパーボウルに出る場合にはDEの補欠1番手のTrent Coleがプロボウルに出る事になるようです。
　Micheal Vick、DeSean JacksonとDavid Akersの3人はプロボウルに出る予定です。


　STのアシスタントコーチだったJeff NixonがMIAのRBとして契約しました。元々カレッジではRBコーチが長かったのをチームはSTアシスタントとして使っていました、LeSean McCoyの育成にも一役買っていたようなので、ST兼RBのアシスタントコーチのような形だったのでしょう。アシスタントからポジションコーチへの昇格ですし、流出は仕方がないでしょうね。
　現RBコーチのTed Williamsは1943年生まれで67歳、そろそろ後継者が必要な時期だと思っていただけに今回の流出は数年後ダメージになるかもしれません。1994年にDBコーチとしてATLに入り、95年にTEコーチとして入団後、97年からRBコーチをずっと続けています。Reidよりも古くからチームにいますし、その間Ricky Watters.Charliy Garner.Duce Staley.Brian WestbrookそしてMcCoyと走って取れるRBを育成し続けています。

　Wattersの在籍年数を調べていて（95-97でした）ついでに成績もざっと調べたのですけれど、Westbrookがラン6335ヤード、レシーブ3940ヤードで合計10000ヤードを超えていました（KRの487ヤードとPRの498ヤードを入れるとEagles在籍時にトータル10000ヤードを超えていたのですね）来年はエースRB扱のチームを探すと頼もしい事を言っているようですし、まだまだ引退するつもりは無さそうです。

おじいちゃんが好みのようです

　TENのDLコーチJim Washburnと契約しました、61歳で20年以上カレッジでのコーチ経験が有り、TENでは12年間ポジションコーチを務めている大ベテランです。

　Andy Reidの好みなのでしょう、Jim Johnson時代からDLコーチは60歳以上のおじいちゃんを長く起用してきました。初代が引退すると、2代目は引退した初代より年上を連れてきましたし・・・。戦術面での制約が少ないDLコーチは最新流行を取り入れる若さよりも経験重視で起用して良いポジションだと考えます。
　TEN時代最初の仕事がJavon Kearseの育成で、その後も素晴らしいDLを多数育ててきました。最新の物ではJason Babinを12サックでプロボウルに送り出しています。戦戦術的にランよりパスラッシュをDLに要求するチームでは有りますが、渡り鳥のBabinを1年で再生させた手腕は素晴らしいですし、ランディフェンスの偏りすぎたDLの再教育には最適な人材でしょう。DC決める前にポジションコーチ決めるのはどうかと思いますけれど・・・


　DENで決まったと言われていたJim Moraですが、契約には至らなかったようです。完全に決まったような感じの報道が有ったのですけれど、まだチャンスは残っているようです。
　CLEと交渉しているDick Jauronもまだ決まっていません、この2人とARIを解雇されたBilly Davisが候補と言われていますが、本命が他に居てこの3人は予備かもしれません。この3人の中に本命が居るのであればもう決まっていてもおかしくないと思います。