S売り切れ間近

　DeMarco Murrayの契約詳細が出ました。サインボーナスは5ミリオン、契約後すぐのロスターボーナスが3ミリオンで合計8ミリオン。ベースサラリーは2015年が1ミリオン、その後は7ミリオン、7.5ミリオンx3年になっています。
　保障は18ミリオンでサインボーナスとロスターボーナスに2015+16年のベースサラリー+17年のうち2ミリオンとなっています。2017年の3月までロスターに居た場合はベースサラリーのうち3ミリオンが保障されます（合計で5ミリオン保障と言う事になります。キャンプで怪我した場合などでも支払われると言う事です）
　出来高は1250ヤード走ると0.25ミリオン、1450ヤード走ると0.5ミリオン支払われるようです。



　他所のチームの事は基本的には書かないのですけれど、Nate Allenにサインボーナス4ミリオンで4年23ミリオンとか凄い事になってます。うちはこんな凄い選手をFAで逃がしてしまった・・・のかなぁ。



　それはさておき、Sが一気に売れました。DENからDBコーチが来たのでRahim Moore、システムからDa'Norris Searcyを1年3ミリオン程度で取れたら十分と見ていたのですけれど、昨日1日で消えてしまいました。
　これはまずいです、ドラフトのSは不作のようですし、FAで取り損ねるとEarl Wolffを使う事になります。どうするつもりなんだろう・・・

Maxwellは3年32+オプション3年

　DeMarco Murrayとの契約は5年42ミリオンで21ミリオン保障（怪我、本人責任の離脱時は少し減るようです）年度毎の詳細はまだ出ていません。
　DALの強力OLの援護も有りましたがリーディングラッシャーを獲得したMurrayの加入が戦力としてマイナスのはずが有りません。
　2011年の3巡指名でOklahoma大からDAL入り、13.14と2度プロボウルに選ばれAPのOffensive Player of the YearやALL PROにも2014年選ばれています。
　5-11 5/8　213ポンドで40ヤード4.43、ショートシャトル4.18、スリーコーン7.28、垂直飛び34インチ、幅跳び10フィート4インチ、ベンチプレス21回を記録しています。

2011年　12試合出場　164回　897ヤード　平均5.5ヤード　2TD
2012年　10試合出場　161回　663ヤード　平均4.1ヤード　4TD
2013年　14試合出場　217回　1121ヤード　平均5.2ヤード　9TD
2014年　16試合出場　392回　1845ヤード　平均4.7ヤード
　パスレシーブは13.14と50回以上を記録しています。

　392回走らせたのは明らかに使い過ぎ、FAで出て行くんだから使い切れ。そこまでシーズン中は考えてないでしょうし、16週目まで地区優勝が決まっていない状況でしたから休ませる余裕なく使っただけでしょう。疲労に対して数字が落ちらタイプかどうかは今年使ってみてからになります。
　ですけれど、Ryan Matthewsと併用になりますし1試合20キャリーでしょう。フレッシュな状態を維持して使い続ける事になるはずです。


　RyanとMurrayの併用、1試合75プレイしたとして、Murrayが20、Ryanが15、Darren Sprolesが5回ランで持てばラン40回、パス35回で55:45のような割合になります（大雑把な仮定ですけれどね）耐久性に問題が有る3人併用ですが、この程度のキャリー数で無理させなければ怪我の確率を下げる事は出来るでしょう。

　Frank Gore加入の話からINDに取られ、Ryanと契約、そしてQBトレードで元同僚のMurray獲得へ。この流れの中で、GoreとRyanを併用するつもりだったのか？それとも、怪我の多いRyanを取った時点でもう一人エースが必要になったのか？Murray獲得はFA戦線のどの段階で動き始めたのか？謎が多すぎます。
　ChipのFA戦略は状況状況でベストの選択をしようとした結果、昨日と言ってることが違うじゃないか！と言う、基本方針がブレる結果になっているのか、基本方針すら無いのか、そこから何を考えているのか分かりません。
　例えばMurray取るなら3番手Sprolesとしても2番手にRyanが必要なのか？と言う疑問（サラリーキャップの割り振りとして）は出ます。オフェンスだけで見てもJaremy Maclinを引き止められずにRBに2枚プロボウラーを入れるバランス感覚（Ryan契約時点でWRに大金を払う選手居なくなった訳ですけれど）現段階でFA戦略と言う物が見えません。



　Ryan Matthewsの契約詳細です。サインボーナスは3ミリオン、ベースサラリーは2015年から1ミリオン、3ミリオン、4ミリオンの合計3年11ミリオン。保障額5ミリオンはサインボーナス+2015年のベースサラリーで4ミリオンと16年の3ミリオンの中から1ミリオンを保障する形になっています。
　2013年のプロボウラーで14年はMCLと足首で6試合出場に終わったRB、良く考えれば14年使い減りしていない訳ですしお買い得な契約になっています。怪我が多いのが嫌われたのでしょうし、2番手で使うのに丁度良いです。Murrayのバックアップになると知っていて契約したのかは分かりませんけれど・・・



　Walter Thurmondの契約詳細ですが、サインボーナス2ミリオンでベースが1.25ミリオン、出来高が0.75ミリオンとなっています。3.25ミリオンから（スターターで出れば）4ミリオンの契約です。
　この数字を見るとThurmondはスターター扱いですね。Byron MaxwellとThurmondがスターターになる予定と考えて良さそうです（ドラフトで取るかもしれませんが）
　他にBrandon BoykinsとNolan Carroll、Jaylen Watkinsがニッケル・ダイムの候補でデプスを形成する。ドラフトで取らなくても人数は居る形になりました。でも、2013年SEAの2番手3番手を1番手2番手で使うので上手く行きますかねえ。SEA1番手は現在リーグベストCBのRichard ShermanでSS,FSがプロボウラーと言うユニットの恩恵を考えるとMaxwellとThurmondの能力の絶対値を出すのは難しいです。

　Maxwellの契約詳細ですが、サインボーナスは6ミリオンで、すぐに支払われるロスターボーナスが6.5ミリオン。ゴーストを減らす処置をした上で本人から見れば12.5ミリオンすぐに貰える形。
　ベースサラリーは2015年が1ミリオンで以後8.5ミリオン、10ミリオン、9.75ミリオン、9.5ミリオン、10.5ミリオン。補償額は26.5ミリオンでサインボーナス、ロスターボーナス、15.16年のベースサラリー、17年のベースサラリーの一部となっています。言い換えれば2018年以降の3年間は能力次第でカット可能（ゴースト3ミリオンしか出ません）そう考えると、3年32ミリオン+1年約10ミリオンのオプションを3年持っていると言う事です。
　3年経てばいつでもカット可能と言う事ですし、悪くない契約でしょう。私はMaxwellは2番手CBが本職でLCBに置いて良いかは疑問ですけれどね。

30秒で直したデプスチャート

QB　Sam Bradford　　Mark Sanchez　　Matt Barkley
RB　DeMarco Murray 　Ryan Matthews　　Darren Sproles
WR　ドラフトで取るはず　　Jordan Matthews
WR　Riley Cooper　　誰か取るでしょ
Slot　Jordan Matthews　　Josh Huff
TE　Zach Ertz　　Brent Celek　　Troy Burton

LT　Jason Peters　Matt Tobin
LG　Evan Mathis　　
C 　Jason Kelce　　David Molk
RG　Allen Barbre　　Andrew Gardner
RT　Lane Johnson　　Dennis Kelly

RE　Fletcher Cox　　Taylor Hart
NT　Bennie Logan　　Beau Allen
LE　Cedrick Thornton　　Vinny Curry

ROLB　Brandon Graham　　Travis Long
RILB　Mychael Kendricks　　Naiee Goode
LILB　Kiko Alonso　　DeMeco Ryans
LOLB　Connor Barwin　　Marcus Smith

LCB　取らないらしい　　Nolan Carroll
RCB　Byron Maxerll　　Walter Thurmond
NCB　Brandon Boykin　　Jaylen Watkins

SS　FAで取るはず　　Eral Wolff
FS　Malcolm Jenkins　　Ed Reynolds

ST　Cody Parkey　　Dennis Jones　　Jon Dorenbos

5分で作ったデプスチャート

　動きすぎて今ロスターがどうなっているか分かりにくいのでデプスチャートを作ってみました。

QB　Sam Bradford　　Mark Sanchez　　Matt Barkley
RB　Ryan Matthews　　Darren Sproles　　Chris Polk
WR　ドラフトで取るはず　　Jordan Matthews
WR　Riley Cooper　　誰か取るでしょ
Slot　Jordan Matthews　　Josh Huff
TE　Zach Ertz　　Brent Celek　　Troy Burton

LT　Jason Peters　Matt Tobin
LG　Evan Mathis　　
C 　Jason Kelce　　David Molk
RG　Allen Barbre　　Andrew Gardner
RT　Lane Johnson　　Dennis Kelly

RE　Fletcher Cox　　Taylor Hart
NT　Bennie Logan　　Beau Allen
LE　Cedrick Thornton　　Vinny Curry

ROLB　Brandon Graham　　Travis Long
RILB　Mychael Kendricks　　Naiee Goode
LILB　Kiko Alonso　　DeMeco Ryans
LOLB　Connor Barwin　　Marcus Smith

LCB　取らないとまずい　　Nolan Carroll
RCB　Byron Maxerll　　Walter Thurmond
NCB　Brandon Boykin　　Jaylen Watkins

SS　FAで取るはず　　Eral Wolff
FS　Malcolm Jenkins　　Ed Reynolds

ST　Cody Parkey　　Dennis Jones　　Jon Dorenbos

　WRはエース級残っていないのでドラフト上位（またはJordan）
　CBはまだAntonio Cromartieとか僅かにFAにも残っていますけれどドラフト上位ですかね。
　Sは平均的スターターならFAにたくさん居ますしドラフト不作の情報ですからFAで取ると予想します。

Mariotaの事は忘れよう？

　DeMarco Murrayの噂がどこから飛んできたのかと思っていたらSam BradfordとOklahoma大でルームメイトだったそうで・・・
　結局、チームを訪問中だったRyan Mathewsと3年契約で合意したようです。5ミリオン保障の11.5ミリオンの情報が正しければお買い得だと思います。
　
　2010年にドラフト1巡12位でFresno StateからSD入り。5-11 5/8で218ポンド　40ヤード4.45、ショートシャトル4.33（4.10）スリーコーン7.0、垂直飛び36インチ、幅跳び10フィート1インチ、ベンチプレス19回を記録しています。
　SD入団後は怪我との戦いになります、鎖骨骨折、足首捻挫、MCLと16試合出れたのは4年間で一度だけ、2014年は6試合出場に終わっています。

2010年　12試合出場　678ヤード　平均4.3　7TD
2011年　14試合出場　1091ヤード　平均4.6　6TD
2012年　12試合出場　707ヤード　平均3.8　1TD
2013年　16試合出場　1255ヤード　平均4.4　6TD
2014年　6試合出場　330ヤード　平均4.5　3TD
　レシーブは毎年30レシーブ平均7ヤード程度を残していますから下手ではないでしょう。

　気になるのは、サイズの割にTDが少ない事ですね。同じSD出身のDarren Sprolesみたいなタイプがゴールライン前で使って貰えずにTD取れない、って言うのは理解するのですけれど、5-11 1/2で220ポンドと平均的サイズ持ってて、平均4.5走って2度1000ヤード越えて（主戦RBなのに）5年で23TDは少なすぎます（LeSean McCoyは1年で18TDした年が有るのですから）何か欠陥が有るのかもしれません。

　それでも、怪我が無ければ1000ヤードのRBが手に入りました。残っているRBの中では年齢と実績でベストの選択でしょう。Sproles,Chris Polkと3人でRB陣を形成する事になります。



　Chip KellyとSam BradfordにByron Maxwellが記者会見をしています。

　まず、去年の1巡指名Marcus SmithはHowie Rosemanの指名だ俺は関係ない。そうです・・・（でもTaylor Hart取ったのはChipだよね）

　BradfordとMark Sanchezが私のQBであり、Marcus Mariotaの事は消し去って欲しい。スターターはBradfordの予定。（嘘か本当か非常に怪しいですが）Bradfordと1巡指名権のトレードの話が来ている。今回の人事で選手人事部長に昇進させたEd Marynowitzらスタッフと相談して動いている（Chipの独裁や思いつきではない、と言いたいのでしょう）DeMeco Ryansを放出する予定は今のところ無い、LB陣の充実を目的にKiko Alonsoを獲得した。
　こんな感じの内容でした。Chipが全て決めていようと、人事スタッフの協議だろうとChipのイエスマンで固めている以上同じような物でしょう。能力や怪我などを正しく判断出来ているのか、Chipの好みだけで選んでいるのか、そんなものは外にはなかなか出てこないですから。
　Mariota狙うのかを今回の発言で判断は出来ないと思います。欲しいに決まってるから・・・でも、キャップヒット（Bradfordは今年の年俸12.9ミリオン）を考えると当日落ちてきたから緊急トレードアップの駒にBradfordを使うのは無理でしょう。動けばどこかから話は漏れます。



　Bradfordはトレーニングキャンプまでに膝は完治する、初日から練習出来る。当然フィジカルチェックをしてのトレードですからアクシデントが無ければ間に合うはずです。

　問題はプレスナップリードとリーダーシップだと考えます。
　見た2試合ともに見え見えのブリッツで普通にセブンステップで下がった時にはOL崩壊でサック。こういうプレイを見ました。オーディブルをしているように見えないのも気になります。セーフティバルブが居ないように見えるサックが多かったのでシステムの問題かもしれません。



　QBとRBは現行のまま行くと仮定すれば、エースWRはもうFA市場に居ませんし1.2巡どちらかで指名となるのでしょう。これで噛み合うかはChipに任せるしかないですけれど、WR一枚取れれば何とかなるでしょう。
　ディフェンスもDeMecoキープならKikoをOLBで使うオプションも有るでしょう。フロントセブンは現状で満足すべきだと思います（Brandon GrahamがOLBでいけるか不安ですけれど）課題のDBはMaxwellで片方はOKとしても、CBとSのスターターがまだ足りていません。FA市場を見れば平均的スターターのSをFAで取って、CBは1.2巡ルーキー+Walter Thurmond,Nolan Carrollで争う形ですかねえ。MaxwellがLCB入るのは不安ですけれど・・・・・・