FA交渉日1日目

　FA交渉日1日目、Eaglesに関連する話を少し。

　まあ、フィジカルテスト（契約書にサイン+記者会見）とかでPhiladelphiaに来た。と言う段階まで行けば本物でしょうけれど、興味が有るなんて言うのは噂でしかないのです、それでもオフシーズンの楽しみなので乗せられましょう。


　RBで興味が有ると言われていたMark IngramがNOと再契約、次はSFのFrank Goreを狙うと言う話です。


　LeSean McCoyがBUFと5年契約で合意したようです、これでKiko Alonsoの膝などフィジカルチェックが済めばトレード成立となるでしょう。
　ここまで来て、トレードが成立しなかった場合にMcCoyどうするの？って話ですしKikoの健康状態が悪いのは考えたくないです。


　Todd HerremansがINDと1年3.5ミリオンで契約したようです。
　またINDか（GMがEagles出身なので仕方ないですけれど）まあ、年俸も悪くないですし、プレイオフチームに行けたのは良い事だと思います。


　GBのRandall Cobbが4年40ミリオンで再契約したそうです。
　これでJeremy MaclinがFAでベストのWRになりました。他チームと競合になると金額が跳ね上がるかもしれません・・・
　このタイミングで元のチームと再契約する選手はオファーを聞いて金額や環境が変わることを考慮して元のチームに戻る訳ですけれど、Maclinがそうならなかったと言う事はAndy Reidが居るKC辺りからそれなりのオファー貰ったとか何か有るのかもしれません。


　Jason Worilds狙ってたはずがBrian Orakpoに興味が有ると言う話に変わりました。
　これは単純にWorilds推しの記者とOrakpo推しの記者が居るだけだと思います（発信元が違うので）チーム内部にも色々と意見が有るのか、記者の妄想なのか・・・まあ、パスラッシャーは絶対必要なので誰か取るでしょう。


　Mark Sanchezと再契約の噂が出たと思ったらTarvaris Jacksonと契約交渉していると言う噂が出ています。
　Tarvaris取るならわんこでも同じだと思うのですけれど・・・


　Chip KellyとHowie Rosemanの不仲、選手を選ぶのはChipでRosemanが交渉役と言う事ですけれど、足の引っ張り合いとかにならないと良いのですけれどね（Chipは明らかにRosemanの足元切りくずしてますし・・・

FAになった選手リスト

　EaglesからFA市場に出る選手の一覧です。

　UFA
　
QB　Mark Sanchez
　肩の怪我からは復帰をアピール出来ました、ただミスが多いのは変わっていませんし先発経験の有るバックアップQBと言う扱いでしょう。

WR　Jeremy Maclin
　補欠ですがプロボウル選出、素晴らしいシーズンを過ごしました。怪我に弱い事が懸念されていますが、年8-10ミリオンの契約を手に入れる筈です。タグを貼らずにFA市場に出ましたが再契約の可能性も残っています。

WR　Brad Smith
　ST要員として重要なポジションでした。1ミリオン支払って引き止める選手ではないです。

DE/LB　Brandon Graham
　4-3DEならスターターが務まると見られています。これまでの実績以上の大金を手にするかもしれません。

LB　Casey Matthews
　DeMeco Ryansの怪我で後半スターターに昇格しました。可も無く不可は有りと言った感じです。Oregon産じゃなかったら再契約の可能性は無いのですけれど・・・

CB　Bradkey Fletcher
　2番手CBならスターターが務まる程度の選手にLCBを任せたのは重荷だったでしょう。酷評されるほど酷い選手だとは思いません。

SS　Nate Allen
　3番手のバックアップSとしては優秀でしょうけれど、スターターとして使いたい選手ではないです。


　RFA

RB　Chris Polk
　WCO向きRBのはずが、インサイドランナーとして起用されました（大型RBですけどね）ローテンダーのオファーを受けていますがルーキーFAなので他チームに流出してもドラフト権はもらえません。

DE　Cedrick Thornton
　2巡が貰えるミドルのオファーを受けています。2年間スターターとして派手ではないものの堅実なランストッパーとして評価を高めました。

　ERFA

WR　Jeff Maehi
　Oregon産なのでオファーはするはずです。


　解雇した選手

FB/TE　James Casey
　3番手TEとしては年俸が高すぎました。
　FAでTEを失いそうなDENが興味を持っているようです。

OL　Todd Herremans
　10年間プレイしてきましたが年俸と怪我が増えたことでカット。
　INDを訪問中のようです、うちのOLはなぜかみんなINDに行ってしまう・・・

DE/LB　Trent Cole
　チーム史上2位の86サックを記録したチームの顔でしたが3-4OLBとして機能せず解雇。
　TBを訪問しているようです。TBカバー2でパスラッシュに専念したほうが本人も楽しいでしょう。

CB　Cary Williams
　チーム批判や不貞腐れたような手抜きプレイが有りました（システム的にエンドゾーンまでどこまでもマンカバーで付かせるような無理を押し付けたのも不満が溜まる原因でしょう）
　SEAが興味を持っているようです。CBの入れ替えになるかもしれません。

CB候補4人

　RFAになっているChris Polkにローテンダーのオファーを出したようです。1.5ミリオンですがルーキーFAなので引き止めの権利だけで他チームと契約した場合にドラフト権を貰う事は出来ません。高額で引き抜くチームは無いでしょうから適切な価格（2年3ミリオンとか）ならマッチして高額だったら放出になると考えます。


　もう一人のRFA Cedrick Thorntonにもローテンダーと言う話があったのですが誤報だったようです。3-4DEとしてスターター2年務めたThorntonもルーキーFAでしたからドラフト権移譲なしのローテンダーはリスキー過ぎます。2巡を貰えるオファーで1年引き止め、その後Fletcher Cox,Vinne Curryと3人同時にUFAになる次のオフまでに誰と再契約するかを考える事になると予想します。


*追記*
　2巡が貰えるRFAオファーを出しました。引き抜かれる可能性はとほんど無いと考えて良いでしょう。
*追記終わり*



　昨日も書きましたけれど、FA市場に出る他チームの選手と3日間の交渉期間が始まります。スターターが両方抜けたCBだけは穴埋めしなければ試合が出来ない状況ですし、スターターが務まる人材の獲得が必須です。
　ディフェンスは大型選手が好き、Chip Kellyは公言していますし、実際DBは6-0が最低ラインと考えているようです。FAのCBで6-0以上選手を見てみます。

　言うまでも無くSEAのByron Maxwellが候補に挙がります。個人的にはSEAディフェンス全体が良い恩恵を受ける選手で5年30ミリオンくらいが精一杯だと考えていますけれど、引っ張り合いになりそうな感じですね。

　31歳になりましたが6-2のサイズを持つAntonio Cromartieも大型CBとしてトップクラスの実績が有ります9年間のキャリア全てで16試合出場を続けているのは意外でした。Chip就任後のDBに対する2-3年契約を考えているのであれば27歳くらいで最初のFAを迎える中堅ではなくCromartie辺りのベテランが丁度良いかもしれません。

　ここからは平均的スターター候補になります。Chris Culliverは6-0で40ヤード4.38、ただし2013年のプレシーズンゲームでACLやって14年に復活した選手。スピードは落ちている印象です。その分安く買える手ごろな選手でしょう。ドラフト時欲しかったのですよね。

　GBでスターター経験は少なかったのですがDavon Houseも6-0サイズを持ちます。2番手CB候補としては面白いと思います（Brandon Boykinが来年FAなのでニッケル候補にもなるでしょう）

　人気になりそうなMaxwellがLCBとしてエースの相手が出来るのか？大きな注目点になります。RCBとして相手の2番手WRを1対1で消してSの負担を減らすやり方と言う考えもあるでしょう（Cary Williamsにはそれを願っていたように見えます）しかし、この2年間を振り返れば相手のエースと対戦するLCBの弱さが致命傷でした。1巡はトレードアップに使うとすれば、FAでLCB候補を取るのは必須です。そう言う意味で5年50ミリオン払っても良い、そう思える超大物がFA市場に居ないのは不運かもしれません。

40ミリオンじゃ足りない

　解雇にトレード、それに伴う更なるロスター変更が有るとは思いますが、FA戦線開始前3日間の交渉日が始まるまえに現有戦力をまとめておきます。
　ただ、DeMeco RyansはLeSean McCoyとKiko Alonsoのトレードが成立すれば解雇かトレードの駒になるのは確定でしょうから戦力外とします。
　Nick FolesもMarcus Mariota獲得の為のトレードを成立させる為の駒になる事が濃厚です。ですけれど、このトレードアップはFAがある程度片付くまでは計算しても仕方が無いと思いますので（水面下で動いては居るでしょうけれどね）Folesは居るものとして考えます。


QB　Nick Foles　　Matt Barkley　　G.J Kinne
　Mark Sanchezが抜けた分の2番手が必要。上記の通りFolesなのかMariotaなのかはドラフト当日まで分かりません。
　Jake Lockerを狙っていると言う噂があります。Mariota獲得から走れるQBで揃えると言う方向の延長で考えるとLockerが丁度良い、と言う程度の憶測なのか、Chipの近いところから出た話なのか分かりませんけどね。

RB　Darren Sproles　　Chris Polk　　Matthew Tucker　　Kenjon Barner
　McCoyを放出し、SprolesとPolkにTuckerでは核が居ません。C.J. SpillerやMark Ingramに興味が有ると言う噂が出ています。Sprolesと1.5軍2人体制を想定しているのでしょう。

WR　Riley Cooper　　Jardan Matthews　　Josh Huff　　
Will Murphy　　Jeff Maehl　　Quron Pratt
　Jeremy Maclinにタグを貼らない事で2年前のスタータートリオが全員居なくなりました。2014年不振だったCooperと2年目のJordanではリーグ最下位のコンビになります。の割に誰を狙っていると言う話が出てきません。1.2巡での指名を狙っているとしてもMariotaを取るなら指名権無くなるでしょうし・・・

TE　Zach Ertz　　Brent Celek　　Trey Burton
　James Caseyの代役になる2番手TEを安価なFAでドラフト下位で補充すると思います。が、これまでの流れを見るとCelekを（来年のオフ）カットする為の補強をする可能性は低くないと考えます。

OL　Jason Peters　　Evan Mathis　　Jason Kelce
Allen Barbre　　Lane Johnson　　Andrew Gardner
David Molk　　Matt Tobin　　Denni Kelly
Julian Vandervelde　　Kevin Graf
　Todd Herremansを解雇したのにこのボリューム・・・MathisとHerremansは入れ替わりで片方居ないシーズンでしたから戦力的な衰えは小さいでしょう（PetersとMathisの年齢は怪我と能力の衰え共に心配ですが）Gのバックアップ2人も30に近いですし余裕があれば若手を補強したいです。まあ、来年でも良い様に思えます。


NT　Bennie Logan　　Baeu Allen　　Wade Keliikipi
　Loganが順調に成長中、Allenももう少し良くなればローテーションで使えるようになるでしょう。

DE　Fletcher Cox　　Cedrick Thornton　　Vinny Curry
Brandon Bair　　Taylor Hart
　ThrontonはRFAですが、流出は無いでしょう（2巡相当のオファーは出るはず）CurryをOLBにコンバート（Cole以上にバックペダル出来ないと思いますが）のような事が無いならば、入れ替えは来年になるはずです。

ILB　Mychal Kendricks　　Kiko Alonso　　Najee Goode
　Emmanuel Acho　　Brad Jones　　Brandon Hepburm
　Kikoの膝が問題なければKendricksとKikoでスターター確定です。Jones獲得でCasey Matthewsとの再契約も無いでしょう。

OLB　Connor Barwin　　Travis Long　　Marcus Smith　　Bryan Braman
　10サック級パスラッシャーの加入が絶対必要です。Jason Worildsを狙うとの噂が出ています、去年1巡使いましたし、今年はFAでの補強になるでしょう。外れ確定済みのDion Jordanをトレードで獲得して補強終了のようなChip渾身のギャグだけは勘弁してほしい・・・

CB　Brandon Boykin　　Nolan Carroll　　Jaylen Watkins
　スターターが両方抜けました。単純に2人スターターを補充する必要が有ります。一人はFAで一人はドラフト上位だと予想しますけれど、FAで2人取るかもしれません。
　Byron Maxwellを狙っていると言う話が前から出ています。これはChipがディフェンスはサイズ重視の方針から考えた時にMaxwellしか居ないだけだと思います（シーズン終わった時からずっとMaxwell狙い一点張りですから）
　エースCBには成れないでしょうけれど、2番手で有るならChris Culliverも大型選手です。FAで2人取る際の2番手として丁度良い様に見えます。

S　Malcolm Jenkins　　Earl Wolff　　Ed Reynolds
Jerome Couplin　　Chris Maragos　　Chris Prosinski
　Nate AllenがFAになります。Wollfも伸び悩んでいますし、すんなりスターターに昇格では困ります。若手軍団もPSに置いておきたいような選手ばかり、ドラフトも即戦力は少ないようですからFAで入れ替えになるでしょう。
　Devin McCourtyがFA市場野中でずば抜けています、8-10ミリオンの契約が必要でしょう。取ればJenkinsをSSに回すと考えます。
　それ以外のFAはAllenと大差ない実績ですねえ、FAランキング上位はRFAか30代選手が並び、27歳程度の中堅で実績一番がAllenに成りかねないです（いちよう5年間スターターでしたから）McCourty行かないならAllenとシステムに合う選手を入れ替え程度で終わるような気がします。

ST　Cody Parkey　　Donnie Jones　　Jon Dorenbos
　ここは手入れの必要なし。リターナーもSprolesにPolk,Huffと残ります。


　補充が必要なのは、2番手QB、準エースRB、エースWR、エリートOLB、エースCB、2番手CB、スターターのSSと言った所でしょう。
　WR,OLB,CBにプロボウル級が欲しいです。QB,RB,2番手CB,SSも絶対必要。ドラフト1,2巡もMariota取るならトレードに使うかもしれませんからFAだけで形は作っておく必要が有ります。40ミリオン以上キャップに余裕があっても、足りないと思います（Mariota取ったら、ルーキー割り当ても増えますし）

名前は同じだけれど別のチーム

　ついにこの日が来ました。3-4に変えた時点でEaglesでの引退は難しいと思いましたし、年俸考えてもこうなるのは分かっていたのですけれどね。スーパーボウル敗戦からT.O騒動でチームを作り直す事になり、その中核を担う事になった2005年組。その中でも特別な存在だったTrent Coleが解雇されました。


　丁度10年間のキャリアで85.5サックはチーム史上2位、プロボウル2回選出で4回シーズン10サック以上を記録しています。
　入団時は6-2で235ポンドとDEでやっていけるのか？と言う体格だったのですけれど、開幕までに250ポンドに増量、翌年からは公称265ポンドさらには270ポンドと言う事になりました。それでいてLTを抜いたあとの加速が素晴らしくサックを量産しました。システムから大外を抜くプレイは少なく、一回相手を見てから腕を使って抜きにいく制限を付けられてもランでもパスでも一流のLTの相手をし続けてきました。
　サックのあとの弓を射るポーズをもう見れないのかと思うと本当に寂しくなります。


　Chip Kellyは（12ミリオンよりも安い値段で）再契約する事を希望している。なんて言ったらしいですけれど、カットしておいてそれは無いだろう。ファンに対するコメントだとしても馬鹿にしている。
　4-3DEに戻れるチームに行って最後のひと暴れしてくれる事を期待します（Spagが戻ったNYG行くかもしれない・・・


　Donovan McNabbやBrian Dawkinsの時と同じく、チームの顔を使いすてる形での放出となりました。今はそう言うの気にしても仕方が無いのでしょうけれど、LeSean McCoyにCole,Todd Herremans,Jeremy Maclinと長年チームを背負ってきた主力を次々に放出するのは悲しくなります。


　235ポンドで非力だったルーキー時代からハンドテクニックとバルクアップでプロボウラーになり、システム変更でランを止めるのが仕事になったり、ワイドナインで大外抜くのを強要されたり、ついには3-4OLBとしてパスカバーでバックペダルを踏むとは10年前思っていなかったでしょうねえ・・・そんな中でも常にスターターとしてのプレイを続けてきた努力の人Cole。

10年間ありがとう